中小企業診断士は、毎年1万5千人もの受験者が資格取得試験を受けている、いまビジネスマンが最もあこがれる職業のひとつです。本書は、中小企業診断士の資格を取得する方法から、独立・開業して、事業を成功させるまでに必要な考え方やノウハウがギュッと詰まった指南書です。
「中小企業診断士界の芥川賞」といわれる中小企業庁長官賞を2度も受賞した気鋭の診断士が、実体験をもとに独立・開業してやっていくための「成功の鍵」を解き明かします。さらに、「企業診断」に固執するという固定概念を捨て、「提案する」診断士、「創造する」診断士という、新時代に成功するコンサルタント像を提案します。
中小企業診断士という職業に興味があるという方はもとより、いま資格取得の勉強をしているという方、すでに資格は取得しているが独立するかどうか悩んでいるという方まで、幅広くおすすめする1冊です。
第1章 中小企業診断士の資格を取る
中小企業診断士という資格
中小企業診断士は国家資格である
独占的既得権益を持たない中小企業診断士
中小企業診断士資格の更新
各分野で活動する診断士
あなたはどの方法で中小企業診断士の資格を取るか
中小企業診断士になる二つの道
診断士養成課程について
中小企業診断士試験とは
第1次試験
第2次試験
実務補習または実務従事
試験の実施機関と受験申し込み方法
中小企業診断士に登録されない者
効率的な勉強の仕方
第1次試験の効率的な対策と勉強の仕方
第2次試験の効率的な対策と勉強の仕方
モチベーションの高め方
モチベーションを喚起する方法
家族の協力を得る
時間を有効に使う
スクーリングの損得
スクーリングに向く人、向かない人
スクーリングのメリットとデメリット
実習の指導教官との師弟関係
診断士の世界は会派・徒弟関係の世界
師弟関係とビジネスは分けて考えるべき
第2章 独立準備の進め方
まずは専門能力を磨け
専門性の深さがコンサルタントの魅力を作る
研究会・学会に参加する
独自の研究の仕組みを開発する
最初の仕事の見つけ方
プロジェクトは最初の実績が肝心
新しい発想を見せつける
実績を紡いで、信用とする
後援者が大切
創業時の理解者を大切にする
気をつけたい顧客との距離
師匠の力を借りるか独立で頑張るか
大家の弟子となる
他のコンサルタントとの関係の保ち方のスタンス
性善説で行動すると失敗する
信頼できる人との関係
プロフェッショナルに必要な能力
独立のタイミングをはかる
意外に厳しいIT系コンサルタント
独立する前の準備期間は5年
第3章 独立・開業
開業資金と準備
必要な開業資金
正式な独立にあたっての準備
元の職場をあてにしないこと
元の職場・職業領域からいったん離れたほうがよい
友人と組むことは得か損か
なぜ友人と創業するのか
独立は一人で行うべき
オフィスの条件
自宅の書斎と賃貸などの利得
顧客とのコミュニケーション手段の確保
事務所のロケーションは重要だ
現在の装備
開業は料金体系を整備するところからはじまる
単価の算定基準
正当な報酬を受け取ることは重要である
生活を守る、健康を守る、スケジュールを管理する
ガンガン稼ぐ診断士のスケジュール
ダブルブッキングを許さない仕組み
取って良い仕事、悪い仕事
中小企業診断士業務とリスク
自分のアイデアを守る
知的財産権を設定してアイデアを守る
知的財産権に該当しないアイデアを守る
自分の組織を整備する
自分の求める組織作り
教育体制の確立
スタッフへの権限委譲
先輩や師匠の助言の活かし方
師匠と仰ぐべき人
大切にすべき先輩の助言
第4章 ガンガン稼ぐ
稼ぐと儲かるとは違う
顧客、紹介者、コンサルタントの三方得を考えるとよい
見積りの作り方
利益を出す見積りが大切
顧客の経済状況を理解する
出精値引きと顧客との信頼関係
「製品」を作る
流行を追うのではなく、時流を読め
自分の直感を信じよ
人の捨てている部分に、利益の源泉がある
良いコンサルテーションツールには専門技術の裏付けがある
販売促進ツール
自分の製品の販売促進方法
顧客の類型
「話し相手がほしい」タイプ
「コンサルタントの将来性に投資する」タイプ
「近い将来の構造変革を期待する」タイプ
「危機的状況を打開したい」タイプ
専門分野によって異なる顧客の類型
売れる企画書の書き方
企画書概要の作り方
実績を明確にする
顧客のメリットを明示する
第5章 コンサルテーション組織
法人化の損得
個人事業主と法人化の損得
法人化の意義を明確にする
法人組織の収支と財務構造
人件費高騰の抑制とモチベーション
旅費800万円の恐怖
教育コストは1%、スタッフへの栄養は信頼
内部留保によって安定経営
人材育成の難しさ
アイデンティティは共有できるが、人格は共有できない
右腕を育てる
モラールサーベーランス
雇用の難しさ
有能な女性雇用維持の制度
給与体系と雇用契約の留意点
マンネリの打破
経営革新計画とは
顧客の切り替わり時期が経営革新のタイミング
経営革新計画が部下を成長させる
まずは隗よりはじめよ
個人情報保護
個人情報保護の大切さ
個人情報保護法
ピンチをビジネスチャンスに
内容についてのお問い合わせは、正誤表、追加情報をご確認後に、お送りいただくようお願いいたします。
正誤表、追加情報に掲載されていない書籍内容へのお問い合わせや
その他書籍に関するお問い合わせは、書籍のお問い合わせフォームからお送りください。
本書の書影(表紙画像)をご利用になりたい場合は書影許諾申請フォームから申請をお願いいたします。
書影(表紙画像)以外のご利用については、こちらからお問い合わせください。