椿 正明 著
本書は、データベースを中心とした業務システム構築のための体系的手法を解説するものです。しかし、本書は特定のデータベース製品やツール、プログラミング言語には依存しません。ここでは「業務とデータは、実装から独立に存在する」との前提に立ち、“データ”を軸に“業務”を把握するための「技(テクニック)」をお教えします。筆者の長年にわたる経験に裏打ちされた開発手法のエッセンスは、「データ中心」「オブジェクト指向」などの方法論を問わずに応用が可能です。システムの本質を捉え、クライアントに新しい価値を提供できる技術者になるためのノウハウを紹介します。
CHAPTER 0 まえがきに代えて
システム統合の成否
データ標準化成功の条件
孤島システムからの脱却を目指して
実装独立のデータを可視化する
CHAPTER 1 基礎概念
タイプとオカレンス~人は事物の何を見るか~
記号化~名前がないと管理しにくい~
エンティティ~情報/業務システムの管理対象~
属性~属性の命は意味!~
属性値~該当値なし/未知も値のひとつ~
エンティティ・タイプ~属性の組が同じエンティティのくくり~
「概念」データと「物理」データ~江戸時代でも業務は業務~
モデル~情報システムは加工組立データの工場~
CHAPTER 2 THデータモデルの素材
2.1 エンティティ・タイプの類型
リソース
イベント
在庫型
要約
断面
2.2 属性各種とその性質
KEY
参照KEY
複合KEYと複合参照KEY
関連
参照KEYの意味論
一般属性
定義域
参照整合性
加工データ
加工データ整合性
KEY/参照KKEY/加工データ機能の識別
属性間の整合性
2.3 サブタイプとサブストラクチャ
サブタイプ
サブストラクチャ
CHAPTER 3 THデータモデルの表現
3.1 データモデル図
3.2 SPFチャート
CHAPTER 4 情報システムの製品
画面/帳票
画面/帳票の実装独立
画面/帳票の6種類
メッセージ
CHAPTER 5 情報システムの部品とその生成処理
5.1 機械化領域
データと処理のレベル
加工データ処理
画面/帳票出力
画面/帳票入力
業務プロセス
5.2 データベースとアプリケーション・システム
業務ドメイン
データベース・タイプとデータベース・オカレンス
アプリケーション・システムとサブシステム
CHAPTER 6 部品のドキュメンテーション
6.1 システム・ドキュメント
3種の言語
エンジニアリング基本4ドキュメント
6.2 メタデータ構造
IRDSの3レベル
システム開発/保守システム
主なメタメタデータ
EA(Enterprise Architecture)との関係
6.3 実装システムとの関係
概念モデルによる物理データ相互の連携
物理ファイルのデータ
物理データベース
画面/帳票の物理データ
CHAPTER 7 情報システムのアーキテクチャ
7.1 2階層通信場のアーキテクチャ
アプリケーションDBによる通信場通信
リポジトリ、リソース・データベース、EDWのデータインフラ
3種のリポジトリ
7.2 4種のDBが構成する企業モデル
企業モデルとデータベース・アーキテクチャ
CHAPTER 8 開発/保守の体制
8.1 データインフラ重視の文化確立をめざして
現状は異常
本来の姿
移行のシナリオ
業務モデル/リポジトリ駆動の情報システム
2階層アーキテクチャによるDivide and Conquerの実現
8.2 まとめとして~アプリケーション横断のデータインフラ~
付録 データモデルを読みとる
販売物流システム概念DB構造図上(リソース系)
販売/物流システム概念DB構造図下(イベント/要約系)
IPFチャート
部分図事例
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