長瀬 嘉秀 監修
長瀬 嘉秀 翻訳
Martin Fowler 著
株式会社テクノロジックアート 翻訳
エンタープライズアプリケーション開発は、多くの新しい技術の出現から利益を得てきました。Javaと.NETのようなマルチレイヤをなすオブジェクト指向のプラットフォームは、今では一般的になっています。これらの新しいツールや技術は、強力なアプリケーションを構築することができます。しかし、これらの実装は容易ではありません。
オブジェクト開発を経験した技術者が、アーキテクチャを理解しないまま開発を行うために、エンタープライズアプリケーション開発では共通の失敗がしばしば生じます。本書は、エンタープライズアプリケーション開発者が直面するやっかいな課題に対する直接的な回答を示したものです。技術は変化(SmalltalkからJava、.NET。CORBAまで)していても、共通の問題を解決するために同じ基礎的な設計の考え方を適用することができるのです。
本書は40以上のパターンを紹介しています。これらは、エンタープライズアプリケーションプラットフォームに適用可能な解決策です。前半は、エンタープライズアプリケーション開発についての短いチュートリアルです。
後半は、各パターンについて詳細に解説しています。各パターンは、JavaまたはC#でコード例を詳述し、使用法および実装について説明します。概念についても、豊富なUMLダイアグラムで例証します。
第1部 概論
第1章 レイヤ化
1.1 エンタープライズアプリケーションのレイヤの発展
1.2 3つの主なレイヤ
1.3 レイヤの実行場所の選択
第2章 ドメインロジックの構築
2.1 選択
2.2 サービスレイヤ
第3章 リレーショナルデータベースのマッピング
3.1 アーキテクチャに関するパターン
3.2 振る舞いに関する問題
3.3 データの読み込み
3.4 構造的なマッピングに関するパターン
3.5 マッピングの構築
3.6 メタデータの使用
3.7 データベース接続
3.8 その他の要点
3.9 参考文献
第4章 Webプレゼンテーション
4.1 ビューに関するパターン
4.2 入力コントローラに関するパターン
4.3 参考文献
第5章 並行性
5.1 並行性の問題
5.2 実行コンテキスト
5.3 分離性および不変性
5.4 軽い並行性制御および重い並行性制御
5.5 トランザクション
5.6 オフライン並行性制御のためのパターン
5.7 アプリケーションサーバの並行性
5.8 参考文献
第6章 セッションステート
6.1 ステートレス性の価値
6.2 セッションステート
第7章 分散ストラテジー
7.1 分散オブジェクトの誘惑
7.2 リモートインタフェースとローカルインタフェース
7.3 分散が必要な場所
7.4 分散境界の扱い
7.5 分散用インタフェース
第8章 まとめ
8.1 ドメインレイヤからの開始
8.2 データソースレイヤに進む
8.3 プレゼンテーションレイヤ
8.4 技術上のアドバイス
8.5 その他のレイヤ化スキーム
第2部 パターン
第9章 ドメインロジックパターン
9.1 トランザクションスクリプト
9.2 ドメインモデル
9.3 テーブルモジュール
9.4 サービスレイヤ
第10章 データソースのアーキテクチャに関するパターン
10.1 テーブルデータゲートウェイ
10.2 行データゲートウェイ
10.3 アクティブレコード
10.4 データマッパー
第11章 オブジェクトリレーショナル振る舞いパターン
11.1 ユニットオブワーク
11.2 一意マッピング
11.3 レイジーロード
第12章 オブジェクトリレーショナル構造パターン
12.1 一意フィールド
12.2 外部キーマッピング
12.3 関連テーブルマッピング
12.4 依存マッピング
12.5 組込バリュー
12.6 シリアライズLOB
12.7 シングルテーブル継承
12.8 クラステーブル継承
12.9 具象テーブル継承
12.10 継承マッパー
第13章 オブジェクトリレーショナルメタデータマッピングパターン
13.1 メタデータマッピング
13.2 クエリーオブジェクト
13.3 リポジトリ
第14章 Webプレゼンテーションパターン
14.1 モデルビューコントローラ
14.2 ページコントローラ
14.3 フロントコントローラ
14.4 テンプレートビュー
14.5 トランスフォームビュー
14.6 ツーステップビュー
14.7 アプリケーションコントローラ
第15章 分散パターン
15.1 リモートファサード
15.2 データ変換オブジェクト
第16章 オフライン並行性パターン
16.1 軽オフラインロック
16.2 重オフラインロック
16.3 緩ロック
16.4 暗黙ロック
第17章 セッションステートパターン
17.1 クライアントセッションステート
17.2 サーバセッションステート
17.3 データベースセッションステート
第18章 ベースパターン
18.1 ゲートウェイ
18.2 マッパー
18.3 レイヤスーパータイプ
18.4 セパレートインタフェース
18.5 レジストリ
18.6 バリューオブジェクト
18.7 マネー
18.8 スペシャルケース
18.9 プラグイン
18.10 サービスタブ
18.11 レコードセット
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発生刷 | ページ数 | 書籍改訂刷 | 電子書籍訂正 | 内容 | 登録日 | ||||||
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1刷 | 428 下から10行目、6行目 |
2刷 | 未 |
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2005.05.13 | ||||||
1刷 | 545 下から13行目 |
2刷 | 未 |
|
2005.05.13 | ||||||
2刷 | 521 最終行 |
6刷 | 未 |
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2014.12.17 |
benjoe さん
2017-09-25
どこかで見たパターンが体系的にまとめられていて読み応えがあった。 よくやるあれが「Transaction Script」ってパターンだと知れたのが一番の収獲かも。 amazonレビューで酷評されている通りで訳は良くない。 パターン名は無理に訳さずそのまま載せてくれた方が良かった。
aomoriringo さん
2013-11-12
「トランザクションスクリプト」という用語が自分の中に染み込んだことが、もしかしたらこの本を読んで一番の収穫だったかもしれない。
さい さん
2016-01-18
ビジネスロジック=ドメインロジック+アプリケーションロジック(ワークフロー) 読んでない章 レイジーロード、一意フィールド、外部キーマッピング、関連テーブルマッピング、依存マッピング、ページコントローラ、フロントコントローラ