2016年3月2日に応募を締切ました「勉強法大賞」にたくさんの作品をご応募いただきありがとうございます。 厳正なる審査の結果、以下のように各賞が決定いたしましたので発表させていただきます。 なお、内容に関してはスペース等の関係上、一部割愛・修正しております。
使用書籍:
『中小企業診断士スピードテキスト〈5〉経営法務〈2010年度版〉』(TAC出版、2009年)
『中小企業診断士スピード問題集〈5〉経営法務〈2010年度版〉』(TAC出版、2009年)
『平成22年度版 中小企業診断士 過去問解体全書』(ダイエックス出版、2009年)
1.数字索引を作る
2.設問の選択肢を一つ一つ独立した問題として解く
3.過去問を問題集として使い何度も解く
1.テキストでは、数字索引を作る
数字索引とは、一般的にある五十音順やアルファベッド順の索引と同様に、数字順で作った索引です。具体的には、「10年」「3人」「2分の1」などを見出し語としてグループ(年、日、人など)別に昇順で並べた索引です。
例えば、問題集で「債務不履行の消滅時効は3年である」という正誤問題を解く場合、解説には「間違い。債務不履行の消滅時効は10年である。」という記載が一般的です。でも、勉強する側からすると、「3年は何と引っかけようとしているのかな?」「10年というものが他にもあったけど、何だったかな?」と疑問に思います。
数字索引があれば、「『3年』は不法行為の消滅時効で詳細は○○ページだな」、「『10年』は債務不履行の消滅時効の他に不当利得返還請求権の消滅時効で詳細は○○ページだな」とすぐに調べられます。これで横断的な学習が可能となり、学習効率が高まります。
【数字索引の作り方】
①資格対策書を読み進めながら出てきた見出し語ごとに付箋を使い、そのページと簡単な概要を記載していきます。同じ見出し語は1枚の付箋に、違う見出し語は別の付箋を使います。
②対策書の全てのページで①の作業を終えたら、付箋をグループ別に昇順で並び替えます(付箋を使うことで並べ替え作業ができるようになります)。その際に空白となった付箋のスペースは切り落とします。これで数字索引の出来上がりです。
2.問題集では、設問の選択肢を一つ一つ独立した問題として解く
択一問題を解く際の工夫として、設問の一部を隠して問題を解くという方法があります。具体的には、設問の一部(「最も適切な(不適切な)ものはどれか」「正しいもの(間違ったもの)を2つ選べ」などの箇所)を付箋で隠すこと、これがアイデアのポイントです。これにより、設問の選択肢の正解、不正解が何個ずつあるのか分からなくなるので、各々の選択肢を正確に正誤判断できないと解けなくなります。結果、曖昧な解答がなくなり学習効果が向上します。
【択一問題の解き方】
①設問を解く前(直前以外)に、設問文の最後の方にある「最も適切な(不適切な)ものはどれか」といった文言を付箋で隠します。
②選択肢一つ一つを独立した問題と捉えて、各々の選択肢の正誤を判断します(その問題を解いた日と自分の解答を解説欄などに残します)。
③解説と過去の自分の解答を見て、自分が理解していない箇所を把握し、その箇所を参考書で勉強し直します。
④確実に正解できるまで、同じ問題を周期的に解きます。
3.過去問は、問題集として使い何度も解く
具体的な方法は、過去問を解いた日と自分の解答を1枚のルーズリーフに残し、それを試験日までに自分の理解度に合わせて3~5回行います(同じ年度の過去問に対しルーズリーフが3~5枚になります)。ルーズリーフは試験の年度毎に整理します。
過去問を解き終わったら、都度、正誤の確認と前回との正誤の比較を行い、自分がよく間違える箇所を洗い出し、その分野を参考書で勉強し直します。
【この勉強法の留意点】
①過去問は実力試しではなく、自分の実力アップのための問題集として使います。
良くありがちな本番の予行練習で使ってしまうと、対策が不十分になってしまい、過去問のメリットを充分に活かせなくなります。
②絶対に設問や選択肢には書き込みしないようにします。
同じ問題は何度も間違えるのが当たり前で、何度も解いているうちに理解できるようになります。自分の理解度に合わせて3回から5回は過去問を解くようにします。
過去問を解く際に設問や選択肢に何か書き込んでしまうと、次回以降の自分の解答が書き込みの影響を受けてしまいます。これにより、理解していないのに理解していると勘違いしてしまうことが起こり得ます。
これを防ぐために、設問や解答欄には絶対に書き込まないようにします。もし書き込みをしたい場合は、鉛筆で薄く書き込み、解き終わったら跡が残らないように消します。また、書き込んで残しておきたい情報は解説欄に書き込むようにします。
使用書籍:『情報処理教科書 応用情報技術者 テキスト&問題集 2016年版』 (翔泳社、2015年)
1.嘘をつく
2.自分の声を録音する
3.時間によって勉強内容と場所を変える
4.専用カレンダーを2つ作る
とにかく自分を奮い立たせるためにはどうすれば良いか、モチベーションを維持するためにはどうすれば良いかを念頭に勉強を続けています。
1.嘘をつく
『教科書』を購入しただけなのに、合格できそうと周りに嘘をつく。
同期から「○○が分からないから教えて欲しい」とLINEがくる。
全力で調べて解説する。その結果、印象に残り定着しやすくなり、理解しにくいところが分かるようになる。
2.自分の声を録音する
用語(特にアルファベット)が覚えられない場合に効果的。
テキストの端にあるような、用語解説などをボイスメモに吹き込み、翌朝の通勤時間に聞く。
3.時間によって勉強内容と場所を変える
朝:出社前にカフェで勉強するときはひたすら読む。
通勤中:ボイスメモを聞くor Webサイト「応用情報技術者試験ドットコム」を見る。
帰宅後(寮):練習問題や過去問題を解く。
集中力が切れてきたら:ベッドでWebサイト「応用情報技術者試験ドットコム」を見る。
4.専用カレンダーを2つ作る
合格までの日数を逆算し、自分専用のカレンダーを2つ用意する。
1つには勉強予定を、もう1つには勉強実績を記入する。
週に一度、勉強の量と質を振り返る時間を設ける。
~文房具を活用した勉強法をご応募いただいた方に向けた賞です~
使用書籍:『建築関係法令集―法令編〈平成25年版〉』 (総合資格学院、2012年)
1.インデックスの活用
2.付箋は 小さく!カラフルに!
