本書は、業務アプリケーション、特にWebアプリケーションの開発プロジェクトに従事する技術者に必要な、プロジェクトを円滑に進め、目的にかなったシステムを構築するためのノウハウを凝縮した書籍です。技術がが多様化し、そのトレンドの移り変わりが年々急速になっているソフトウェア開発業界において、技術者として生き残るために「長持ちするスキル」と身につける方法を紹介します。
第1部では、開発の上流工程で耳にする「アーキテクチャ」「プロジェクト標準」「アジャイル」などの言葉を解説し、それらの本質を探ります。
第2部では、第1部の内容を受け、現在主流になりつつある「DIコンテナ」「O/Rマッピング」「リッチクライアント」などの要素技術について解説します。
本書は、月刊DB Magazineの人気連載「アプリケーション開発 そこが知りたい」に加筆/再編集し、書籍としてまとめたものです。
PART 1 スキル総合
CHAPTER 1 開発者にとって長持ちするスキルとは
何年先でも使える知識を教えます
技術の多様化にどう対応するか
技術のコンキテキストをとらえる
「ソフトウェアの品質」とは何か
技術者として生き残っていくために
CHAPTER 2 アーキテクチャとはいったい何なのか
アーキテクチャって何だか分かりにくい!
アーキテクチャの元来の意味
IT業界におけるアーキテクチャの起源
Column 「XXアーキテクチャ」を読み解くコツ
業務アプリ開発でアーキテクチャが注目される理由
業務アプリケーションにおけるアーキテクチャの種類
まとめ
CHAPTER 3 「プロジェクト標準」の正しい作り方/伝え方
あなたのプロジェクトに「標準」はありますか?
プロジェクト標準に求められるもの
プロジェクトの特性に見合った標準を作る
現場に受け入れられる標準を作る
まとめ
CHAPTER 4 アジャイル開発が導入される条件とは何か
アジャイル開発に本気で取り組まなくてはならない理由
アジャイル開発を受け入れた理由/受け入れられない理由
アジャイル開発を導入/定着させるポイント
アジャイルでもドキュメントは重要
まとめ
PART 2 スキル実践
CHAPTER 5 Webアプリの3層アーキテクチャを理解する
“技術”以外も身に付けよう
再び「アプリケーション志向」と「システム志向」を考える
システムの全体像をとらえる力を身に付ける
3層アーキテクチャの悩み
3層アーキテクチャの各零レイヤについて
まとめ
Column オブジェクト指向の現実
CHAPTER 6 Webアプリ開発の成功は画面仕様の検討にあり
画面仕様の検討フェーズで天国と地獄が分かれる
画面仕様の検討には「HTMLモックアップ」
Column ソフトウェア開発以外の業界における「モックアップ」
画面仕様検討のツボ
画面仕様の検討における技術的なポイント
顧客と画面仕様を合意する上でのポイント
まとめ
CHAPTER 7 リッチクライアントは本当に使えるのか
リッチクライアントへの潮流
リッチクライアントを吟味する
リッチクライアント導入ではここに注意
各リッチクライアントプラットフォームの特徴と選択のポイント
まとめ
CHAPTER 8 軽量Javaがもてはやされる理由
各レイヤに適用する技術を見定めるのは難しい
EJBの仕組みと問題
軽量Javaの技術
Column WebサービスとEJBの使い分け
EJBとDIのアプリケーション構成の違い
まとめ
Column 大きな期待を感じさせるEJB 3.0
CHAPTER 9 DIコンテナの本当の使いどころ
DIの自由度は諸刃の剣
DIの使いどころ
DIのアンチパターン
まとめ
CHAPTER 10 DBをボトルネックにしないアプリケーション開発
DBななぜ重要なのか
DBがボトルネックになるケース
Column RDBMSとカーナビは似ている!?
DBをボトルネックにさせないアプリケーション開発とは
DB専任担当者が適切に活動するためには
まとめ
付録
appendix Webサービスを使って楽しもう
技術を知る楽しみ
今どきのWebサービスとは
Webサービスを使ってみよう
Column Web 2.0とは
まとめ
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noboov さん
2013-01-31
入りがいきなりのソフトウェア工学的話であれ?と、そのうちコードを交えた話に。全体として一貫性がなく読みにくかった。コードを交えた部分もきっちり書かれている訳じゃないので、これだけでは理解は難しい。網羅的な概要を主とした書籍であるなら全体のトーンが揃っていて欲しいな。