BABOKの基本と業務(後藤 章一 辻 大輔 堀江 弘志 松尾 潤子)|翔泳社の本
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BABOKの基本と業務





形式:
書籍
発売日:
ISBN:
9784798123691
定価:
2,508(本体2,280円+税10%)
仕様:
A5・208ページ
カテゴリ:
開発管理
キーワード:
#開発環境,#開発手法,#プログラミング,#システム運用

PMBOKの次に期待される有望株のキーワードを最速でキャッチアップ

システム開発・運用領域で「クラウド」の存在感の高まりにつれて、受託システム開発系企業の多くは、自社ビジネスの主力を上流業務へシフトさせつつあり、「超上流」と呼ばれるフェーズに注力する企業が増えています。この超上流フェーズにおいて必要となる、「システム化構想」「システム化計画」「要求定義」の作業を適切かつ網羅的に行うための知識体系として、現在、受託システム開発会社、ユーザー企業の情報システム部の注目を集めているのが、カナダの標準団体IIBAが発行する「BABOK」です。

本書は、日本版発行からわずか1年しか経過していないにも関わらず、業界からすでに大きな注目を集め、セミナーも毎回盛況を博しているBABOKについて、概要と活用法を豊富な図解とともに解説する一冊です。資格取得制度日本語化の整備も着々と整い、第2のPMBOK的なポテンシャルを期待できるジャンルの「最初の一冊」としてご期待にお応えできると考えています。

1章 BABOKの概要

1-1 企業が情報システムを導入する目的とは
  あとを絶たない「低品質」な情報システム
1-2 効果的な方策がない上流工程の品質改善
  使えないシステムを生む誤ったゴールの設定
1-3 「 何故」「何」を追求するビジネスアナリシス
  間隙を埋めて、「必要なこと」を明確化
1-4 ビジネスアナリシスの知識体系「BABOK」
  世界中の知見や経験に基づくTo-Doリスト

2章 BABOKの基礎知識

2-1 BABOKを構成する主な要素「知識エリア」「タスク」「テクニック」
  BABOKの構成要素(1)
2-2 BABOKが扱う重要な概念「要求」と「ソリューション」
  BABOKの構成要素(2)
2-3 BABOKを構成する7つの知識エリア
  BABOKの構成要素(3)
2-4 ビジネスアナリシスの計画とモニタリング
  BABOKの知識エリア(1)
2-5 引き出し
  BABOKの知識エリア(2)
2-6 要求のマネジメントとコミュニケーション
  BABOKの知識エリア(3)
2-7 エンタープライズアナリシス
  BABOKの知識エリア(4)
2-8 要求アナリシス
  BABOKの知識エリア(5)
2-9 ソリューションのアセスメントと妥当性確認
  BABOKの知識エリア(6)
2-10 基礎コンピテンシ
  BABOKの知識エリア(7)
2-11 テクニック
  タスクを実行するための技法

3章 BABOK活用に向けて

3-1 BABOK活用のアプローチ
  BABOKの「参照モデル」としての活用
3-2 「IDEAL」
  参照モデルを使った改善の枠組
3-3 情報システム導入のプロセス
  BABOK活用の前提となる全体地図

4章 IT戦略フェーズとBABOK

4-1 経営戦略・方針の把握
  「SMART」と「Clarification Chain」による目的と測定尺度の策定
4-2 内部IT環境の把握
  情報システムの状況把握と可視化、問題点の特定
4-3 外部IT環境の把握
  IT技術のトレンドから見た、自社技術の位置付け
4-4 中長期ITグランドデザインの検討
  IT機能、開発・運用の方針、それを取り巻く部門配置や要員能力
4-5 中長期IT戦略ロードマップの検討
  中長期的な実現ロードマップとリソース・コスト計画