3.マーカーによる感覚的・視覚的な学習
4.歩きながらでもできる勉強法
1.インデックスの活用
【活用法】
①テキストに付属されているインデックスに加え、特に引きにくい箇所、わかりにくい箇所に、自分のインデックスを追加します。
②インデックスを追加するさい、インデックスの数が多くなり混雑するのを避けるため、半分にカットし、省スペース化を図ります。
③インデックスがついていない参考書には、インデックスのデザイン性を求め、市販のマスキングテープを使用し、オリジナルのインデックスを作成。気が進まない勉強のモチベーションを、少しでも上げるための工夫となります。
2.付箋は 小さく!カラフルに!
なるべく小さく、場所をとらずに、色分けが判別しやすい付箋を利用することで、機能性と見た目に配慮。また、付箋の色分けによって該当箇所の分類を行い、引きやすさを向上させます。
3.マーカーによる感覚的・視覚的な学習
重要箇所への目印として、マーカーによる色分けをします。
塗る面積が広くなるため、目に優しいマイルドなインクのマーカーを利用します。
火に関する箇所では暖色系、光には黄色、風・空気には緑等、感覚的に理解しやすい色分けを行いました。また、重要な内容ほど、色味の強い色を使用することでわかりやすいよう工夫しました。
4.歩きながらでもできる勉強法
限られた時間での勉強を実現するため、歩行中などのテキストが読めない時間での勉強法です。テキストの覚えにくい箇所等を写真でとり、移動中に一度画像を見て覚えて、覚えられない箇所はまた画像をみて覚えるという繰り返しにて学習時間を確保しました。
※募集当初は設定のない賞でしたが、審査結果にて次の3作品に授与します。
使用書籍:『メディセレのLet's CBT! CBT対策参考書 ZONE1~3』 (メディセレ教育出版、2012年)
私は、ノートにまとめるのは好きですが丁寧に書かないと気が済まない性格なので、うまく書けなくなったりすると、もうそのノートを使う気がなくなってしまっていました。そんなときに見つけたのがこの方法です。そう!裏紙!でも広告のようなつるつるした紙は苦手なので、A4の裏紙です。その紙を2つ折りにして、穴を1つ開けます。そこにお気に入りのペンで書いていくのです。A4の裏紙に書くことで、スペースがノートと比較して小さくなるので、集中してまとめることができ、もし失敗してもまた新しい裏紙に書けばいいので、モチベーションも下がりません。また集中して1枚を完成させるので、暗記にもつながります。ゴロを書くときには、♪マークをつけて目立つよう工夫しました。敢えていろんな分野をまとめて同じリングに通すことで、飽きずに通学時間の暗記に当てることができたと思います。
使用書籍:『2015年度版 宅建士 出るとこ予想 合格るチェックシート』 (TAC出版、2015年)
次のように書籍を活用しました。
・用意するのはA4のコピー用紙とテキストだけ。
・テキストはとにかくシンプルで簡単なものを。
・まずはA4コピー用紙にうつす! うつす! うつしまくる!!!!
・この文章だったら自分ならもっと簡単にまとめられる…とおもったらイラストにする!
・そしてそれを家じゅうに貼る! パウチにしてお風呂にも、キッチンにも、ドレッサーの鏡にも。そして、もちろんトイレにも貼る。
・そうすると、いつの間にかテキストの内容が自分の言葉となっている。
・あとは過去問演習などで補完した知識を、家じゅうに貼ったコピー用紙に、どんどん追記していくだけ。
使用書籍:『秘書検定クイックマスター2級』(早稲田教育出版、2012年)
秘書検定2級に約1か月で合格した勉強法です!
1、試験日までの計画表を作る。
計画表を作ることによって、試験日までの日数を実感できます。また、スケジュールも一緒に記入してどの時間にどこで勉強できるかを考えておくと時間を無駄にせず勉強ができます。
2、持ち運びが楽で、効率よく頭に入れるために単語帳を作る。
勉強したくない日がきても単語帳だけは毎日やると決めておけば、毎日勉強に触れられます。最初に単語帳作りをすることで、参考書にひととおり目を通すこともできます。
3、参考書1冊、問題集1冊に絞る。
2冊を何回もやります。1か月という短い期間なのでこの2冊だけを完璧にすることで、いろいろ手を出して中途半端になるより自信をもって試験が受けられます。
4、過去問は時間を計って、何回もやる。
時間を計ることで、時間の感覚をつかむことができ試験時間内に必ず解けるようになります。100点を取れるようになるまで何度も解き、間違ったところはまとめて単語帳に書いて毎日見るようにします。
勉強法大賞実行委員会(㈱翔泳社 編集部内)
benkyoho@shoeisha.com