日下部 明 著
金井 盛隆 著
後藤 陽介 著
矢田 龍太郎 著
稲場 淳二 著
本書は、主にOracle 10g以降に実装された新機能を取り上げ、パフォーマンスや可用性の向上、障害対策などをテーマにデータベース運用のノウハウを詳しく解説するものです。サーバーマシンの高性能化やストレージの大容量化などに対応したOracleの新機能の使い方について、一般のマニュアルには出ていないような現実的な活用テクニック、および最大限の導入効果を引き出すためのノウハウを紹介しています。より高パフォーマンスで可用性の高いDBシステムの構築運用を、低コストで実現しようとしている現場には最適の内容です。
Chapter 1 パーティション表でデータを分割統治せよ
ハードウェアの性能でカバーできない問題
SQLのチューニングを考える
索引によって減少するアクセスコスト
索引によって増加するアクセスコスト
パーティション表
レンジパーティション表
SQLのアクセス範囲の絞り込み
インターバルパーティション
その他のパーティション化手法
パーティション索引
ローカルパーティション索引
グローバルパーティション索引
パーティション表とパーティションビュー
パーティション単位の操作
操作するパーティションの指定
パーティション管理の応用
SQLの並列実行
まとめ
Chapter 2 Data Guardに見るスタンバイデータベースの進化
スタンバイデータベースという選択肢
Data Guardのアーキテクチャと基本機能
REDOログの転送方式
REDOログの適用
フェイルオーバーとスイッチオーバー
管理性を向上させる機能
管理作業の自動反映
ギャップの自動解決
Data Guard Broker
ファストスタートフェイルオーバー
リソースの有効活用を実現するOracle Datebase 11g
Oracle Active Data Guard
スナップショットスタンバイ
ネットワーク経由の複製機能
まとめ
Chapter 3 システムを停止させないバックアップの手法
バックアップの課題と重要性
Oracle Databaseのアーキテクチャ
Oracleデータベースのファイル構成
プロセスとメモリ
SQLの実行
インスタンス障害からのリカバリ
バックアップ/リストア/リカバリ
アーカイブログモード
コールドバックアップとホットバックアップ
ホットバックアップはなぜ難しい?
ホットバックアップを取得する方法
Recovery Manager
ユーザ管理バックアップ
ユーザー管理のバックアップ/リカバリ
ホットバックアップモード
制御ファイルとREDOログ
REDOログのバックアップ
制御ファイルのバックアップ
スプリットミラー
誤ったリストア
まとめ
Chapter 4 RMANの活用とバックアップ運用の改善
ホットバックアップのための仕組み
バックアップ/リストア/リカバリ
RMANの効果的な活用法
イメージコピーとバックアップセット
リストア/リカバリの時間を短縮する手法
REDOログの適用の高速化
REDOログの適用量の削減
増分バックアップ
増分バックアップの高速化
増分更新バックアップ
ブロックメディアリカバリ
Oracle Data Guard
まとめ
Chapter 5 パラレル実行による真の性能向上とは
複数の処理の並列実行
小さな処理を大量に実行する
大きな処理を内部的に分割して実行する
Oracle Databaseの自動並列処理
索引の作成処理の並列化
統計の取得
バックアップ/リストア/リカバリの並列化
SELECTとDML
パラレル実行のアーキテクチャ
パラレル実行のプロセス
パラレルスレーププロセスの個数
処理範囲の分担
パーティション表による結合性能の向上
並列処理のボトルネック
まとめ
Chapter 6 ASMによるストレージ管理の簡素化
ストレージ管理のための基礎知識
Oracle Databaseのストレージ構造
ストライプによるディスク性能の向上
ボリュームマネージャ
ディスクの増設
Oracle ASMの基本
ASMのアーキテクチャ
ASMでのファイル配置
なぜSAME配置にするのか
ASMの制限
ASMの構成手順
ASMインスタンスの構造
ASMディスクグループの構成
データベースの作成
まとめ
Chapter 7 ディスクドライブの性能特性から見たASMの活用
ASMのアーキテクチャ
ASMの動的再配置
ディスクの動的追加
ディスクの動的削除
ASMディスクグループの数
RMANでのバックアップ運用
ディスクアレイ機能でのバックアップ運用
ディスクサブシステムの性能見積り
帯域を基準にした性能推定
クラスタノードの増設
ディスクの読み込み時間の短縮
まとめ
Chapter 8 性能を意識したデータベースの作成
Oracle Databaseのアーキテクチャ
SYSAUX表領域
UNDO表領域
オンラインREDOログ
データベースの作成
dbcaで作成するデータベースの種類
CREATE DATABASE
データベースキャラクタセット
データディクショナリの作成
データベース作成後の処理
データベース作成時点でのチューニング
チェックポイントとREDOログ
REDOログのサイズ
ディスクI/Oのオプション
RACのデータベース
まとめ
Chapter 9 接続のフェイルオーバー機能と障害検出
Oracle Net Services
Oracleクライアント側の構成
Oracleサーバー側の構成
サービス登録
Oracleサーバーの名前空間
サーバー側の識別名のデフォルト値
データベースの区別
データベースサービス
サービスの拡張―ワークロードの管理
接続のフェイルオーバー
接続時フェイルオーバー
TAF
切断の検出
TCP/IPの特性と対処
TCPレベルで応答がない場合
タイムアウト
仮想IPアドレス
明示的な傷害通知
まとめ
Chapter 10 Oracleカーネルの高速な全文検索機能
全文検索とは
Oracle Databaseと全文検索
Oracle Textはなぜ高速なのか
全文検索とアプリケーション
索引作成の仕組み
良い全文検索の条件とは
索引の更新
索引の更新頻度
CONTEXT索引の留意点
索引作成時のメモリ
索引の最適化
CONTEXT索引とパーティショニング
まとめ
Chapter 11 Oracleの自動化―前編
自動化の背景
初期化パラメータの動的変更
メモリの管理
PGAの統合
SGAの割り当ての自動化
SGAとPGAの割り当ての自動化
表領域の管理
ローカル管理表領域
自動セグメント領域管理
表領域作成時の考慮点
UNDOの管理
UNDO表領域と読み取り一貫性
更新前情報の維持
自動UNDO管理
チェックポイント
まとめ
Chapter 12 Oracleの自動化―後編
SQLオプティマイザ
表統計情報の収集
性能統計
AWRスナップショット
メトリックの監視
サーバー生成アラート
自己診断
自動化メンテナンスタンク
自動SQLチューニング
セグメントアドバイザ
おわりに
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