畠田 冴子 著
デジタル一眼レフカメラの普及が進み高度化したことで、シャッターボタンを押すだけで誰でもよい写真が簡単に撮れるようになりました。けれど、いくら高機能なカメラでも、“このシーンでこう撮りたい!”という欲求はけして解決してくれません。
本書では、キーワードとして“空間”“フレーミング”“遠近感”“かたまりと線”などを用意しています。もし、その中に気になる言葉があったら、ぜひその表現方法を実際の写真で確認してみてください。自分が切り取りたい構図をどうやって作るのか、そのヒントが満載です。きっとあなただけの1枚を撮るアイディアが自然と浮かんでくることでしょう!
はじめに
Chapter 1 空間 スペースを活かす
目の前は広く 見ているほうをあけておくと安心 写真の外側にイメージを広げる あいた場所には何かを入れてみよう 高いものはどう撮るの? シンメトリーが作り出すイメージ 空間を数字でデザインする デザイン的な写真はシンプルがステキChapter 2 フレーミング 視界にある被写体を切り取る
たてとよこを意識する 余分なものを隠せば 大きな被写体の切り取り方 まとめたり広がったり 写真外にもイメージを置いてみよう 離れてみたり近づいてみたり いらないものは切っちゃえ! 輪郭で主役と脇役を作る 黒いものは重い 夜景の黒を効果的に使おう! 風景で物語を作ってみようChapter 3 遠近感 奥行きを意識する
ぼかすと浮かび上がって見えてくる ボケは主役を引き立たせる 大きさを変えて遠近感をイメージ 遠くへ行くほど小さく見える 遠くに向かって線を集める かすんだ景色も効果的 平面に奥行きを作る その場にいるような臨場感!Chapter 4 かたまりと線 集合体と線から生まれる表現
時間を切り取る 線の使い方を考える 人や花でかたまりと線を活かすには? アクセントに線を使う 強いイメージの線 線を弱める 曲線で表現するやさしさ 線を上手に使ってイメージを作る 街角にデザインを見つけるChapter 5 色 見た目をあやつる
色を作ろう 空の蒼さを思いどおりに 色にも明るさがある(露出補正を使いこなそう!) ベースとなる光の色温度を変える イメージに合わせた色で撮る 料理の写真は時間を意識!Chapter 6 ワン・モア・ステップ! もっと写真を楽しむためのアイデア集
撮影の方向を変えてみる アングルで気持ちを表現! 料理を見せるにはどう撮ろう? 撮りたいものをはっきり見せる ピントをあわせると主題が決まる 言葉を写真で表現してみよう 人を使って大きさを説明 生き物の存在を写真で写し撮る 像を重ねて面白い効果!
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行 さん
2016-01-29
写真に何をおさめたいのか明確にする。ものが向いている方向をあけて、その先に何があるのか。あえて建物の中から風景を撮って、その場にいるのを味わえるように。花をとるのでも、画の中で一番お気に入りの花を決める。そっちにピント合わせるのかー!っていうのもあり。物語性。