待望のオラクル公式解説書ついに登場
本書は、Oracle WebLogic Server 11g対応最新版のオラクル公式解説書です。ご好評いただいた旧バージョンの解説書『BEA WebLogic Server 9.x/10構築・運用ガイド』の構成を受け継ぎ、最新版へ対応しました。基本機能だけでなく、機能を最大限活用するコンフィグレーションや効果的なチューニング方法も詳細に解説しています。トラブルシューティングも充実、いざというときにすぐに使えるリファレンス集としても便利に活用できます。
WebLogic Serverのエキスパートであり、豊富な現場経験をもつ著者陣による実践ノウハウが1冊に凝縮された設計/構築/運用・管理担当者の必携の書です。
本書の特長
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システムの設計/構築/運用・管理担当者として必須情報を完全網羅
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応用コンフィグレーションや効果的なチューニングを具体例で詳細解説
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ログやダンプの取得から見方・対策まですぐに使えるトラブルシューティングを掲載
【 動作環境 】
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本書は、2010年6月現在の情報をもとに執筆されています。そのため、WebLogic Server 11g R1(10.3.2)を前提とした内容で構成されています。JRockitなどの一部の機能については、WebLogic Server 11g R1(10.3.2)/ JRockit R28の機能について説明していますが、その部分はバージョンの記載を入れています。
はじめに
Chapter 1 Oracle WebLogic Server 11g 製品概要
1.1 オラクルのミドルウェアのビジョン
1.1.1 Oracle Fusion Middleware
1.1.2 Application Grid
COLUMN クラウドコンピューティングに対するOracle Fusion Middlewareの取り組み
1.2 WebLogic Server
1.2.1 WebLogic Server 11g R1
COLUMN Oracle Technology Network (OTN)
COLUMN Java EE 6
1.3 WebLogic Serverの種類(エディション)
1.3.1 WebLogic Server Standard Edition
1.3.2 WebLogic Server Enterprise Edition
1.3.3 WebLogic Suite
COLUMN Oracle Exalogic Elastic Cloud
1.4 WebLogic Serverの開発環境
1.4.1 Oracle Enterprise Pack for Eclipse
1.4.2 Oracle JDeveloper
COLUMN 開発者向けのソフトウエアキット
1.5 サポート環境
1.5.1 サポートオペレーティングシステム
1.5.2 WebLogic Serverのサポートデータベース
1.6 サポートポリシー
1.6.1 ライフタイムサポートポリシー
1.6.2 セキュリティの脆弱性などのアナウンスと対応
1.7 ライセンス
Chapter 2 基本機能
2.1 WebLogic Serverの設計・構築とは
2.2 WebLogic Serverにおけるドメインの概念
2.2.1 ドメインとは
2.2.2 管理サーバーとは
2.2.3 管理対象サーバーとは
2.3 クラスタ
2.3.1 クラスタのメリット
2.3.2 クラスタの特徴
2.3.3 クラスタ内の通信
2.3.4 Web層のクラスタ化
2.3.5 負荷分散機能との連携
2.3.6 EJB層のクラスタ化
2.3.7 各サービスのクラスタ化および移行
2.4 Webサーバープラグイン
COLUMN 参考:Oracle HTTP Server
2.4.1 Webサーバープラグインの転送方式
2.4.2 Webサーバープラグインの再接続処理
