栗原 潔 翻訳
栗原 潔 原著
トーマス・C・レドマン 著
ビジネスインテリジェンス系のソフトウェアを使用することで「分析力」がより手の届くものになっている。しかし、その「分析」の根源となる「データ」の品質や管理・利活用については、多くの企業に改善の余地が残されている。データは企業の資産であるとよく言われるが、実際にはそこに充分な予算が配分されておらず、等閑になっていることが多い。
企業のテクノロジー活用、財務統制、プロセス管理はますます高度化しているため、さらなる高度化を図っても得られるリターンは小さい。しかし、データに対する投資はまったく逆だ。機会は無限だ。さらに重要な点として、その投資は自社独自の価値を産み出す。これこそが真の意味での競合優位性なのだ! データをIT 部門に任せっぱなしにしていてはいけない。企業の収益と利益を推進する上での、重要ツールにしなければならないのだ。本書は米国のデータ管理の第一人者が30 年間の経験に基づき、データ統合、データ品質、データの経営上の価値など、ファンダメンタルな話題をわかりやすく実際の事例に基づいてまとめる一冊。データの価値を最大化するための具体的処方が満載である。
はじめに ― データは経営資産である
第一章 企業内データのすばらしくも危険な特性
第一部 データ品質
第二章 不正確なデータがもたらす見えないコスト
第三章 データ品質の評価と改善
第二部 データと情報の有効活用
第四章 より良い意思決定を求めて
第五章 データと情報を市場に投入する―コンテンツプロバイダー
第六章 データと情報を市場に投入する―ファシリテーター
第三部 データと情報の管理システム
第七章 データと情報の管理におけるに人的課題
第八章 データと情報の管理システムを進化させる
第九章 次の百日間
補遺A プロセスの重要な高まり
補遺B データと情報に関するIT部門の役割
補遺C メタデータプロセス
訳者あとがき
注
索引
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ireadertj さん
2019-05-15
なかなか参考になった。借り物の本だったけど買いたくなったw データを経営資源として取り扱うためのマネジメントに対するアプローチの仕方を教えてくれる。 データ品質のポイント ・必要なデータが見つけられない ・不正確 ・過剰 ・不十分なデータ定義 ・不十分なデータプライバシー ・ソースによるデータの非一貫性 ・データ過剰 ・組織的な混乱
skmt_hs さん
2010-09-05
データこそが企業の競争力の源泉なんだということが実感できた一冊。 そしてそのデータは品質が重要で、それが損なわれたデータは合意形成には使えない、たとえ大筋では間違っていなくても。 正確か正確でないかだけ。
Norihiro Kawai さん
2012-08-13
BI/DWHをやる人には一読の価値あり。入門書ではないのである程度経験がいるかも。解決策が提示されてるわけではないが、何を考えるべきかの参考になる。