いまITシステム開発案件を取り巻く状況は新フェーズ移行期にあります。言うならば「従来の“どんぶり・不透明さ”を払拭すべき、という社会的要請が高まっている状態」です。この機に、関係者すべてが高い関心を持ち、必要性を強く感じているテーマにフォーカスした新シリーズの創刊です。
本書はその第一弾。「なぜ、システム開発は失敗してしまうのかについて考え、どうすれば成功へと導けるのか」を著者独自の切り口でまとめたものです。客観的で、かつ経験に裏打ちされた各種ノウハウをベースとした開発の進め方を解説した待望の指南書、本邦初の登場です!
第1章 開発を失敗させてしまうビジネスとITのギャップ
プロローグ
システム開発を失敗させてしまうビジネスとITのギャップとは
第2章 システム開発における4つのギャップ
2-1 戦略的IT構築におけるギャップ
2-2 GAPS:戦略実現を阻む4つのギャップ
2-3 ギャップを埋める主役は情報システム部門
第3章 ストーリーで見るギャップの実際と解決の指針
3-1 ゴール(Goal)のギャップ
~システムの狙いのずれがビジネスを失敗させる~
ゴールのギャップ:ストーリー(1) 「解決策がシステムだけだと決めつけてはダメです」
ゴールのギャップ:ストーリー(2) 「もっと斬新なものを期待していたのだが・・・」
ゴール(Goal)のギャップで起きていること
3-2 アクティビティ(Activity)のギャップ
~「あるべき業務」の理解不足が、使えないシステムを作る~
アクティビティのギャップ:ストーリー(1) 「いえ、これはあなたと私だけで考えましょう」
アクティビティのギャップ:ストーリー(2) 「そのわけのわからない図は何の役に立つんだ」
アクティビティ(Activity)のギャップで起きていること
3-3 プロセス(Process)のギャップ
~状況把握の遅れが開発プロジェクトを破綻させる~
プロセスのギャップ:ストーリー(1) 「配信サーバーはこの八月に廃止になるのだが」
プロセスのギャップ:ストーリー(2) 「仕様が2倍になったのに」
プロセス(Process)のギャップで起きていること
3-4 スキル(Skill)のギャップ
~技術力不足が動かないシステムを作り出す~
スキルのギャップ:ストーリー(1) 「早い話が手抜きみたいなものです」
スキルのギャップ:ストーリー(2) 「皆さんはとてもラッキーでした」
スキル(Skill)のギャップで起きていること
第4章 日本企業の強みを活かすシステム開発
前章までのまとめ
エピローグ
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issei さん
2011-01-29
プロジェクトにおいて起こりうる4つの知識ギャップをGAPSというモデルで定義し、ストーリーとともに紹介。まとめのほうにも書かれていますが、現場の人にとってはある意味「あたりまえのことを整理した」ものかもしれません。それぞれのストーリーはわかりやすく、実際ありそうな話になっているので、実際に自分の仕事の中でこの本を読んで得たことをどう活かせるか・・・それが簡単にできれば苦労はしないんですけどねぇ。