羽生 章洋 著
本書は、これまでに私がデータベース設計およびその周辺について書いてきた記事の中から、特に読者の方々にご好評いただいたものを集めて、改めて再編集しなおしたものです。それに加えて、私が設計のスキルを付けるために実際に行ってきた「身の回りのものを題材にERDを書く」という方法のサンプルを今回は8種類書き下ろさせていただきました。手前味噌ではありますが、本書をお読みいただき実践していただくことで「実務で具体的に手が動く」というレベルに達していただけると考えています。では、心の準備のできた方から、どうぞRDBMSの素敵な世界にお越しください。
第1部 DB設計総論
第1章 手順としての正規化
1-1 はじめに
1-2 DB設計の基本手順
1-3 IDの導入
1-4 業務の視点からの正規化
第2章 データベース設計の基礎知識
2-1 はじめに
2-2 DB設計の悩みと重要性
2-3 3つのポイント
2-4 箱(エンティティ)の見出し方
2-5 キーの設定
2-6 ビジネス上の正規化
2-7 DB設計の手順
2-8 実績系・計画系・分析系の違い
2-9 まとめ
第2部 RDBMS総論
第1章 RDBMSの必要性を考える
1-1 はじめに
1-2 RDBMSの必要性とは
1-3 構造化技法に対するアンチテーゼとしてのRDBMS
1-4 経営資産としてのRDBMS
1-5 業務プロセス再編と情報ロジスティクス
第2章 経営資産の視点に基づくDB設計
2-1 データ中心アプローチの本質
2-2 数学的正規化と業務的正規化
2-3 論理設計と物理設計
コラム:コード体系は「いつ」「だれ」が決めるのか?
第3章 資産活用としてのSQL
3-1 SQLの本質と構造化プログラミング
3-2 SQLはバッチ処理である
3-3 Fetchを使う悪い癖
3-4 INSERT文でさえバッチ処理である
3-5 インピーダンス・ミスマッチの解決法
3-6 ストアド・プロシージャとは
3-7 クラスの粒度とエンティティの粒度
3-8 機能レベルのインターフェイス
3-9 第2部のおわりに
第3部 楽々ERDレッスン
第1回 お持ち帰りご注文用紙 編
第2回 図書館の予約申込書 編
第3回 ハンバーガーショップのレシート 編
第4回 病院の受付伝票 編
第5回 病院の領収書 編
第6回 ガスの請求書 編
第7回 電気料金の請求書 編
第8回 プロジェクトマネジメントプロセスの説明図 編
第4部 付録
第1章 SQLのカラクリ
1-1 はじめに
1-2 SQLはバッチ処理である
1-3 構造を意識した記述法
1-4 まとめ
第2章 RDBMSのボトルネックの原因と対策
2-1 何度もRDBMSに接続しにくいのを避ける
2-2 同じデータを何度も検索するのを避ける
2-3 同じディスクに集中するのを分散する
2-4 1台のCPUに集中するのを分散する
第3章 参考文献
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Yoh Sano さん
2020-06-13
ERDレッスンはテーブル設計を考える上で非常に参考になった。達人に学ぶDB設計と合わせて読むとさらに細かいところまで網羅できるのでおすすめ。
マチャ彦 さん
2020-08-30
"とりあえずインクリメンタルなidを使う"というのも理にかなっているんだなと思いました。多対多を用いた設計をあまりしたことがなかったので、使っていくことで設計の幅が広がりそうと思いました。
920 さん
2018-03-02
データベーススペシャリスト試験対策で読んだ。 なかなか、勉強になった。やっぱり、テーブルまでイメージできないと駄目だと実感。