たいへんお待たせいたしました!|翔泳社の本
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たいへんお待たせいたしました! 2014.06.04

 編集担当Sです。たいへんお待たせしました。『PMP教科書 Project Management Professional 第5版』がようやく刊行になりました。

 日本語で違和感なくPMP認定試験の学習を進められるようにするには、経典の「PMBOK(R)ガイド 第5版 日本語版」との照合がマストだったのですが、これが何度も刊行延期になりました。

 上司や営業部からの「まだかまだか」の催促を受けながら、ヤキモキしながら待ち、やっと出た「PMBOK(R)ガイド 第5版 日本語版」の内容に日本語表現を合わせることで、本教科書も刊行にこぎつけることが出来たのです。

 前版より8ページ減ってはいるのですが、それでも堂々840ページ。お値段は据え置きの4,800円+税です。こんなに分厚くて高いと伸ばした手も引っ込むかもしれませんが、この本については自信を持って「ずばり!買いです」と申し上げます。なにしろ以前にも増してデキがいいのです。

 PMBOK第5版(英語版)は、刊行当初、知識エリアの追加とプロセスの追加が少しあっただけで「あまり変わっていないのでは」と言われていました。

 しかし、微妙なところで、"can be"→"may be"、"not limited to"の増加が目立ち、「断定調を和らげているようだ」と監修者が語っていました。

 この程度なら日本語版本書の第5版も第4版とあまり変わらないのではと予想していたのですが、このニュアンスの変更をはじめ微妙な調整が本書の全体に渡って施されていたため、ほとんどの部分を訳し直し、見直すことになってしまいました。

 時間的には「PMBOK(R)ガイド 第5版 日本語版」の刊行延期に救われる形となり、結果、全体は以前よりも平易で読みやすい文章になりました。

 カバーに掲載するキャッチコピーを考えるのは編集者の仕事です。「合格へのベストプラクティス」にしようと考えていたのですが、監修者に相談したところ「ベストプラクティスって言葉は最近あまり使わないね」とあっさり言われてしまいました。

 相談した結果「合格へのクリティカルパス」にしたのですが、「ん?」と思った方、いると思います。私も「クリティカルパスって所要時間合計がもっとも長い経路でしょ、それでいいの?」と思ってしまいました。

 そうです、「本書は、所要時間合計が最も長い(分厚い)プロジェクトを完了(試験に合格)できるパスなのです。それより短くて実際には完了できないパスとは違うのです」という願いが込められているのです。

 実現不可能な近道をせずにプロジェクト完了を目指す方に、自信をもって本書をお勧めいたします。

S

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株式会社トップスタジオ 株式会社トップスタジオ Kim Heldman

4,800円+税