松信 嘉範 著
本書は、LinuxがエンタープライズシステムのOSとして利用されるケースが増えている今日、システム構築に関わるOSやハードウェアの基礎知識をはじめ、エンタープライズシステムに欠かせない高可用性、さらにはパフォーマンスやケーススタディまで、システムの運用管理における知識にも言及した、高い網羅性を持つ解説書です。これまでDBエンジニアとしてDB環境の構築/運用に携わったことのある技術者、もしくはこれから初めてこれらの業務に携わるという技術者向けに最適の1冊です。誰も教えてくれなかったLinux-OS+オープンソースDBによるエンタープライズ構築運用の勘所をしっかり押さえた本書を読めば、LinuxがDBサーバーOSとしていかに最適か分かるはずです。
本書は、DBマガジンの人気連載「Linux-DB システム構築入門」を加筆/再編集し、書籍としてまとめたものです。
Chapter 01 論理ボリュームマネージャ(LVM)を活用する
LVMによる容量管理
LVMの応用
スナップショット機能によるバックアップ
まとめ
Chapter 02 Heartbeatによるクラスタ環境の構築
クラスタソフトとは何か
クラスタソフトを用いたシステム構成
Heartbeatの環境構築
Heartbeatによるフェイルオーバー処理
まとめ
Chapter 03 DRBDによるネットワークミラーリング(前編)
DRBDとは何か
DRBDのセットアップ
Heartbeatとの連携
まとめ
Chapter 04 DRBDによるネットワークミラーリング(後編)
ブラックボックスの怖さ
プライベートネットワーク断線への対処(dopd)
DRBDのメタデータ領域の原理
そのほかのDRBDの設定項目
まとめ
Chapter 05 高可用サーバーの構築
データベースの高可用性
DB本体の稼動監視
そのほかのフェイルオーバーに関するトピック
まとめ
Chapter 06 現場で使われる高可用構成
アクティブ/スタンバイ以外のHA構成
レプリケーション機能によるHA構成
データセンター間の冗長性
メンテナンスダウンタイムの極小化
MySQL ClusterによるHA構成
稼動監視
まとめ
Chapter 07 DBサーバーのパフォーマンス概論
パフォーマンス問題は繰り返される?
性能の目標値とアーキテクチャ設計の重要性
I/O性能に対する意識を高める
サービスレベルを明確にする
テーブル設計とSQLに対する意識を高める
データサイズの意識を高める
まとめ
Chapter 08 インデックスのチューニング(前編)
インデックスを使いこなす
「マルチカラムインデックス」と「インデックスマージ」
ソート処理とインデックス
まとめ
Chapter 09 インデックスのチューニング(後編)
更新性能とインデックス
インデックスの使い方における注意事項
まとめ
Chapter 10 DBサーバーのハードウェア選定
「1アクセスにかかる時間」の感覚をつかむ
HDDのパフォーマンス
CPU
ネットワーク
まとめ
Chapter 11 SSDの効果とアプリケーションへの影響
SSDとHDDの違いを理解する
SSDによるパフォーマンス効果
SSDでソフトウェアはどのように変わるのか
まとめ
Chapter 12 メモリ管理とスワップ領域の制御
64ビット機+大容量メモリがトレンド
スワップをいかに防ぐか
メモリ制御に関するそのほかのトピック
まとめ
Chapter 13 ファイルシステムとI/Oスケジューラ
RDBMSとOSの機能の重複
I/Oのスケジューリング機能
ファイルシステム
まとめ
Chapter 14 Linux-DBサーバーにおける負荷テストの心得
パート1:負荷テストはなぜ必要か
パート2:負荷測定ツールと負荷テストの実践
パート3:ボトルネック解消のケーススタディ
本書のまとめ
コラム
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yuma0901 さん
いい!!
おかまたけ さん
2009-10-29
ざっと読んだ。Linux(+MySQL)でのアクティブ/スタンバイ構成のDBの作り方がメイン。Linuxに詳しくないのでちゃんと読み直す。