機能で学ぶOracle Database入門(一志 達也)|翔泳社の本
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機能で学ぶOracle Database入門


形式:
書籍
発売日:
ISBN:
9784798124636
定価:
2,420(本体2,200円+税10%)
仕様:
A5・328ページ
カテゴリ:
データベース
キーワード:
#データ・データベース,#ネットワーク・サーバ・セキュリティ,#システム運用,#開発環境
紙の書籍

実務を前提とした、開発の現場で使えるOracle入門書

Oracleの基礎的な使い方がわかっていても「いざ本番となると機能がたくさんあって、どうしていいか分からない……」という声を聞くことがあります。本書は、DBプロフェッショナルであり、かつ長年Oracleと関わってきた著者の経験から生まれた新しい入門書です。最新のOracleの機能を踏まえ、「その機能がなぜ必要なのか」「どういう目的で使うのか」という観点から解説を加えています。データベースシステム構築の現場で役立つ、真の基礎力が身につく入門書です。[Oracle Datebase 11g Release 2対応]

Chapter0 Oracle Database を学ぶ方法を考える

 Oracle Database
 さまざまな勉強方法
 新旧バージョンの混在
 まず、機能と概念を押さえよう

Chapter1 データベースが持つ基本的な機能

そもそもデータベースとは
 データベースの基本的な要件
RDB とSQL
 効率的なデータ管理を実現するRDB
 データベースに要求するための言語SQL
メモリとディスク(ファイル)の関係
確実性を失わないために
Oracle の基本的な構造
 データファイル
 メモリ
 プロセス
 ログファイル
 設定ファイル
 制御ファイル
表領域とデータファイル
エクステント/ブロックそしてセグメントの関係
データベースの「物理設計」
まとめ

Chapter2 Oracle Database 11g の全体像

本章で解説すること
Oracle データベースの変遷
 バージョン7 で国内普及が本格化
 時代とともに拡張されてきたOracle
 グリッドコンピューティングに向けて
4つのエディションとバージョン
 押さえておきたいライセンスとサポート情報
 SE1 かSE RAC か
 EE を選択する理由
インストールについて
Oracle に付属するソフトウェア
 各種プログラム言語用のミドルウェア
 SQL Developer
 移行ウィザード
 Application Express
 各種オプション製品
まとめ

Chapter3 Oracle の動作に欠かせない領域

はじめに
ローカル管理とディクショナリ管理
 ディクショナリ管理の欠点
 ローカル管理のメリット
 データファイル内部の断片化に注意しよう
エクステントの割り当て
 無駄な領域を割り当てないようにするには
設定状況の確認方法
 Oracle のバージョンを知る
 エクステントの管理方式を知る
 エクステント数を知る
 エクステントの領域を知る
エクステントやブロック管理関連のパラメータ
 STORAGE 句の使い方
ブロックと空き領域の管理
 ブロックのゆとりをパーセンテージで指定
 空き領域に応じて新規データを書き込む
 同時実行のトランザクション数を調整
 空きブロックの管理リストの大きさを調整
空き領域管理の自動化
 ASSM を使う方法と使わない方法
まとめ

Chapter4 表領域とASMの関係

データを記録する装置
ディスク装置の最良な使い方
 容量の問題
 故障時の対応
 パフォーマンスの最適化
ディスクの分散配置
RAW とファイルシステム
ASM の仕組みと使いどころ
 ASM の動作原理
 ディスクグループと冗長化
 ディスクグループと分散書き込み
 ディスクの追加や削除とリバランシング
 ASM の構成
 ASM の管理
Oracle の動作に必要な表領域と役割
 システム表領域
 UNDO 表領域
 一時表領域
 各種コンポーネント用表領域
まとめ

Chapter5 Oracle のメモリ構造

メモリ空間の必要性をおさらいする
SGA とPGA
SGA を構成する要素
 データベースバッファキャッシュ
 REDO ログバッファ
 共有プール
 ラージプール
 Java プール
 ストリームプール
PGA を構成する要素
 セッションメモリ
 プライベートSQL 領域
メモリに関する常識と非常識
そのほかに必要となるメモリ空間
まとめ

