長谷川 裕行 著
本書は、ITエンジニアであれば最低限知っておきたいオペレーティングシステムの基礎知識を解説する「知識編」と実際の現場の実務内容とその勘どころを解説した「実務編」で構成しています。
ITエンジニアとしても「ベテラン」の著者が丁寧にやさしく解説しますので、エンジニアとして必要なオペレーティングシステムの基礎知識と実務内容を体系的に勉強したい新人の方はもちろん、プロとして恥ずかしくない知識や実務経験を持っているか不安を感じている中堅エンジニアの方にもお勧めします。
【知識編】
1章 OSとは何か?
1 OSの正体
1.1 プログラムとは
1.2 ソフトウェアとは
1.3 OSとは
2 OSパッケージの中身
2.1 OSとさまざまなプログラム
2.2 どこまでをOSと呼ぶのか?
2.3 OSを構成するプログラム
2.4 シェル~ユーザーインターフェイスの提供~
3 OSがもたらす恩恵
4 さまざまなコンピュータとさまざまなOS
5 コンピュータ世界のこれまでとこれから
5.1 コンピュータ進化の過程
5.2 汎用OSの誕生~UNIXとMS-DOS
2章 OSの役割
1 OSの役割の概要
1.1 主要な3つの役割
1.2 OSのその他の役割
2 メモリ管理
2.1 OSが起動するまでの課程
2.2 OS起動後の動作
3 タスク管理
3.1 タスクとジョブとプロセスの違い
3.2 タスクの管理とは
3.3 プログラム実行の課程
3.4 マルチタスクの仕組み
4 デバイス管理
5 アプリケーションプラットフォーム
5.1 共通機能の提供の仕組み
5.2 コンピュータの共通機能~BIOS
6 ネットワーク管理
6.1 基本となるTCP/IP
6.2 Peer to Peer型とクライアント/サーバ型
7 ユーザー管理
7.1 ログインと操作権限の管理
7.2 ローカルとサーバーでの管理の違い
7.3 OSによる管理方法の違い
8 ユーザーインターフェイス
8.1 シェルの役割
8.2 基本となる入出力機能
8.3 CUIとGUI
3章 OSの構造
1 CPUの構造と働き
2 カーネル
3 カーネルと周辺機器
3.1 必須機器と基本機能
3.2 UNIX系OSにおける標準入出力
4 サーバーソフトウェアとOS
4.1 サーバーの定義
4.2 サーバーのサービスとクライアント
4.3 サーバーの種類と機能
4.4 サーバー機能(サービス)の実現方法
5 サーバー専用のOS
6 OSと仮想化
6.1 「仮想化」の基本的な考え方
6.2 GUIとメタファ(暗喩)
6.3 仮想的なメモリの配分
6.4 仮想化とプログラムの実行
7 オブジェクト指向OS
7.1 オブジェクトとは
7.2 OSのオブジェクト指向とは
4章 OSの歴史
1 コンピュータの創成期
1.1 電気計算機の時代
1.2 ENIACの時代
1.3 プログラム言語の誕生
2 OSの誕生と変遷
2.1 第1世代(~1960年代前半)
2.2 第2世代(~1960年代後半)
2.3 第3世代(~1970年代前半)
2.4 第4世代(~1980年代前半)
2.5 第5世代(~1990年代)
2.6 第6世代(2000年代~現在)
3 OSの変遷のまとめとOSのこれから
3.1 4つのターニングポイント
3.2 OSのこれから
【実務編】
5章 パソコンOSの実務~WindowsとLinux
1 GUIとCUI
1.1 GUIとCUIの違いと概要
1.2 CUIの進化
1.3 GUIの基本
2 LinuxとX Windows System
3 ユーザーの操作権限
3.1 管理者の権限
3.2 設定の変更
4 プログラム開発環境
4.1 UNIX系の開発環境
4.2 Windowsの開発環境
5 GUI OSの特徴
5.1 ビジュアルシェルの搭載
5.2 共通するユーザーインターフェイス
5.3 アプリケーション間連携
5.4 ビジュアルなアイテムとオブジェクト指向
6章 汎用機OSの実務~IBM System zとz/OS
1 汎用機の概要
2 汎用機OSの特徴
3 JCL~ジョブ制御言語
3.1 バッチ処理
3.2 JCLの具体例
4 汎用機のファイルシステム
4.1 固定長ファイル
4.2 ファイルの格納方式
5 汎用機とオープン系OS
7章 組込みOSの実務~ユーザーから見えないコンピュータの制御
1 組込みシステムとOS
1.1 組込みシステムとは
1.2 組込みOSの登場
2 組込みOSとパソコンOSの違い
2.1 開発者から見た相違点
2.2 エンドユーザーから見た相違点
3 代表的な組込みOSの概要
3.1 ITRON
3.2 VxWorks
4 組込みOSの特徴
5 組込みOSの開発環境
6 大型民生用機器の組込みOS
8章 OSの運用管理~ネットワーク環境下のサーバー管理
1 クライアント/サーバー方式
2 サーバーの運用管理
2.1 サーバーの担当割り当て
2.2 ユーザーの権限設定
2.3 ソフトウェアのインストールと設定の変更
3 サーバーOSの保守
3.1 ユーザーの追加・削除・権限の変更
3.2 サービスの設定変更・削除
3.3 フラグメンテーションの解消
3.4 データベースの最適化
4 サーバーの操作方法と注意点
5 サービスを中断させない保守
6 ネットワーク環境でのプログラム開発
9章 よくあるトラブルと対策
1 ショートカットを開けない
2 アプリケーションのインストールができない
3 ファイルやフォルダにアクセスできない
4 書き換えたファイルを保存できない
5 Windowsにおけるアクセス設定
6 Linuxにおけるアクセス設定
6.1 3種類の属性とは
6.2 パーミッションの概要
6.3 パーミッションの変更~chmodコマンド
6.4 所有者の変更~chownコマンド
7 telnetで操作できない
8 サーバーが勝手に再起動する
9 サービスが開始されない
10 ディスクのドライブ文字を操作するケース
11 ドライブがマウントされない
【付録】
第10章 Linuxの操作と管理
1 Linuxの基本的な操作
1.1 日本語の表示~kon
1.2 ディレクトリの表示・確認・切り替え
1.3 ディレクトリの作成・削除
1.4 ファイルのコピー・削除・移動
1.5 ファイルの名前変更・内容表示・連結操作
1.6 ディレクトリのコピー・削除・移動
1.7 ワイルドカード
1.8 絶対指定と相対指定
1.9 入出力の切り替え
1.10 “››”起動と“|”記号
1.11 文字列の検索~grep
1.12 ファイルの圧縮・伸長・管理・リンクの作成
1.13 コマンドの履歴と再利用・使い方の表示
2 Linuxの管理操作
2.1 電源OFFと再起動
2.2 ユーザー管理
2.3 ディスク装置とパーティションの管理
2.4 パーティションのマウント・作成・確認
2.5 設定・管理用ファイル
11章 ログファイルの確認
1 ログの役割
2 Windows Server 2003のログ
3 Linuxのログ
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