吉原 庄三郎 著
本書は、システム開発における設計の解説書です。若手のエンジニアがシステムの設計を「はじめてやり抜く」ために必要なノウハウを紹介します。プログラミングの仕事をひと通りマスターし、その前工程である設計に挑戦しようとする場合、乗り越えなければならないいくつかの壁があります。アプリケーション設計をどうするのか、データベース設計をどうするのか、画面・帳票設計をどうするのか、外部システムとの接続方式をどうするのか、アーキテクチャ設計をどうするのか―本書では、こうした知識を豊富な事例を示しながら解説することで、はじめての設計を無事にやり遂げ、ソフトウェアアーキテクトとして活躍するための実務的なノウハウを提供します。
導入編
第1章 はじめて設計をやり抜くために
設計者への道
エンジニアとしてのやりがい
エンジニアのキャリア
設計編
第2章 設計の目的
何を設計するのか
開発プロジェクトの進め方
開発プロセスの選択と進行
設計の目的とは
良くない設計
設計のアプローチ
第3章 外部設計の手法
外部設計とは
必要な業務知識
ユースケース分析
概念モデリング
画面設計
外部システムI/F設計
バッチ設計
帳票設計
データベース論理設計
非機能要件定義とシステム設計
システムインフラ設計と配置設計
第4章 内部設計の手法
内部設計とは
画面プログラム設計
ビジネスロジックプログラム設計
データベースプログラム設計
データベース物理設計
テストのための設計
開発環境の構築
開発標準の策定
アーキテクチャ編
第5章 アーキテクチャの目的
アーキテクチャとは
保守性の向上
機能適切性の向上
見積りへの応用
技術リスクの局所化
ソースコード自動生成への応用
フレームワークへの応用
第6章 アーキテクチャ設計のアプローチ
業務アプリケーションの洞察
オブジェクト指向設計
サブシステム分割
レイヤー(直交化)
処理の共通化(DRY)
設計とプログラムのトレーサビリティ
依存性の注入(DI)
第7章 本当に設計は必要か
設計の意味を改めて問う
設計が不要な理由
設計のこれから
内容についてのお問い合わせは、正誤表、追加情報をご確認後に、お送りいただくようお願いいたします。
正誤表、追加情報に掲載されていない書籍内容へのお問い合わせや
その他書籍に関するお問い合わせは、書籍のお問い合わせフォームからお送りください。
本書の書影(表紙画像)をご利用になりたい場合は書影許諾申請フォームから申請をお願いいたします。
書影(表紙画像)以外のご利用については、こちらからお問い合わせください。
刷数は奥付(書籍の最終ページ)に記載されています。
書籍の種類:
書籍の刷数:
本書に誤りまたは不十分な記述がありました。下記のとおり訂正し、お詫び申し上げます。
対象の書籍は正誤表がありません。
発生刷 | ページ数 | 書籍改訂刷 | 電子書籍訂正 | 内容 | 登録日 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1刷 | 084 図2-23 |
9刷 | 未 |
|
2020.12.23 | ||||
1刷 | 174 表3-16 |
9刷 | 未 |
|
2020.12.23 |
かえるー@いくさ人 さん
2018-01-07
少し難解でしたが設計の基本を知る事ができたと思います。また必要な時に読みます。
つるたん さん
2020-12-21
そもそも設計とは何かから、開発プロセス、外部設計・内部設計などを体系的に説明しており、ひとつひとつ深堀りをして説明はしていないがそれぞれの特徴を絞りわかりやすく書かれておりとても参考になった。また最後の章には今まで説明していた設計手法を裏返すアジャイル開発について書かれており、ただ単に設計はMUSTだという意見だけではなくデメリットにも触れているため俯瞰して設計とは何かを考えさせられる良い本だと感じられた。
鹿内智治 さん
2015-11-30
「設計書は詳細であれば良いわけでは無く、本来の目的は意図を伝えること」 タイトル通り、システム開発に必要な設計とは何かを説明した一冊。開発を始める前にこういう本を関係者全員で読んで、今回の開発で使う設計、使わない設計を話し合ってから始めれば後が楽なのでは?と思いました。ドキュメントの名称に拘らず、関係者全員の頭にあるものを何かで合わせられたらな~と。 ・設計を学ぶとは、設計に関する良い本を読む、他の人の設計を研究すること。 ・設計書を書くことは他者を思うこと。他者とコミュニケーションをとること。