モバイル・コンテンツ・フォーラム 監修
富沢 木実 著
富沢 木実 編集
いつでも、どこでも、簡単に利用できるというモバイル利用を普及させる契機となったインターネット対応の携帯電話(以後モバイルインターネットと呼ぶ)は、すでに6,000万台に迫るまで普及が進み、日本の世帯数4,700万世帯をゆうに越える規模となった。
当初、通話とメールを利用したパーソナルコミュニケーション・ツールであった携帯電話は、モバイルインターネットの加入者の急増と利用シーンの拡大により、マスメディア性をもったインタラクティブ・メディアへと変化しつつある。
初期フェーズにおいて中心となったビジネスモデルは、通信事業者の公式メニューによって提供されるモバイルコンテンツであり、その特徴は、通信ネットワークおよび端末の高機能化がユーザーリテラシーを向上させ、モバイルビジネス自体も拡大していったという点にある。このようにモバイルコンテンツを中心に拡大してきたモバイルビジネスだが、現在、競争環境の激化や加入者数の成長性鈍化など、いくつかの課題に直面している。
だがその一方で、ビジネスモデルの多様化、メディアミックスの実現、海外モバイルマーケットへの国際展開、モバイルマーケティングの萌芽などが、コンテンツビジネスでのノウハウの蓄積と合体することにより、確実に収益をあげる体制も整いつつある。
つまり、リアルメディア(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、屋外広告、店舗など)とのメディアミックス戦略や、プロダクトの多様化を実現するモバイルコマース、ノウハウを活かしたソリューションビジネス、アジア、ヨーロッパ地域における、iモードやSMS、MMSを利用したモバイルビジネスが開花しつつあるのだ。
2002年トピック
第I部 モバイルビジネス概論
モバイルインターネットのメディア特性
モバイルビジネス業界の特徴
モバイル業界の最新トレンド
モバイルインターネットを取り巻く環境
第II部 モバイルビジネス各論
mobidec2002 講演録-キャリア動向、コンテンツ制作、広告、海外標準化動向、赤外線利用、3Dアプリの可能性、ケータイJavaの動向、Brewの動向
NTTドコモ、KDDI、J-フォン、DDIポケット、ギガフロップス、D2C、ノキア、コネクト、リンク・エボリューション、エイチアイ、サン・マイクロシステムズ、クアルコム、ACCESS
モバイルビジネス各論-モバイルビジネス戦略、コマース、技術動向、ソリューション、システム運用、Java機能の拡張性、携帯端末の高度化
タイトー、インデックス、ケイ・ラボラトリー、サイバード、京セラコミュニケーションシステム、ユーエヌアイ研究所、MCF事業局
モバイルビジネス業界の動向-ドコモ・ドットコム、三愛ギガネットワークスカンパニー、ジグノシステムジャパン、日本エンタープライズ、インデックス、アイベックス&リムズ、テレビ朝日、ヤフー、デジタルストリート、日本通信、富士通、ネットプライス、サイボウズ
モバイルソリューション一覧
第III部 企業のモバイル利用最新動向
本格化し始めたモバイルインターネットのビジネス利用
業界動向事例-銀行/消費者金融/航空/ホテル
チャネルの一つとしての位置付け
業務効率化ツールとしての利用
ユビキタスネットワークで広がるビジネス利用分野
公共的な分野での利用
モバイル利用ビジネスの動向-東京中央三菱自動車販売、アートネイチャー、横浜グランドインターコンチネンタルホテル、バクスター、ファミマ、東京海上、トラボックス、ジーンズメイト、新潮社、トゥミックス、ガリバー、ココセコム、アコム、イーバンク
第IV部 ユビキタス環境の登場
総務省ユビキタス研究会報告書
ユビキタスビジネスの動向-無線LAN倶楽部、プロントのホットスポット、電子ブック
無線LAN・ホットスポット一覧
第V部 携帯ユーザーアクティブ調査
携帯電話の利用目的
現在利用している機能
利用している携帯電話のコンテンツサービス
有料コンテンツの利用状況
バナー・テキスト広告のクリック経験
携帯電話での商品購入経験
携帯カメラの利用方法
通話料とその負担者
携帯電話の買い換え時期
買い換えの際に重視する点
今後利用してみたい機能
機能を利用する際に不安な点
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