この本ではたくさんの汎用的なC++のテクニックの本質を抽出し、それらを伝統的な料理の本(つまり、クックブック)の書き方にならって「調理」の手順を示すレシピのコレクションとして書きあげました。各レシピには、最初に、クラス、関数、ヘッダーなどの主要な要素を掲載しています。次に、手順を説明し、望みの結果を得るための一連の実行可能なサンプルプログラムを掲載しています。
「実行可能なサンプルプログラム」はこの本の重要な部分です。良いプログラミングの書籍には、堅実な理論と実用的な応用という2つの要素が含まれていると筆者は信じています。このクックブックでは、「手順」と「解説」で説明した理論を、実践的なものにするための完全なサンプルプログラムを掲載しています。
考えられるレシピの数は無限なので、望まれているレシピを完全に網羅するクックブックは存在しませんが、筆者は広範囲なトピックを扱うことにしました。
あるレシピをクックブックに含めるかどうかの基準については、(詳細は1章に委ねますが)多くのプログラマに役立ちながら、何度となく質問されるテクニックを中心に選択したといえます。とはいえ、取捨選択はとんでもなく難しいことでした。究極的には、経験、判断と直観力が拠りどころとなりました。すべてのプログラマの趣味を満足させるための“何か”を本書に含められたのなら、大成功なのですが!(著者「前書き」より)
第1章 概要
第2章 文字列の操作
第3章 STLコンテナ
第4章 アルゴリズム、関数オブジェクト、その他のSTL要素
第5章 I/O
第6章 データの書式化
第7章 そのほかの話題
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