C言語によるオブジェクト指向プログラミング入門(坂井 弘亮)|翔泳社の本
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C言語によるオブジェクト指向プログラミング入門


形式:
書籍
発売日:
ISBN:
9784798121130
定価:
3,080(本体2,800円+税10%)
仕様:
B5変・320ページ
カテゴリ:
プログラミング・開発
キーワード:
#プログラミング,#開発環境,#開発手法,#Web・アプリ開発

組込み開発/自作OSやゲームプログラミングに 脱入門プログラマから、この道十年超のベテランまで!!

本書ではまずオブジェクト指向プログラミングの前段階として、1章でオブジェクト指向について簡単に説明します。オブジェクト指向との比較のために、構造化設計についても説明します。
2章では、実用的なライブラリ作成について説明します。これは、オブジェクト指向でクラスライブラリを作成していく際に必要な知識となります。
さらに、C言語でオブジェクト指向プログラミングを行う方法について3章以降で解説します。構造化プログラミングやC言語でのライブラリ作成などについてはすでに知識があり、C言語でのライブラリ作成などについてはすでに知識があり、C言語によるオブジェクト指向の実装方法についてまず知りたいかたは。3章から読み進めても構いません。
本書のプログラムはすべてC言語で書かれています。読むためにはC言語の基本的な知識を必要とします。またヘッダファイルやライブラリの作成方法などの知識も必要とします。これらについては参考文献に詳しくありますので、そちらも参考にしてください。
本書の最終的なテーマは、より良いプログラムを書く手段のひとつとして、オブジェクト指向を知ることです。
より良いプログラムを書くためにはオブジェクト指向の知識だけでは不十分であり、ライブラリの作成方法や構造化プログラミングなど、他にも様々な知識が必要です。1章と2章を読むことで、これらの知識の補充することもできるでしょう。

第1章 オブジェクト指向とは

1.1 オブジェクト指向前夜―構造化プログラミング
1.2 オブジェクト指向プログラミング

第2章 ライブラリの作成

2.1 高速三角関数ライブラリ
2.2 ライブラリの仕様
2.3 ライブラリのファイル構成
2.4 ライブラリのリスト
2.5 ライブラリアーカイブ
2.6 ライブラリのインストール
2.7 評価
2.8 高速化のヒント
2.9 共有ライブラリ
2.10 まとめ

第3章 オブジェクト指向に必要な概念とC言語による実装

3.1 その1.抽象化(abstraction)
3.2 その2.カプセル化(encapsulation)
3.3 その3.動的なオブジェクトの生成
3.4 その4.継承(inheritance)
3.5 その5. 多様性(polymorphism)
3.6 まとめ
3.7 その他の話題

第4章 オブジェクト指向プログラミングの実際例(設計編)

4.1 なにをクラスにするか?
4.2 オブジェクト間の関係
4.3 継承の利用
4.4 多様性の利用―moveメソッド
4.5 リファレンスカウンタ
4.6 多様性の利用
4.7 configure.hの作成
4.8 デバックの考慮
4.9 エラー処理
4.10 コマンドライン引数の処理

第5章 オブジェクト指向プログラミングの実際例(開発編)

5.1 Soundクラス
5.2 Displayクラス
5.3 Movileクラス
5.4 Rabbitクラス
5.5 Monsterクラス
5.6 Playerクラス
5.7 Gameクラス
5.8 Titleクラス
5.9 GameOverクラス
5.10 ChaseGameクラス
5.11 ObjListクラス
5.12 main()関数
5.13 Makerfile
5.14 まとめ

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感想・レビュー

kaizen@名古屋de朝活読書会 さん

2014-10-20

is-a関係、has-a関係は最初に教えれば素直に理解できる。経験してから急に言っても納得してくれない。実装が必ずしも綺麗でないものが動いているからか。空間のことだけでなく「高速化のヒント」として時間のことにも言及しているのが嬉しい。C言語プログラミングはコンパイラか、OSか、ゲームが教材としてよいというのが経験則。*P.hというプライベートヘッダファイルの存在を教えているので難解なXを読む時にも役立つ。

ボタもち さん

2017-06-04

オブジェクト指向を通してC言語の文法をより深く学べる良い本だと思います。構造体の特殊な使い方で継承を実現したり、初心者にはなかなか理解できない関数ポインタを巧みに利用して多態性を実装したりと、目から鱗が落ちるような書き方がいくつも紹介されていました。なんだかC言語でプログラミングする際の考え方が今までより柔軟になった気がします(気のせいかもしれませんけど)。

inazakira さん

2012-01-29

templateはともかくInterfaceはどうすんだろ。同じ説明が何度も出てくるなどいささか冗長だったけど、最初から最後までコードが書かれていて「理屈は知ってるがどう書けばいいかイメージできん」という層には受けるだろう。社会人10年目の人が書いたとかで、教科書にはない親近感というか実践的というか同職の臭いを感じた。