野口 竜司 著
売上パフォーマンスが高いECサイトに必須となるサイト改善術を一冊にまとめました。
本書を読むことで、ユーザーの行動を訪問→回遊→コンバーション→リピートに分解して、(1)分析、(2)アイデア、(3)行動の視点から、ECサイトの売上アップに必要な「売場力」「陳列力」「商品力」「演出力」「対応力」「リピート力」「集客力」の7つの力を育成できます。
また、改善に必要となるサイト分析ツールの「Googleアナリティクス」や、ABテストツールの「Optimizely」といった、ツールの活用方法についても解説しています。ECサイトに関わる業務についているすべての方におすすめできる一冊です。
第1章 ECサイト経営を変える!?4大環境変化
具体的なカイゼン手法に入る前に、EC環境を取り巻く4つの大きな環境変化、すなわち「市場規模の拡大」「スマートデバイスからのアクセス・売上増」「楽天市場、アマゾンなどの巨大ECモールの台頭」「中国向けをはじめとする越境ECの活況」についてご紹介します。
主なトピック
EC市場規模は9.5兆円を突破
巨大ECモール、激戦三国時代の幕開け
スマフォの年間成長率は180%以上も視野に
第2章 成長を止める6つの危険な習慣とカイゼン手法
本章で紹介する6つの危険な習慣が身に付いていると、ショップはなかなか成長することができません。これを打ち破る手法についてご紹介していきます。特に「売上構造分析」「顧客分析」「行動分析」の3つのサイトの課題と仮説を発見することはすべての基本となります。
主なトピック
ECサイトを丸裸にする3種のデータ分析法
自店舗とモールの最適なポートフォリオ構成
確実に成功するサイトリニューアルプロセス
第3章 Googleアナリティクスで徹底。ECサイト分析
ECサイトにおける顧客の行動を深堀するには、「全体分析」「導線・離脱分析」「売上貢献分析」「トレンド分析」「セグメント分析」「またぎ分析」「カスタム分析」の7つのテクニックが効果的です。GoogleアナリティクスをEC特化で使いこなしていきましょう。
主なトピック
機会損失を食い止める導線・離脱分析
正確な投資判断を下すための売上貢献分析
ユーザーの動向を深くつかむセグメント分析
第4章 心理ハードルを乗り越える5つのチカラ
はじめてECサイトにやってきた訪問者の前には5つの心理ハードルが立ちふさがっており、なかなか初回購入にはたどり着きません。「売場力」「陳列力」「商品力」「演出力」「対応力」を高め、魅力的で安心できるショップに変えて見込み客の離脱を防ぎます。
主なトピック
価格価値と希少価値を組み合わせ商品力をアップ
購入前の最後のひと押しに必要な演技力
対応力を磨いてカート投入後の離脱を阻止
第5章 仮説/実証を繰り返す高速カイゼン手法
カイゼンのスピードと効果を劇的にアップさせるABテストについては、この章で詳しく解説します。社内で仮説/実証サイクルを高速で回していくためのノウハウを身につけましょう。また、素早くABテストを行うためにオススメのABテストツールについても紹介します。
主なトピック
高速カイゼンの軸になるABテストの実施法
最強のABテストツール、Optimizelyとは
仮説/実証サイクルの社内化で大幅スピードアップ
第6章 セグメント&ターゲティングでリピートカイゼン
ECサイトに利益をもたらす優良顧客はどのように育成していけば良いでしょうか。顧客をセグメント分けして、それぞれのグループにLTV(ライフタイムバリュー)を向上させるための施策を実施することで,確実にリピート活性型のECサイトに変わっていきます。
主なトピック
「STRIPの法則」で顧客を詳細にセグメント
メールは顧客との重要コミュニケーションツール
パーソナルオファーでショップに活気を
特別講義 ソーシャル&コンテンツ時代のSEO・リスティング集客
株式会社パワービジョンの山田案稜氏により、ECサイトの集客について解説いただきます。環境の変化によって、定番だった集客手法が変わりつつあります。基本もしっかり抑えながら、ソーシャルとコンテンツ・マーケティングによるSEO対策で集客を最大化していきましょう。
主なトピック
コンテンツ・マーケティングの基本
ソーシャルメディアでバズを狙う
リスティング広告の最新活用術
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山田案稜 さん
2014-03-01
私もちょっと最後に寄稿させていただいております。メインのご著者の野口さんのサイト分析は文句なしに役に立ちます。ネットショップでありがちな危険な習慣から、対処法まできれいに分類されています。またGoogleAnalyticsを利用した解析方法に関しては、ユニバーサルアナリティクスも考慮した新規の機能もフォローされています。アクセス解析本を読んで自社が何をやっていいか分からなかったサイトオーナーは、こちらの方がピンポイントで分析すべき対象がまとめられているので、取っ掛かりになりやすいでしょう。
おいくろ さん
ECサイトの改善についての内容。初心者向けの内容なので、ECサイトをはじめたが伸び悩んでいる人やこれからECサイトをはじめようと思う人には役立つと思う。高度な内容を求める人には物足りないと思う。