三輪 一郎 著
「ちょっと来てくれるかな」。突然のひと言で、ユーザーとの打合せに参加することになってしまったとしたら、あなたはどうしますか?本書では、「客先デビュー」する新人SEリーダーのヤマダ君とともに、ユーザーとの打合せを体験します。事前に解説される13のIQ(論理)テクニックと13のEQ(心理)テクニックを駆使して、無事に交渉を成功に導くことができるでしょうか?
第1章 知識編 成功する交渉とは
1 交渉の成功とは
交渉のイメージ
Win-Winこそ交渉のゴールだ
交渉のロジカルモデル
Win-Winのテクニックとは?
交渉のあるべき姿
2 交渉のプロセス
C案創造までのアプローチ
交渉の目的は合意形成
レベル1の交渉:提示・収集・提案
レベル2の交渉:創造・合意
3 必須の交渉テクニック
理屈だけでは納得できない!
交渉の論理と心理
第2章 知識編 26の交渉テクニック
INTRODUCTION
1 13のIQテクニック
IQテク(1) ゴールイメージング
IQテク(2) 交渉素材の提示
IQテク(3) ファクト・ファインディング
IQテク(4) Must/Wantのレベリング
IQテク(5) QCD×4M
IQテク(6) Win-Loseライン
IQテク(7) 目的意識の刺激
IQテク(8) ゴールクリエーション
IQテク(9) センス・コンストラクション
IQテク(10) T字の原理
IQテク(11) SPTの最適化
IQテク(12) 合意環境の構築
IQテク(13) 未決定の決定
2 13のEQテクニック
EQテク(1) ペーシング
EQテク(2) 他社さんは~の威力
EQテク(3) セルフモニタリング
EQテク(4) 開いた質問 閉じた質問
EQテク(5) 北風と太陽
EQテク(6) Yes-Butの法則
EQテク(7) おかめ八目
EQテク(8) 責任感の提示
EQテク(9) 犯人探しはタブー
EQテク(10) 執着心の提示
EQテク(11) 今回に限り
EQテク(12) Yesと言いやすい雰囲気
EQテク(13) 意志入れ
第3章 知識編 交渉の定石を理解する
1 交渉の定石を知り尽くせ
達成目標を理解しよう
プレゼンテーション:提示
インタビュ:収集
プロポーズ:提案
クリエーション:創造
アグリーメント:合意
2 定石の応用力とは
臨機応変に活用しよう
第4章 実践編 ロールプレイで実践しよう
INTRODUCTION
ロールプレイで実践しよう!
登場人物紹介
1 はじめまして!
2 ご質問の意味が分かりません
3 どういう状況なのでしょうか
4 お暇でしょうか?
5 ご予算はおいくらですか?
6 約束してください
7 そちらで決めてください
8 何がしたいんですか?
9 グループウェアを使いましょう
10 決まったら教えてください
11 出来るだけ努力いたします
12 ありがとうございました
第5章 応用編 交渉テクのケーススタディ
INTRODUCTION
交渉設計シートの活用
1 プロジェクトの立ち上げ
scene1 キーマンの必要性を説明する
scene2 キーマンの参加をお願いする
2 要件定義でのできごと
scene1 視野を広げてもらう
scene2 戦略機能を決定する
3 画面設計フェーズ
scene1 ユニバーサルデザインって?
scene2 新画面への了解をもらう
4 例外処理の設計
scene1 例外処理の論点を探る
scene2 例外処理を絞り込む
5 工程完了レビュー
scene1 進捗の遅れを報告する
scene2 遅れをカバーできる!?
6 進捗管理ミーティング
scene1 ハードのトラブル発生!
scene2 トラブルの解決策を見つける
7 運用開始後のトラブル
scene1 運用開始後のトラブル対応
scene2 信頼を築くチャンス?
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U40 さん
2010-05-13
これは酷い。そもそも対象者の範囲を誤っている。SEが日々行う折衝の大半は、本書のような最上流の工程においてではないから、多くのSEは本書の想定問答を理解し難いだろう。またユーザー企業様と相対するSEの大半は、交渉のスキルで生き抜いた猛者だから、この人達には不要な書籍である。加えて、テクニックの説明が曖昧であり、項目ごとの自習が難しい。そもそも参考文献すら挙げられないため、信ずるに足りない。燃やしたい一冊。
しにゃ さん
★★★★☆:各種テクニックや事例による演習で、とてもわかりやすかったです。
take さん
2019-04-22
テクニックの説明が抽象的でポータビリティに欠ける。後半のロールプレイ形式のワークもあまり納得のいくものではなかった。非常に残念。