Chapter6 各種設定ファイルと起動/停止

設定の記憶と方法
ORACLE_HOME とORACLE_SID
 ORACLE_HOME とは
 ORACLE_SID とは
設定ファイルの保存場所と名称
 現在はspfile が主流
設定項目と確認方法
 設定項目とその内容を確認するには
設定を変更するには
データベースを起動する
 (1)設定ファイルの読み込み
 (2)メモリ空間の確保とプロセスの起動(NOMOUNT)
 (3)制御ファイルの内容確認(MOUNT)
 (4)データベースのオープン(OPEN)
 段階的な起動の必要性
データベースを停止するには
まとめ

Chapter7 検索操作時の動作

データを検索するまでの手順
検索のための前準備
 SQL 文にどのように返答すべきか
実行計画の共有
検索の実行 ~データブロックの読み出し~
 検索/チューニングの際に重要な設定値
検索の実行 ~検索結果の作成~
 PGA 上での処理
効率良く結果を得るための工夫 ~索引の仕組み~
 索引を使うと高速にアクセスできる理由
効率良く結果を得るための工夫 ~高度な機能の活用~
 ROWID の活用
 ビットマップインデックスの活用
効率良く結果を得るための工夫 ~実行計画の参照~
 ルールベースのオプティマイザ
 コストベースのオプティマイザ
 自動で行なう定期的分析機能
 オプティマイザによる実行計画の参照
効率良く結果を得るための工夫 ~実行計画の活用~
 チューニングすべきSQL を特定するには
 実行計画から情報を参照するには
実行計画の作成回数を少なくする方法 ~バインド変数の活用~
 バインド変数を用いていない場合
まとめ

Chapter8 データ更新時の動作

データ操作の種類と基本的な流れ
 新規追加処理の流れ
 編集/削除処理の流れ
データ編集操作のポイント
トランザクション
Oracle におけるトランザクションの仕組み
読み取り一貫性
 預金管理ではどのように利用されているのか
 UNDO セグメントを活用して実現
UNDO セグメントの歴史と自動管理
自動管理の注意点
 UNDO 情報には細心の注意を
 変更前データの保持時間を算出するには
データ編集時のロック
 ロック状態を体感してみる
ロックの事前確保と検索
遅延書き込みの仕組み
 REDO ログファイルとデータ編集との関係
まとめ

Chapter9 ログとプロセスの役割

ソフトウェアに欠かせないログ
Oracle におけるログ
 異常を検出するためのログ
 セキュリティに関係するログ
 データベースへの操作を記録するログ
異常を検出するログの詳細
アラートログにどう対処すれば良いのか
異常検出ログの設定
セキュリティに関係するログ
ネットワーク経由でのアクセス記録と管理
必須監査の設定と管理
データベースへの操作を記録するログ
Oracle 11g からの機能
ヘルスモニターとADR の構造
ADR で管理されている情報へのアクセス
テキスト形式のログは見られないのか
まとめ

Chapter10 REDO ログの仕組みとプロセスの役割

REDO ログの役割
バックアップからのリカバリ
REDO ログの多重化
REDO ログファイルのスイッチ
 ログの肥大化への対策
 ログファイルのスイッチの仕組み
アーカイブログファイルの保護と運用
書き込み先の設定方法
 REDO ログの設定
 アーカイブログファイルの設定
チェックポイントの役割と発生頻度
 チェックポイントとは
 発生頻度の設定
Oracle のプロセス
 ユーザープロセス
 サーバープロセス
 バックグラウンドプロセス
 そのほかのプロセス
Oracle のサービス
まとめ

Chapter11 インストールとデータベースの作成

Oracle のインストールは難しい?
システム要件の確認
 有償サポートへの加入
 インストレーションガイド
README の確認
インストール手順の確認
ソフトウェアの入手
ダウンロードしたファイルの置き場所
インストーラを起動する前に
 不足しているパッケージのインストール
 OS グループとユーザーの作成
 カーネルパラメータなどの変更
 インストール先となるディレクトリの作成
 管理者ユーザーの環境設定
DHCP 環境の場合の注意
インストーラの起動
11g R1 以前のインストール
 基本インストールの場合
 拡張インストールの場合
11g R2 のインストール
 11g R2 は拡張インストールのみ?
 データベースは同時に作成するか
 製品エディションの選択とインストールディレクトリの指定
 サマリの確認
 スクリプトの実行
インストール後の作業
ASM を利用する場合の注意事項
 ASM インストールの落とし穴
リスナーの作成
データベースの作成
 テンプレートの選択
 Enterprise Manager の構成
 管理者のパスワード指定とファイル配置の決定
 リカバリ関連領域と有効化の設定
 オプション機能の使用の有無の決定
 メモリやプロセスなどの設定
 ファイル配置の確認と編集
 作成するかスクリプトにするか
データベースの削除
アンインストールするには
 実行手順
 Oracle 11g R2 のアンインストール
まとめ

