村上 俊一 著
本書は、レコード、カセットテープ、MD、ビデオテープなどなど、各種アナログメディアと旧世代デジタルメディアに残った記録を、PCで利用可能なデジタルデータに変換することで、メディアやプレイヤーの劣化により楽しむことができなくなってしまうという事態から防ぐためのノウハウをまとめた一冊です。
CHAPTER 1 ”思い出”を救出するための心構え
01-01 昔の記録を「デジタル化する」とは?
メディアはいつまで再生できるのか
現在の絶滅危惧メディア
昔の記録をデジタル化するメリット
画質や音質が経年により劣化しない
汎用性があるPCを使った作業が可能
保存場所が小さくて済む
データのコピーとバックアップが簡単
検索が簡単
著作権内の利用であれば共有が可能
デジタル化のデメリット
保存メディアが劣化する場合がある
デジタル化の技術が進化する可能性
デジタル化に要する時間
”もの”としての魅力が失われる
01-02 デジタル化するための予備知識
デジタルに変換する処理
どの程度の情報量で取り込むべきか
単位ごとのビット数も決めておく
デジタルデータを非可逆圧縮する
簡単なデジタル化の指針を決めておく
01-03 デジタルコンテンツの著作権について
複製は家庭内での使用目的のみ
コピーガードの現状
救出で問題になること
CHAPTER 2 思い出の映像をデジタル化
02-01 映像デジタル化の基礎知識
デジタル化の作業フロー
デジタルビデオレコーダーを使う場合
PCに直接取り込む場合
映像のデジタル化で使われる各種の設定値
映像をまとめるために使われるフォーマット
デジタル映像の圧縮
ビットレートと画面解像度の関係
02-02 代表的な映像用メディア
アナログビデオ
VHS(Video Home System)
S-VHS(Super-VHS)
VHS-C(VHS-Compact)
ベータマックス(βmax:Betamax)
8mmビデオ
レーザーディスク(LD:Laserdisc)
VHD(Video High Density Disc)
旧デジタルビデオメディア
MiniDV/DV(DVC:Digital Video Cassette)
Digital8
D-VHS(Data-VHS)
02-03 映像デジタル化の準備
準備する機器
再生デッキの用意
デジタルビデオレコーダーの用意
ビデオキャプチャデバイスの用意
お勧めUSBビデオキャプチャデバイス
接続に使う映像端子
コンポジット(Composite)映像端子
S(Separate)映像端子
IEEE1394(i.LINK)
02-04 デジタルビデオレコーダーを使った録画
レコーダーとプレイヤーを使った録画の準備
S映像端子で接続するのがお勧め
外部入力の設定
録画の詳細設定
録画モードの設定
ノイズリダクションの活用
自動チャプターのオフ
クリーニング後に録画
録画前にクリーニングを
録画する
チャプターを使った編集とDVDライディング
チャプターを使った編集
DVDのフォーマット
DVDへのライティング
02-05 PCに直接録画する
ビデオキャプチャデバイスのセットアップ
ドライバーのインストールと接続
付属ソフトで録画/編集する
録画の準備
タイマー機能の活用
クリップ単位の編集
DVD-R/RWへのライティング
DVビデオをPCに取り込む
DVカメラの取り付け
DVカメラからの取り込み
Windows標準のDV取り込み
DVDを作成する
CHAPTER 3 思い出の音楽をデジタル化
03-01 音楽デジタル化の基礎知識
デジタル化の作業フロー
音楽デジタル化に使われる各種の設定値
録音/編集時からCD作成時への書き出し
03-02 代表的な音楽用メディア
レコード
レコードの仕組み
LP(Long Playing)レコード
EP(Extended Playing)レコード
12インチEPレコード
ソノシート
SP(Standard Playing)レコード
テープメディア
テープメディアの仕組み
コンパクトカセットテープ
マイクロカセットテープ
オープンリールテープ
エル(EL)カセット
8トラックカセット
旧デジタルオーディオメディア
デジタルメディアの仕組み
MD(MiniDisk)
Hi-MD
DAT(Digital Audio Tape)
DCC(Digital Compact Cassette)
デジタルマイクロカセットテープ
03-03 音楽用録音機器の準備
プレイヤー側はライン出力を用意
アナログはライン出力
レコードプレイヤーはPhono入力へ
マイクでの録音
アナログ音はノイズとのせめぎあい
サウンドデバイスの用意
PC標準の内蔵サウンド機能ではまず満足できない
ヘッドフォンの用意
USBサウンドデバイスの選択基準
ハンディメモリレコーダーを使う
デジタル化専用のプレイヤーを用意する
サウンドエディターの用意
録音/編集にはサウンドエディターを用意する
Audacityのダウンロード
Audacityのインストール
ドライバーとサウンドエディターの設定
通常は標準のドライバーで
音質にこだわるならASIOドライバーで
サウンドエディターでの設定
03-04 アナログプレイヤーからの録音
レコードプレイヤーの再生
アナログプレイヤー再生のコツ
レコードプレイヤーと針
レコード針とカートリッジの取り付け
音に大きく影響を与える針厚調整
レコード再生の手順
コンパクトカセットプレイヤーの再生
コンパクトカセットプレイヤーの再生手順
ヘッド/キャプスタンのクリーニング
アナログプレイヤーの接続
レコードはPhono端子
録音時のモニター
アナログプレイヤーからの録音手順
サンプリング周波数を指定してファイルを作る
録音レベルを合わせる
録音を開始する
録音に失敗したら
03-05 デジタルオーディオからの録音(取り込み)
デジタル入出力を使ったオーディオ取り込み
デジタルオーディオも手順は同じ
デジタル端子は主に3種類
デジタル入力はレベル調整不可
Macにはデジタル入出力が標準装備
デジタル端子から録音
Hi-MD機器を使った取り込み
MDからのリッピングが可能なMZ-RH1
SonicStage CPのダウンロードとインストール
SonicStage CPを使ったMDの取り込み
03-06 録音したファイルを編集/保存する
基本的な編集
アルバムを曲ごとに分割する
曲の前後を削除する
曲の仕上げ
音量を最適化する
サンプリング周波数の変更と保存
CHAPTER 4 思い出の写真をデジタル化
04-01 写真デジタル化の基礎知識
写真をデジタル化するとは?
フィルムや紙焼きの写真
スキャナーの仕組み
スキャナーの選択
フラットベッドスキャナー
フィルムスキャナー
04-02 スキャナーを使った写真のデジタル化
スキャナーの用意
スキャナーのセットアップ
フィルムスキャン作業にあると便利なもの
スキャンの準備
EPSON Scanの使い方
EPSON Scanの設定
スキャンの実行
プレビューで仮スキャン
写真の濃淡と色調整
出力解像度の設定
本番スキャンを実行
プリントスキャンの場合
CHAPTER 5 データの保存と活用
05-01 デジタルデータのバックアップ
デジタルデータの正しいバックアップ
データバックアップの必要性
データバックアップの手法
バックアップは個人利用にとどめる
バックアップメディアを考える
一時的ライブラリ保管にはハードディスクを
長期保存用にはDVD/Blu-ray Discを
保存性のよいデジタル保存用メディア
手軽なバックアップツールを試す
Toucanのダウンロードとセットアップ
特定のフォルダーを同期する
05-02 圧縮ムービーファイルの作成
DVDはもっと小さな動画ファイルになる
動画再エンコードツールの導入
HandBrakeのインストール
HandBrakeでエンコードする
PSPで再生可能なファイルをエンコードする設定
APPENDIX
記録メディア史年表
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