黒輪 篤嗣 翻訳
黒輪 篤嗣 原著
ジェニファー・アーカー 著
アンディ・スミス 著
阿久津 聡 監修
変化をもたらす画期的なアイデアは、資金力に富む企業や、組織力のある非営利団体ばかりから産まれるわけではない。一般の人々にも変化は起こせる。本書はソーシャルメディアを使って、個人や企業(営利・非営利を問わず)が社会的にインパクトのある目標を達成するための戦略や具体的な手法を紹介する。また、社会貢献とお金儲けは両立しないという誤った考えは、もう捨てよう。ビジネスモデルに社会利益を組み込めば(イーベイ、スターバックス、ナイキ、セールスフォース・ドットコム、グーグルのように)もっと売上を伸ばせるし、もっとすばらしい社会貢献ができるのだ。
[原題]The Dragonfly Effect : Quick, Effective, and Powerful Ways to Use Social Media to Drive Social Change
【本書を推薦する言葉】
ソーシャルメディアを使いこなすための最良の指南書だ。ビジネスを強化し、幸せをつかみ、さらには世界を変えるための戦略やヒントが、研究や実例に裏打ちされた洞察とともに説かれている。二時間半で読める。ぜひ一読をお薦めする。 ―― ダニエル・ピンク(『ハイコンセプト』『モチベーション3.0』の著者)
普通の人でも、ソーシャルメディアを上手く使えば世界を変えることができる。そう言われたらあなたは信じることができるだろうか?実は、東日本大震災という悲劇的な経験をした日本においても、いままさに被災地だけでなく日本中、いや世界中の人たちが、ソーシャルメディアを通じてつながり、さまざまな支援や変化を起こそうと努力している。『ドラゴンフライ エフェクト』を読めば、ソーシャルメディア革命の主役は、フェイスブックやツイッターのようなサービス会社ではなく、私たち利用者一人一人であることがわかるはずだ。ソーシャルメディアがこれから世界をどのように変えるのか。それはこの本を読んだわたしたちたちが、これからどう「行動」するかにかかっている。 ―― 徳力基彦(アジャイルメディア・ネットワーク株式会社 代表取締役)
本書は実践的で、説得力に富んでいる。社会的な活動にソーシャルメディアやフェイスブックを役立てたいなら必読の書だ。 ―― シェリル・サンドバーグ(フェイスブックCOO)
ソーシャルテクノロジーについては最近、注意を散漫にさせる力が強調されがちだが、本書では嬉しいことに、注意を引きつける力に光が当てられている。本書で示されているように、ソーシャルテクノロジーには問題の解決のために世界の人々を結束させる力がある。ユーチューブで動画を広めるための手法は、被災地への支援を呼びかけるときにも役に立つ。あとはわたしたちが実行するかどうかだけだ。どうすればいいかは本書に書かれている。 ―― ジェフリー・ムーア(TCGアドバザーズ共同創業者兼経営者、『キャズム』『ライフサイクルイノベーション』の著者)
序章 ドラゴンフライの胴体
飛び続けるためのシステム
第1の羽 焦点を絞る
有効な目標の立て方
第2の羽 注意を引く
おびただしい数の人や意見や雑音に埋もれず、目立つためにはどうするべきか
第3の羽 魅了する
人々をどのように自分の目標に結びつけるか
第4の羽 行動を起こさせる
いかに人々に力を与え、運動を発展させるか
終章 前進し、上昇しよう
飛べた!次にすることは?
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James Hayashi さん
2019-07-21
スタンフォード大教授とその夫、邦訳は11年。風が吹けば桶屋が儲かるが如く、トンボの4つの羽根の動きは世界に変化をもたらすという、ソーシャルメディアの秘めた力を分析解説。焦点、注意を引き、魅了し、行動を起こす。ネガティブな面は取り上げず、いくつかの具体的な成功例を見ていく。10年近くたっているため目新しい情報はない。
新政(あらまさ) さん
2017-03-03
ソーシャルメディアで世界を変える方法を、トンボの羽に見立てた4要素で解き明かす。「焦点を絞る」「注意をひく」「魅了する」「行動を起こさせる」それぞれについて詳細な要素があり、様々な実際の理由と紐づけているため、とてもわかりやすい。全部を完璧に満たせば、本当に世界を変えられると思う。要素一つ一つを切り取って他の分野に応用することも可能だろう。また、所々にある言葉が印象的だった。「失うものなど何もない」「失敗より失敗を恐れることの方がずっと悪い」…突き刺さる。頑張ろ。
はすのこ さん
2016-01-08
微妙。デザイン思考+自己啓発。