 
    
        本書は、システム構築プロジェクトにおいてパフォーマンス問題の1つとして挙げられるSQLパフォーマンス問題をどのように解決し、予防できるかを解説するものです。Oracleアーキテクチャを理解しながら、SQLパフォーマンス問題の解決テクニックやこの問題を防ぐためには何が必要なのかなどを考えていきます。また、システム開発の各フェーズにおいて、SQLパフォーマンス問題を起こさないための具体的な仕組みや工夫なども紹介しますので、今すぐSQLチューニングに挑戦したい人はもちろん、予防も含めてじっくり取り組みたい人にもぴったりな一冊です。
  
  本書は、月刊DB Magazineの人気連載「本気で学ぶOracle SQLチューニング」および特集記事を加筆/再編集し、書籍としてまとめたものです。
Part1 SQLパフォーマンス問題の理由と原因を探る
  
  Chapter 1 SQLチューニングはなぜ必要か?
  SQLのパフォーマンス問題とは?
  
  Chapter 2 なぜSQLでパフォーマンス問題は起きやすいのか?
  SQLの言語的特徴
  処理方法はデータベースに任されている
  
  Chapter 3 なぜSQLパフォーマンス問題で苦しむのか?
  SQL文を記述する際の状況
  SQLのパフォーマンス確認フェーズ
  SQLの設計/記述の開発フェーズ
  設計者/DBA/開発者の分担構造
  
  Chapter 4 SQLパフォーマンス問題の「解決」と「予防」
  SQLパフォーマンス問題が減らない要因や課題
  本当の意味でのSQLチューニング
  
  Chapter 5 SQLはどのように処理されるのか
  Oracleデータベースの構造要素
  SQL処理の流れ
  SQLはどうやって処理されているのか(参照編)
  SQLはどうやって処理されているのか(更新編)
Part2 SQLパフォーマンス問題を「解決」する
  
  Chapter 6 SQLパフォーマンス問題の解決アプローチ
  チューニングとは
  SQLチューニングでは何をするのか
  SQLパフォーマンスへの解決アプローチ
  
  Chapter 7 定型的なSQLチューニング
  SQL記述の際に最低限守るべきルール
  定型的なSQLチューニングとは?
  SQLコーディングルールを守る目的は?
  性能問題を避けるためのSQLコーディングルール
  使用方法やノウハウをもとにしたSQLコーディングルール
  可読性や管理性を高めるためのルール
  現場の運用ポリシーを反映させるためのルール
  実際の現場でのルールはどう使われているか?
  定型的なチューニングのポイント
  
  Chapter 8 非定型的なチューニング
  定型的なチューニングから“頭を使う”チューニングへ
  オプティマイザへのインプット情報とその使われ方
  実行計画の確認とそのチューニング
  非定型的チューニングのまとめ
  
  Chapter 9 Oracleアーキテクチャに基づいたSQLチューニング
  Oracleアーキテクチャの理解が必要な理由
  アーキテクチャを意識したSQLチューニングの例
  チューニング効果の確認
  Oracleアーキテクチャを意識したチューニングのまとめ
  
  Chapter 10 アプリケーションロジックを意識したSQLチューニング
  アプリケーションロジックに起因する問題の例
  アプリケーション観点での注意ポイント
  アプリケーションを意識したチューニングのまとめ
  
  Chapter 11 論理設計におけるSQLチューニング
  設計とは
  論理設計と物理設計の違い
  論理設計の進め方
  論理設計のチューニング
  論理設計を含めたチューニングのまとめ
Part3 SQLパフォーマンス問題を「予防」する
  
  Chapter 12 パフォーマンス問題を起こさないためには
  SQLパフォーマンス問題の「解決」から「予防」へ
  SQLのパフォーマンスが発生する要因
  SQLパフォーマンス問題を予防するために
  予防のための考慮ポイントと各ロールの役割
  
  Chapter 13 計画フェーズ
  計画フェーズでの各ロールの役割
  計画フェーズにおけるSQLパフォーマンス問題の予防策
  プロジェクト全体を通しての対応例
  計画フェーズに関するまとめ
  
  Chapter 14 要件定義フェーズ
  何ができるかを確認する
  要件定義フェーズでの各ロールの役割
  要件定義フェーズにおける予防策
  要件定義フェーズに関するまとめ
  
  Chapter 15 設計フェーズ
  設計フェーズでの考慮ポイント
  設計フェーズでの各ロールの役割
  設計フェーズにおけるSQLパフォーマンス問題の予防策
  設計フェーズに関するまとめ
  
  Chapter 16 開発フェーズ
  SQLコーディングルールの目的
  開発フェーズにおけるSQLパフォーマンス問題の予防策
  開発フェーズに関するまとめ
  
  Chapter 17 テストフェーズ
  テストフェーズでよくある問題
  テストフェーズでの各ロールの役割
  テストフェーズにおけるSQLパフォーマンス問題の予防策
  テストフェーズに関するまとめ
  
  Chapter 18 運用フェーズ
  運用フェーズでの考慮ポイント
  定常監視および定期的な性能分析/傾向分析の必要性
  統計情報運用の勘所
  運用フェーズに関するまとめ
  
  Chapter 19 実際のプロジェクトでどこまでやるべきか
  最低限実施すべきこと
  高いパフォーマンス要件が求められる場合
  プロジェクトの途中からでもできること
  どのプロジェクトでもぜひ取り入れてほしいこと
Part4 「解決」から「予防」へ~パフォーマンス問題を減らすために
  
  Chapter 20 「Database Administrator」から「Database Architect」へ
  「解決」から「予防」へ
  「DB Administrator」から「DB Architect」へ
  DB Architectのスキル
  本書のまとめ
  
  Appendix
  SQLチューニング案の検討
  チューニング対象SQLの特定と効果測定
コラム
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とし さん
2012-05-12
Oracleで発生する性能問題への基本的な対策を記載した本、前半はSQLやDBへの直接的な対応について記載されており、後半はPJとして体制やチーム間の連携など性能問題をPJ管理上どう扱っていくべきかということが書かれている。ちょっと説明があっさりしているとも感じたが、DBを専門としない担当が予備知識として読んでおくには、ちょうど良い内容かと思う。