企画書の作成が苦手、という人は多いのではないでしょうか。
―伝えたいことはあるのに、何から書き出せばいいかわからない。
―内容を詰め込みすぎて、読みにくくなる。
―気が付いたら、数十ページの大作になってしまう。
―時間ばかりかかって、その割に結果が出ない。
ひとつでも当てはまったら、ぜひ『パパッと作る!バッチリ通す!A4一枚企画書・報告書テンプレート2000』を手に取ってみてください。
この本のコンセプトはタイトルの通り、「手間をかけずに結果を出せる企画書を作る」ことです。企画という材料が揃っていれば、企画背景や市場分析などのトピックを雛形に沿って書き換えるだけで、あっという間に企画書が完成します。
それってほかのテンプレート集と何が違うの? と思われるかもしれません。本書の魅力はズバリ、「現場の人間・企画のプロが集まって作ったテンプレート集」だということです。
普段あまり企画書を書かない人が作成したテンプレートと、普段から企画書を書いたり読んだりしている人が作ったテンプレート、どちらが信頼できるでしょうか?
考えるまでもなく後者です。今回、この書籍を作成するにあたり、制作陣は現場にいて通る企画書を作るノウハウを持っている人が良いと考えました。
そこで、制作に取り掛かる前に、A4一枚企画書のプレゼン大会を開催し、その優秀作品をテンプレートとして収録したり、そのテンプレート制作者にメンバーに加わってもらったんです。
その結果、MBA講座(著者のひとり、東京アカデミーサポーターズさんが開催している講座です)の受講生を中心に、思考フレームワークのトレーニングをしている人、企画書作りが得意な人がメンバーに多く集まりました。
本書のテンプレートは、上司やクライアントに向けて作る要領で作成されています。つまり、業務での利用が第一に考えられているわけです。本書に収録されているテンプレートは、けして華やかなものではありません。
しかし、どうレイアウトしたら読みやすくなるか、何から説明をすれば理解されやすいか、どんな情報を書けば説得力が増すかなど、仕事でGOをもらうために必要なエッセンスが濃縮されています。
皆さまのお役に立つ1冊になったかと思いますので、ぜひご活用いただければと思います。
いとう