日本を代表する「Q&A サイト」である「OKwave」の兼元社長と、ITジャーナリストの佐々木氏は、同じような疑問をずっと抱いていた。それは「Web 2.0時代に新しいビジネスモデルを生み出すこと」である。
佐々木氏は、ポストGoogle時代のウェブという観点から。そして兼元氏は、自社のサービスの基盤となっている「Q&A」モデルをさらにリアル空間にまで拡張したいという欲求から。2 人は必然的に「Web 2.0」の基本概念のひとつである「集合知(Wisdom of Crowds)」に焦点をあて、そのビジネス展開について考えはじめた。
2人の対談を起点として、ナレッジマネジメントのオーソリティである山崎秀夫氏(野村総合研究所上席研究員)との鼎談、そして集合知をビジネスに転化させようと模索する4つの代表的な企業の訪問。そうした議論の積み重ねによって、企業がインターネットを通じて知的生産力を集約し、集合知を商品に結びつけようという「クラウドソーシング(crowdsourcing)」の可能性が浮かびあがる。
第1章
集合知ビジネスが今どうなっているかを兼元謙任と佐々木俊尚で考える
第2章
知識の集積をどのように使いこなすかについて山崎秀夫さんと考える
第3章
企業と消費者の関係がどう変わるかをエニグモと考える
田中禎人 須田将啓
第4章
パーソナル化と拡散が進むソーシャルネットワークの中でどのように知識を集めるべきかをニフティと考える
前島一就 佐藤寛次郎
第5章
ユーザー・イノベーションが起こる条件や環境をエレファントデザインと考える
長田太郎 谷岡拡
第6章
ものづくりの中でデザイナーが果している役割についてアッシュコンセプトと考える
名児耶秀美
まとめ
6つの対話を通して集合知と「ものづくり」をつなげるものが見えてきた
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