徳力 基彦 著
これまでは、「P2P=WinnyやWinMXなどの不正ファイル交換ソフト」という雰囲気があり、議論の中心が著作権になりがちでした。しかし、開発者の逮捕がきっかけにもなり、あらためてP2Pの可能性が議論されるようになっています。P2Pに対する興味や姿勢は大きな転換点を迎えていると考えます。ビジネスへの応用も、これまでのような「全てが無料」というアプローチではなく、P2P電話のSkype(スカイプ)を始め、メッセンジャー、グループウェア、コンテンツ配信など幅広い分野への参入事例が生まれており、大きな注目を集めています。
Chapter 1 今インターネットに起こっていること
1-1 ファイル交換ソフトで脚光を浴びたP2P
1-2 通信業界に衝撃を与えたP2P電話
1-3 コンセプトとしてのP2P
Chapter 2 P2Pって一体なんだ?
2-1 Peer to Peer(PCとPCをつなぐP2P)
2-2 Person to Person(人と人をつなぐP2P)
2-3 People to People(利用者の利用者によるP2P)
Chapter 3 P2Pへの誤解
3-1 著作権と違法技術
3-2 デジタル化とコピー技術
3-3 無料サービスとビジネスモデル
3-4 匿名性と違法行為
3-5 ファイル交換ソフトとボトルネック
Chapter 4 P2Pモデルの特徴を考える
4-1 集中によるボトルネックを解消する
4-2 IPv6とP2P
4-3 分散性とセキュリティ
4-4 P2PはGoogleに勝てるのか?
Chapter 5 P2Pコンテンツ配信
5-1 P2Pコンテンツ配信
5-2 動画配信事業 Kontiki
5-3 配信インフラ BitTorrent
Chapter 6 P2Pコミュニケーション
6-1 P2Pコミュニケーション
6-2 P2P電話 Skype
6-3 P2P写真交換ソフト Hello
Chapter 7 P2Pコミュニティ
7-1 P2Pコミュニティ
7-2 音楽コミュニティ Mercora
7-3 コラボレーションツール Groove
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