5章 システム企画フェーズとBABOK

5-1 システム企画の全体像
  システム化構想の検討と予算・スケジュール・移行方針の計画
5-2 現状の把握と分析
  目的・目標の確認、現行業務の把握・分析、要求・課題の整理
5-3 新業務の検討
  ビジネススコープ、システム要求、サービスレベルの明確化
5-4 新システムの構想
  システムの全体像を俯瞰し、おおよその規模や概算費用を算出
5-5 システム開発の準備
  組織やステークホルダーが求める要求を次の工程へ継承

6章 要件定義フェーズとBABOK

6-1 要件定義の全体像
  システム企画の具体的なシステム機能への落とし込み
6-2 システム企画の把握
  成果物の情報・品質が要件定義のインプットとして十分かを判断
6-3 機能要件の定義
  新システム機能の抽出
6-4 非機能要件とシステム移行要件の定義
  システムの品質特性、新システム導入の方針
6-5 システム要件の検証と妥当性確認
  新システム機能の網羅性と目的との適合性の確認
6-6 システムアーキテクチャの概要設計
  ソフトウェアアーキテクチャをベースとしたシステム構成

7章 BABOKとマネジメント

7-1 ビジネスアナリシスにおけるマネジメント活動
  立上げ、計画、監視とコントロール、終結と移行という4つのフェーズ
7-2 ビジネスアナリシスチームの立上げ
  チーム編成とアプローチの決定
7-3 ビジネスアナリシス活動の計画とコントロール
  WBS、会議体設計・運営
7-4 ビジネスアナリシス活動の終結と移行
  成果の検証、開発工程への移行、プロセス改善

8章 BABOKのこれから

8-1 BABOK活用の現状
  SI企業、ユーザー企業の双方で始まる標準化と教育
8-2 BABOK関連資格の現状とこれから
  CCBAとCBAPの日本での展開
8-3 BABOK改訂のこれから
  BABOKのアジャイル拡張とコンピテンシモデル

BABOK総覧

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最終更新日:2013年10月30日
発生刷 ページ数 書籍改訂刷 電子書籍訂正 内容 登録日
1刷 027
(2段落目から図「ビジネスアナリシス主要活動」の前まで)
ビジネスアナリシス支援活動は、関係者とのやり取りを通じて必要な情報を引き出し、具体化された要求をわかりやすく文書化した上で管理し、その内容についての合意を形成・維持する活動です。これは、合意が曖昧であったり、場当たり的な変更を防ぐ意味で非常に重要です。ビジネスアナリシス主要活動を支えるこれらの活動には、「引き出し(Elicitation)」「要求のマネジメントとコミュニケーション(Requirements Management & Communication)」が該当します。
ビジネスアナリシス主要活動とは、組織全体としての要求や個々のステークホルダーの要求を明確化・分析し、要求を導き出し、解決を模索する活動です。解決が本当に組織に必要とされるものであるのかを確認する活動もこれに含まれます。ビジネスアナリシスのメインとなる、この活動は主に、知識エリアの「エンタープライズアナリシス(Enterprise Analysis)」「要求アナリシス(Requirements Analysis)」「ソリューションのアセスメントと妥当性確認(Solution Assessment & validation)」が該当します。

次の段落内容と重複しておりました。
2011.09.02
1刷 111
5行目
状況によっては順番も意識しまがら、
状況によっては順番も意識しながら、
2013.10.30
1刷 197
7行目
そしてハイブリットは、
そしてハイブリッドは、
2013.10.30

感想・レビュー

kafka さん

2012-04-30

BABOKはいわゆる超上流工程において何をすべきかが整理されたものである。本書では、BABOKの概要説明、BABOKを利用したビジネスアナリシス手順の一例、日本国内におけるBABOKの活用状況などが、わかりやすく解説されていた。

なおなお さん

2011-10-08

ビジネスアナリシスという超上流工程を、プロジェクト化して行うというところに興味を持ちました。ちょうどPMBOKをかじっているところで参考になりました。