ウェブ上で7年以上にわたって連載を続ける人気のコラムが、大幅な加筆修正と書き下ろしを加え、待望の書籍化!
統計分析やフレームワークから入った人は、マーケティングを難しいもの、ややこしいものと捉えてしまいがちです。そのうえ、本で勉強しようと思っても、ポーターやコトラーといったマーケティングの大家が書いた本はどれも難解でなかなか取っつきにくい……、とお悩みの方も少なくないのではないでしょうか。
でも、マーケティングは、ほんとはとっても楽しいものなんです。その魅力や仕事の仕組みを、25年以上マーケティング一筋に取り組んできた著者が、物知りでガンコなミミズク・ノヤン先生を“かたりべ"にして皆さんに余すところなく伝えます。
ノヤン先生の話は骨太で本格的ですが、とってもわかりやすいと評判です。「STP」「SWOT分析」「ホールプロダクト戦略」といったマーケティングの代表的な理論やフレームワーク、展示会やセミナーなどの現場で起こったエピソード、さらにはマーケティングから見えてくる日本企業の未来まで、この1冊で広く知識を身につけることができます。
初学者の方には、基礎から奥深いところまで隅々まで学べる「なるほど! 」を、ベテランの方には、ノヤン先生のアカデミックな語り口から生まれる「そう来たか! 」をお届けします。
第1章 マーケティングを創造した巨匠たち
セオドア・レビット 偉大なるマーケティング界の巨人
フィリップ・コトラーが打ち立てた偉大な3つの功績
勝ち残りたければ捨てるべし マイケル・ポーターの教え
今こそ読みたいドラッカーの名著『創造する経営者』
航空機のエンジニアがマーケターに? ランチェスターが遺した意外な功績
第2章 マーケティングのフレームワークとセオリー
まずはセグメンテーションで勝てる土俵を見つけ出そう!
STPとSWOTのポジティブでハッピーな関係
なぜ顧客は失われたのか 近視眼的思考が招いた交代劇
マーケティングの戦略の要諦 それは戦闘教義の確立にあり!
セオリーが変わってもリクルートが勝ち続けられる理由とは
マーケットインの思考回路で大躍進! GE医療機器戦略に学ぶ視点の転換手法
渡り鳥が連れてきたサイバネティクスなマーケティングの未来
ディズニーがフロリダの沼地に描いた究極のマーチャンダイズ戦略
喰うか喰われるか 共食いのあとに残るのは……
4Pから4Cへ 進化を迫られるマーケティングミックス
認知されなければ生き残れない! 受注の決め手はソリューションブランド
第3章 顧客や製品、市場を評価するフレームワーク
RFM分析で見つけよう 絶対に守り抜くべきお客様
ライフタイムバリューの項目選びは慎重に
日本の商慣習はガラパゴス? BANT条件が馴染まないワケ
パレートとロングテールから見えてくるBtoBとBtoCの大きな違い
価値観の壁を乗り越えられるか? イノベーター理論が示す普及への道すじ
谷底に消えたPDAをイノベーター理論で解説すれば……
アップルのiPad こそ ホールプロダクト戦略の完成形
花形? それとも負け犬? PPMでわかるポジショニングと戦術
第4章 マーケティングのチャネルとツール
成果を出したければウェブサイトとデータを分離するな!
データを枯らすコンテンツ、 育てるコンテンツ
300万円が一瞬で無価値になる展示会お礼メール
マーケターを悩ます恐怖のKPI ROMIの正体と存在意義
BtoBマーケティングの本流はデマンド・ジェネレーションにあり
KPIは定義が命 ぶれない指標で成果を導き出せ
セミナー集客は怖くない! ステップを刻んでお客様を引き上げよう
第5章 マーケティングの組織とキャリア
不景気の今こそ大チャンス パッチワークを繋ぎ合わせろ!
経営人材育成の失敗から学ぶ マーケターを養成する仕組みが必要な理由
じっくり付き合うか、広く経験を積むか マーケターのキャリアパスは気質が決め手
やり過ぎから生まれたIMC マーケターはジェネラリストを目指すべし
営業の気持ち、マーケの気持ち こんなに違うマインドセット
スーパーセールスの育成よりも連携を! 商談成立までの6つのステップ
プル型への転換はマタギの狩猟法に学べ!
第6章 マーケティングの学び方と新しい潮流
マーケティングと経営をつなぐ架け橋 それは価格設定
DMAのライブラリーで誓ったノヤン先生の固い決意
生き残りをかけたリーマンショック以降の新しい潮流
マーケティングの貧困が日本企業を滅ぼす?
森のエコシステムが教えてくれたアライアンス戦略
モノを言うのはスキルと経験 クリエイティブな世界へようこそ!
内容についてのお問い合わせは、正誤表、追加情報をご確認後に、お送りいただくようお願いいたします。
正誤表、追加情報に掲載されていない書籍内容へのお問い合わせや
その他書籍に関するお問い合わせは、書籍のお問い合わせフォームからお送りください。
本書の書影(表紙画像)をご利用になりたい場合は書影許諾申請フォームから申請をお願いいたします。
書影(表紙画像)以外のご利用については、こちらからお問い合わせください。
じぇふ さん
2021-12-05
ABMの書籍と並行して読了、庭山先生の言いたいことが一貫して書かれており、基礎知識として入り口に立てたのかなと思います。サイバネティクス理論は初めて知りましたが、いろいろな物事の根幹となる理論で、ふかぼってみたいと思いました。それ以外にも、背景や物事の成り立ちから丁寧に解説されており、入門でわかりやすくも奥が深く、何度も読み返したいと思います
shin_ash さん
2019-05-01
新しく分析チームを立ち上げるとしたら社内営業が必要になる。そう言う発想でBtoBマーケティングから何かヒントは得られないものかと考えて手にした。手にしたものの前半を読んでからしばらく放置していた。別のマーケティングリサーチの本を読んで多少萎えてしまったからだ。放置も何なので続きを読んだ。おそらくBtoBマーケティングに関する本は貴重で、BtoCと比較して分かりやすく解説している。BtoBも含めて実務に絡めてマーケティングを概観できる良書と思う(門外漢なので)。ただ後半は多少自社の宣伝も入っている気はする。
えくしび/わいこば2.0 さん
2018-08-02
なんとなくこれまでの経験から体感的にバラバラと知っていたマーケティングの知識を整理して学び直せる一冊。営業の人も読むといいかも。ただ、あくまで概論というか理論なので、これをいかにして実践していくかどうかが、1番大事。