小田 圭二 著
Oracleデータベースに関する運用/管理の実力は、コマンドや機能名を暗記するだけでは身につきません。そこで本書では、Oracleの基本操作を一般的なコンピュータ用語を用いて解説し、ハードウェアやOSの動作と合わせてOracleの仕組みを徹底的に“図解”します。図中ではOracleの仕組みを倉庫会社の仕組みに見立て、一見複雑に思える内部動作もイメージしやすくしています。日常の運用/管理業務に役立つだけでなく、応用力のあるエンジニアになるための知識が身につく1冊です。
本書は月刊DB Magazineの人気連載「絵で見てわかるOracle入門」を、加筆/再構成し、書籍としてまとめたものです。
第1章 I/Oとディスクの関係
Oracleを理解するための必須キーワード
Oracleとディスク(ハードディスク)
ディスクの動作
データを保証するためのディスク
第1章のまとめ
第2章 Oracleのさまざまなプロセス
本書におけるOracleのイメージ
データベースのデータはみんなのもの
Oracleが複数のプロセスで成り立つ理由
サーバープロセスとバックグラウンドプロセスの役割
各プロセスが行なう処理
第2章のまとめ
第3章 キャッシュと共有メモリ
なぜ、キャッシュが必要なのか
そもそもキャッシュって何?
データはブロック単位で管理する
キャッシュの利用でインデックス検索が効率的に
プロセスはキャッシュを共有する
共有メモリに必要な設定
共有メモリはどんな風に見える?
バッファキャッシュを掃除するLRUアルゴリズム
OracleだけでなくOSやストレージについても考えよう
第3章のまとめ
第4章 SQL文解析と共有プール
なぜ、SQL文の解析と共有プールを学ぶのか
SQL文と一般的なプログラミング言語の違い
サーバープロセスと解析
最適な実行計画を判断するには
共有プールの動作と仕組み
数値で見る解析と共有プールの情報
第4章のまとめ
第5章 Oracleの起動と停止
なぜ、起動と停止を学ぶのか
Oracleの起動/停止の概要
業務の開始に相当するOracleの起動
インスタンスとデータベースと主要ファイルの構成
起動処理の流れと内部動作
業務の終了に相当するOracleの停止
手作業でのデータベース作成
第5章のまとめ
第6章 接続とサーバープロセスの生成
なぜ、アプリケーションからの接続を学ぶのか
Oracleの接続動作
接続動作の確認
停止やリスナーの状態確認
性能を改善するには
第6章のまとめ
第7章 Oracleのデータ構造
なぜ、Oracleのデータ構造を学ぶのか
可変長のデータを管理するためのプログラムを作るには
Oracleのデータ構造
各データ構造はどのようなものなのか
実際の流れに沿って各動作を確認しよう
プロセスから見たデータ構造
第7章のまとめ
第8章 Oracleの待機とロック
なぜ、待機やOracleのロックを学ぶのか
データベースにロックが必要な理由
待機とロック待ち
ラッチの仕組み
第8章のまとめ
第9章 REDOとUNDOの動作
なぜ、REDOとUNDOを学ぶのか
持続性を実現するには
REDOとUNDOの概念
REDOのアーキテクチャ
UNDOのアーキテクチャ
さまざまな状況におけるREDOとUNDOの動作
第9章のまとめ
第10章 バックアップ/リカバリのアーキテクチャと動作
なぜ、バックアップ/リカバリを学ぶのか
バックアップ/リカバリに必要な知識のおさらい
バックアップの種類と特徴
データベース破壊の例
基本的なリカバリの種類と動作
基本的なリカバリの流れ(データベース全体のリカバリ)
その他のリカバリ
第10章のまとめ
第11章 バックグラウンドプロセスの動作と役割
なぜ、バックグラウンドプロセスを学ぶのか
バックグラウンドプロセスとサーバープロセスの関係
DBWR(DBW)の動作と役割
LGWRの動作と役割
PMON(ピーモン)の動作と役割
SMON(エスモン)の動作と役割
アーカイバ(ARCH)の動作と役割
そのほかのバックグラウンドプロセス
第11章のまとめ
第12章 Oracleのアーキテクチャや動作に関するQ&A
前章までのおさらい
Oracleの動作に関する質問
監視/運用に関する質問
解答と解説:Oracleの動作に関する質問
解答と解説:監視/運用に関する質問
まとめ
Column
「シーケンシャル」とはどんな意味?
DBMSを使うアプリケーションについて
「プロセス」と「スレッド」って何?
リソースがもったいないという考え
最近のバッファキャッシュサイズの考え方
「セマフォ」って何?
現場では4章の知識をどう使うのか?
制御ファイルの重要性
強制的に接続を切るコマンド
「scott」と「tiger」のトリビア
RMANって何?
バックアップ/リカバリでよくある失敗
アーカイブログはデフォルトで必須!
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刷数は奥付(書籍の最終ページ)に記載されています。
書籍の種類:
書籍の刷数:
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発生刷 | ページ数 | 書籍改訂刷 | 電子書籍訂正 | 内容 | 登録日 | ||||
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1刷 | 120 Tipsの8行目 |
13刷 | 未 |
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2014.11.12 |
みやちゅー さん
2015-07-14
新人にどうかな?と思ったが、実践していない人には念仏かな。砂場のDBがあって、SQLが使えるなら勉強になるかも
GTN さん
2010-04-16
書き方が上手い。教え方が上手い。Oracleのアーキテクチャを学びたい人にとっては最適な本。他の本では分からない「概念」「考え方」が、すごくすんなりと理解できる。
イガラシ さん
2019-02-11
oracleが内部でどのように動作しているのかを、倉庫に例えて説明してあって分かりやすかった。基本的な動作はそう変わるわけではないので、ちょっと前の本でも全く問題ない。