2.4.3 Webサーバープラグインの機能一覧
2.5 JDBCデータソース
2.5.1 JDBCデータソースを利用するメリット
2.5.2 JDBCデータソースの特徴
2.5.3 JDBCドライバ
2.5.4 JDBCデータソース設定の仕組み
2.5.5 JDBCデータソースの各種機能一覧
2.5.6 JDBCデータソースの利用手順
2.6 WebLogic Serverの構成ポイント
2.6.1 WebLogic Serverのドメイン構成
COLUMN 参考:複数のドメイン構成
2.6.2 周辺サーバーとの連携
2.7 WebLogic Serverの構成パターン
2.7.1 WebサーバーとWebLogic Server兼用の構成パターン
2.7.2 WebサーバーとWebLogic Server分離の構成パターン
2.7.3 全二重化の構成パターン
2.7.4 インメモリセッション共有(Coherence*Web)を使った構成パターン
Chapter 3 構築
3.1 インストレーション
3.1.1 インストール方法
3.1.2 インストール手順
3.1.3 ディレクトリ構造
3.1.4 アンインストール方法
3.2 設定ツール
3.2.1 コンフィグレーションウィザード
3.2.2 管理コンソール
3.3 基本コンフィグレーション
3.3.1 コンフィグレーションウィザードによるドメインの作成
3.3.2 ドメイン情報の作成確認
3.3.3 起動IDファイルの作成
3.3.4 管理サーバーの起動
3.3.5 管理コンソールの起動
3.3.6 管理対象サーバーの設定
3.3.7 クラスタの設定
3.3.8 ログの設定
3.3.9 JDBCデータソースの設定
3.3.10 ドメイン情報のコピー
3.3.11 Webサーバープラグインの設定
3.4 動作確認
3.4.1 基本動作の確認
3.4.2 クラスタの動作確認
3.4.3 JDBCデータソースの動作確認
3.4.4 アプリケーションのデプロイと動作確認
3.4.5 Webサーバープラグインの動作確認
Chapter 4 応用コンフィグレーション
4.1 JDBCマルチデータソース
4.1.1 マルチデータソースを利用するための条件と注意事項
4.1.2 GridLink for Oracle RAC
4.1.3 マルチデータソースのコンフィグレーション例
COLUMN 分散トランザクション
4.2 WebLogic JMS
4.2.1 JMSの仕組み
4.2.2 JMSストアアンドフォワード(SAF)
4.2.3 メッセージ順序単位(Unit-of-Order)
4.2.4 作業単位(Unit-of-Work)メッセージグループ
COLUMN メッセージ配信保証について
4.2.5 基本コンフィグレーション
COLUMN JDBCストアとファイルストアの違い
4.2.6 メッセージ送信の確認
4.2.7 運用におけるポイント
4.2.8 JMSクラスタ
4.2.9 WebLogic JMS C API
4.2.10 Oracle AQ JMSとの相互運用
4.3 セキュリティ
4.3.1 WebLogic Securityサービス
4.3.2 セキュリティレルム(領域)
4.3.3 セキュリティの各種設定
4.3.4 組み込みLDAPサーバーの管理
4.3.5 SSLコンフィグレーション
4.3.6 SSLコンフィグレーションの例
4.4 ノードマネージャ
4.4.1 ノードマネージャの概要
4.4.2 ノードマネージャのコンフィグレーション
4.4.3 ノードマネージャの起動・停止方法
4.5 サーバーの自動移行
4.5.1 移行とは
4.5.2 サーバーレベルの移行とサービスレベルの移行
4.5.3 手動移行と自動移行
4.5.4 移行機能の進化
4.5.5 サーバーの自動移行の条件
4.5.6 サーバーの自動移行の仕組み
4.5.7 サーバーの自動移行時の動作例
4.5.8 サーバーの自動移行の設定手順例
4.5.9 障害復旧後の切り戻し(手動)
4.6 WebLogic診断フレームワーク
4.6.1 基本コンフィグレーション
4.7 SNMPエージェント
4.7.1 WebLogic SNMPアーキテクチャ
4.7.2 WebLogic Sever SNMP設定手順
Chapter 5 チューニング
5.1 WebLogic Severのチューニングポイント
