IT業界のみならず経済界からも注目されているニコラス・G・カーが本書で打ち出すのは、電力会社の発展をメタファーとして語る“商品を物理的な形態やコストから解き放った、インターネットと情報産業がもたらす新しい経済”である。
潤沢なインフラが提供されたことで、SaaS[Software as a Service]が可能になり、ひいてはユーティリティコンピューティングにつながることで、企業はITにとらわれず自社の生産活動に純粋に打ち込めるようになるのだ。
そして、そのとき企業のビジネスモデルはどのように変わるのか?
グーグルやアマゾンなどが、すでに着手しているクラウドコンピューティング時代の幕開けに、ビジネスモデルの大きな変革期が訪れようとしているのだ。
プロローグ ボストンの戸口
第1部 一つの機械(ワン・マシン)
第1章 バーデンの水車
第2章 発明家と実務家
第3章 デジタル時代のからくり装置
第4章 さようなら、ミスター・ゲイツ
第5章 ザ・ホワイトシティ―コロンビア万国博覧会
第2部 雲(クラウド)の中に住んで
第6章 ワールドワイドコンピュータ
第7章 多数から少数へ
第8章 大いなるバラ売り
第9章 ネットと戦う
第10章 クモの巣
第11章 iGod
エピローグ 炎とフィラメント
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発生刷 | ページ数 | 書籍改訂刷 | 電子書籍訂正 | 内容 | 登録日 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1刷 | 042 左から2行目 |
4刷 | 未 |
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2008.11.27 | ||||
1刷 | 093 2行目 |
3刷 | 未 |
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2008.11.07 | ||||
1刷 | 230 13行目 |
3刷 | 未 |
|
2008.11.07 |
Miyoshi Hirotaka さん
2015-01-21
歴史は繰り返さないが韻を踏む。今、目の前で起きていることは、昔、どこかで起きたもの。例えば、電気を使う時、何で発電されたか、誰が作ったものかは気にしない。ところが、電気がこうなるためには標準化とシステム化いう壁があった。その次には電気というサービスを利用するということへの発想の転換。IT分野は、電気が百年以上前に経験した変化を数倍速で経験している。発電所が巨大化したようにデータセンターも巨大化。今は便益を享受しているが、電力の巨大化と一極集中の弊害を知る我々は、方向転換するタイミングを見誤ってはならない。
ミライ さん
2018-03-12
現代のパソコンを使いこなしている人なら分かるであろうが、もはやパソコンさえあれば(ブラウザはいるが)アプリケーションは必要ない時代となった。アプリにお金を使う必要はなく、これからはwebで無料で使える時代になっていくだろう。本書は電気の歴史からは入り、クラウド=発電所との定義からインターネットの歴史を見ていく話、人工知能(AI)系の話も出てきて非常に勉強になった。
Shinchan さん
2011-11-17
20世紀以前と20世紀以降のもの作りを変えたものは何か?電力(会社)である!。。。工場の動力は、水力 ⇒ 蒸気機関 ⇒ 小規模発電と時と共に変わったが、これらの自前の動力では、動力を増やすということは簡単ではなかった。従って、工場の規模を変えるためには莫大な費用が掛かることになる。。。しかし、20世紀に入り電力会社が創られ電気が供給されるようになると工場だけではなく家庭も一変したのである!。。。クラウドは、電力会社が創られたと同じインパクトで我々の生活を一変すると期待されている!!!