長尾 高弘 翻訳
長尾 高弘 原著
メアリー・ジョー・フォリー 著
私は、マイクロソフトが今後数年間、いや数か月の間に計画していることを完璧に予言できる水晶玉を持っているわけではないし、そんなことを言うつもりもない。しかし、日常的に言葉を交わしているマイクロソフトの経営陣、パートナー、顧客、ライバルなどの顔ぶれから考えると、私はかなり真っ当な推測をすることのできる位置にいるのではないかと思う。
この本は、次世代のマイクロソフトの鍵を握るだろうと私が考えるマイクロソフトの人材、製品、戦略について書いたものだ。マイクロソフトの一部の事業単位の未来を描くという試みは、群盲象を撫でるということわざと似たような作業だと思っている。ウィンドウズという幹の部分が蛇のようなルック・アンド・フィールで、オフィスという牙が槍のようだとわかっているからといって、8万人の従業員を抱えさらに成長しつつあるマイクロソフトがどのようになるのかがわかるわけではない。
とは言え、マイクロソフトが次に何をするかについては手がかりが転がっている。それらの手がかりを集めて1本の糸で貫けば、次の10年でマイクロソフトが何をしてくるかをかなり適切に推測できるはずだ。点を結んで線を描くという私の試みによって、マイクロソフトの顧客、パートナー、その他この会社に何らかの利害関係のある読者の皆さんが、2008年以降のことについてインフォームド・ディシジョンを下せるようになれば幸いである。
「序章」より抜粋
序章
第1章 ゲイツがマイクロソフトだった
第2章 バズワード
第3章 そこにいるのは誰?
第4章 収益源のこれから?
第5章 新たな戦線への策源地
第6章 マイクロソフトの流儀
第7章 新しいモデルへの挑戦
終章
付録 A
付録 B
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最終バック九番手 さん
2009-05-30
読み終わった後に「マイクロソフトをフォローアップし続けることにどんな意味がある?」という虚脱感におそわれる…初版第1刷:2008年10月21日…本体1680円
ilma さん
2009-05-17
★★★★ Microsoftの動向を網羅した点が良いと思います。MicrosoftのWindows/Officeのビジネスは巨大で、しばらくは収益を支え続けるが、次の収益源はまだ見えていないという状況がよく分かります。やっぱりMicrosoftも時間とともに抱えるものが大きくなってきていて、昔ほどやんちゃができなくなってきているようです。なお、表紙の「~恐るるに足りず」は内容と関係ない単なるキャッチコピーです。