5.2 OS関連のチューニング
5.2.1 FD(ファイル記述子)
5.3 Java VMのチューニング
5.3.1 サーバーサイドJava VM
5.3.2 コンパイラ
5.3.3 メモリ管理
5.3.4 JRockitツール
5.3.5 JRockitのチューニングの考え方
5.3.6 JRockitのその他の製品ラインアップ
5.4 スレッド関連のチューニング
5.4.1 マルチプレクサ
5.4.2 ワークマネージャ
5.4.3 その他のポイント
5.5 JDBCデータソースのチューニング
5.5.1 JDBCデータソースのチューニングポイント
5.5.2 JDBCデータソースのパラメータ一覧
5.6 Webサーバープラグインのチューニング
5.6.1 Webサーバープラグインのチューニングポイント
5.6.2 Webサーバープラグインのパラメータ一覧
5.7 その他のチューニング
5.7.1 過負荷保護機能
5.7.2 自動ヘルス監視機能
5.7.4 サーバーの起動モード
5.7.5 オンデマンドデプロイメント
5.7.6 接続バックログのバッファリングのチューニング
Chapter 6 運用・管理
6.1 WebLogic Severの運用・管理
6.2 管理アーキテクチャ
6.3 WLST
6.3.1 WLSTの起動
6.3.2 WLSTの主な使い方
6.4 ライフサイクル管理
6.4.1 サーバーライフサイクルの概要
6.4.2 サーバーの起動・再開
6.4.3 サーバーの停止・中断
6.4.4 ノードマネージャによる起動
6.5 ログ管理
6.5.1 サーバーログ
6.5.2 ドメインログ
6.5.3 コンソールログ
6.5.4 HTTPアクセスログ
6.5.5 トランザクションログ
6.5.6 デバッグログ
6.5.7 監査プロバイダログ
6.5.8 JMSログ
6.5.9 プラグインログ
6.6 運用監視
6.6.1 監視ダッシュボード
6.6.2 管理コンソールのリクエスト・パフォーマンス画面
6.6.3 JRockit Flight Recorderとの相互接続
6.6.4 WLDFとWLST
6.6.5 WLSTによる稼動実績監視
6.6.6 その他の監視方法
6.7 アプリケーション管理
6.7.1 アプリケーションのライフサイクル
6.7.2 デプロイの準備
6.7.3 デプロイ
6.7.4 アプリケーションの更新
6.7.5 アプリケーションの停止
6.8 バージョンアップ管理
6.8.1 Javaのアップデート
6.8.2 WebLogic Severのマイナーバージョンのアップグレードやパッチの適用
6.8.3 WebLogic Severのメジャーバージョンのアップグレード(8.1から11gへ)
6.8.4 WebLogic Severのメジャーバージョンのアップグレード(9.xまたは10.0から11gへ)
Chapter 7 トラブルシューティング
7.1 トラブルシューティングの前に
7.1.1 標準出力のリダイレクト
7.1.2 ガベージコレクションのログ
7.1.3 バイナリコアファイルの設定
7.2 トラブルシューティングのアプローチ
7.2.1 事象の定義
7.2.2 状況整理
7.2.3 情報収集
7.2.4 対応策の検討
7.3 スレッドダンプ
7.3.1 スレッドダンプの見方
7.3.2 HotSpot Java VMのスレッドダンプ
7.3.3 WebLogic Serverのスレッド
7.4 代表的なトラブルのパターン
7.4.1 アプリケーションのハングアップ
7.4.2 スレッドが大量に作成されてしまう
7.4.3 メモリに関する問題
COLUMN Oracle Coherenceの利用
7.4.4 HTTPセッションに関する問題の調査
7.4.5 CPU使用率に関する問題の調査
7.4.6 トランザクションに関する問題の調査
7.5 WLSTを活用したモニタリング
7.5.1 情報を収集するスクリプト
7.5.2 スレッドプールのモニタリング
7.5.3 データソースのモニタリング
7.5.4 JMS送り先のモニタリング
7.6 ツール紹介
7.6.1 スレッドダンプに有効なツール
7.6.2 HTTP通信のデバッグに有効なツール
7.6.3 TCP通信のデバッグに有効なツール
7.6.4 その他有効なツール
索引
執筆陣紹介
本書は付属データの提供はございません。