わが編集部ではたまにフィールドワークと題して、本屋さんで会議を行うことがあります。フィールドワークなので、車座になって会議をするわけではなく、設けたテーマに沿って各自が売り場を視察した後に、結果を報告しています。
先日のテーマは「お客さんの行動観察」。店内でターゲットを見つけたら、後ろをこっそりつけて歩き、何の棚の前で立ち止まったり、どんな本を手に取ったりするのかを観察し、最終的に購入するもしくは、他のフロアに移動したところで終わりというものでした。
一口に書店に来たお客さんとは言っても、行動には様々なパターンがあります。一目散にお目当ての本を手に取ってレジに向かう人もいれば、30分以上一冊の本を本棚の前で立ったまま読んでいる人、何度も同じ本を手に取って書店の中を回ってまた同じ場所に戻しに来る人など、意外な行動を取る人も多くいました。
5人ほど観察しましたが、そのうち購入までいたったのはわずか1人。時間帯やフロアによって購入率は違うと思いますが、ターゲットが手に取った本から、何を探しているのかを想像する行為は意外と面白いものでした。
なお、購入までいたった人が、一目散にレジに持っていった本は、これ!
『作ればわかる!Androidプログラミング 』
偶然、弊社の書籍だったのです。Androidアプリをよほど作りたかったのでしょうか? しかし、残念ながら、自分が作った本を買ってくれた方はもちろん、手にしてくださったお客さんは1人もいませんでした。もっとがんばろう……。
こんどう