Chapter12 データを消失しないために(バックアップとリカバリ)

バックアップの必要性
 ハードウェア的な問題によるデータ消失に備えて
 アプリケーションや人的な問題によるデータ不整合に備えて
 設定ミスやシステム的な不具合に備えて
最も基本的なバックアップ
基本的なバックアップ取得時の問題
 データの不整合に対する解決策
定時バックアップでカバーできない範囲
バックアップの対象
 各種設定ファイル
障害発生の直前にリカバリする方法
アーカイブログとREDO ログを使ったバックアップ/リカバリ
 (1) アーカイブログファイルが書き出されるモードであることを確認する
 (2) アーカイブログの出力先を確認する
 (3) データベースをいったん停止して、データファイルのコピーを別のフォルダに取得する
 (4) データ操作を行なう
 (5) データファイルを削除する
 (6) データベースを起動してみる
 (7) (3)でコピーしておいたファイルを元の場所に戻す
 (8) (3)でデータベースを停止する時点までのデータ操作をログから適用する
 (10) データベースをオープンする
なぜ復旧が可能なのか
 バックアップ/リカバリの仕組み
まとめ

Chapter13 高度なバックアップ/リカバリ

動的バックアップとは
 動的バックアップの仕組み
 動的バックアップの完了
論理的なバックアップ
 論理バックアップ向け標準ユーティリティ
 論理バックアップの良いところ
バックアップ運用計画とログの管理
 ログの管理
 バックアップ取得時間の短縮
 アーカイブログファイルだけをバックアップ
 取得するデータファイルを一部だけにする
 差分バックアップ
RMAN の使い方
 AN の動作原理
 AN で取得できるバックアップの形式
 AN によるバックアップの取得
 販のツールを使ったバックアップ
フラッシュバックとは
 フラッシュバッククエリの動作原理
 行履歴フラッシュバックの動作原理
 トランザクション履歴フラッシュバック
 フラッシュバックデータベースの動作原理
 フラッシュバックテーブルの動作原理
 フラッシュバックドロップの動作原理
まとめ

Chapter14 ネットワークとセキュリティ

Oracle におけるネットワーク
Net Services の役割(1) ~接続文字列~
Net Services の役割(2) ~複数プロトコルのサポート~
Net Services の役割(3) ~そのほかについて~
Net Services の設定 ~サーバー側~
 GUI ツールによる設定方法
Net Services の設定 ~クライアント側~
 GUI ツールによる設定方法
 接続テストの実行
 そのほかの設定
データベースとネットワークの関係
Net Services の起動と停止
接続のテスト
ユーザーの管理
権限の管理
データベースのセキュリティ
 不適切なアクセス
 物理的な盗難
監査機能
まとめ

Chapter15 データ型とオブジェクト

データ型とは
 データ型を適切に選択する理由
Oracle のデータ型
 文字を格納するデータ型について
 日付を格納するデータ型について
オブジェクトとは
代表的なオブジェクト
 順序(シーケンス)
 シノニム
 ストアドプログラム
総まとめ

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感想・レビュー

とおる さん

最新バージョンの情報はもちろん、過去バージョンにも言及されているのは結構便利でした。何しろ私が触ってたのは10年前、Oracle8iとか9iの時代です。そこから10年も経ってると機能的にも大幅に変わってますし、何ができたのか忘れてるし、当時はインフラの知識もほとんどなかったので、復習&新たな学びになりました。幅広い情報を扱ってるので、この本を読みながら詳細レベルの実装を行うことは難しいですが、APLエンジニアがOracle DBエンジニアに要件を伝える際には、この本の内容を把握しておく必要があるでしょう。

たかとし卿 さん

2011-12-29

★★★☆☆ なかなかいいと思う。他の入門書に比べてかなり深堀をしているように思えた

tosi さん

2020-09-19

Oracleデータベースの仕組みについて理解を深められる一冊。2011年の書籍なのでやや古いかもしれないが、Oracleを使うのであればインフラエンジニアはもちろん、アプリ開発エンジニアにも有用な内容であると感じた。ディスク、メモリ、ログについて、どのような目的でどのような領域が用意されているのかはあまり理解していなかったので、その原理を知ることができたのは有益だった。