【あらすじ】
『ルビィは大きな想像力を持つ女の子。ルビィの好きな言葉は“どうして?”。ルビィの世界では考えたものがなんでも実現します。パパがお仕事でいないときは、家の中をどたどた・ふらふら歩きまわるのが大好き。ある日、ルビィはパパからの手紙を見つけます――「宝石を5つ、かくしたから、さがしてごらん。ぜんぶ見つけられるかな?」。でもどう探せばいいのか書かれていません。仕方がないので、まずはヒントを探しはじめると・・・パパの机の下に、秘密の数字が書かれた紙きれを発見! ここからルビィの本当のぼうけんが始まります・・・』
日本でも初等中等教育段階でのプログラミング教育の推進がはじまり、テクノロジーやプログラミングに関する知識は子どもたちにも必要不可欠になりつつあります。プログラミングを、子どもたちが身近に感じ、楽しく学んでいける本があればいい――このような思いから生まれたのが「ルビィのぼうけん(原題:Hello Ruby)」です。
これは、フィンランドの女性プログラマー、リンダ・リウカスが、子どもがプログラミングを学ぶ糸口となるように作った絵本です。リンダは、クラウドファンディングによる資金調達ができるkickstarterを活用し、9,000人ものサポーターから約38万ドル(約3,800万円)の資金を集めることに成功。約3年かけて絵本を完成させました。
この絵本では、プログラミングのいわゆる「コード」は一文字も出てきません。4~11歳の子どもが親と一緒に楽しめる工夫がされており、前半の「好奇心いっぱいの女の子、ルビィが宝石集めの冒険をする絵本パート」と、後半の「練習問題パート」を通じて、プログラミングに必要な考え方に触れることができます。たとえば、大きな問題を小さな問題に分けること、ちらばった情報からパターンを見つけること、などです。
これらのプログラミングに必要な考え方は、手に負えないように思える世界をときほぐして、なんとか取り組みやすくするのに、大きな手助けとなります。そして、プログラミングは、自分の考えを、動くかたちにできる楽しさに満ちています。この本がその楽しさを知る一つの入り口になってほしい、そんな著者の願いがこもった一冊です。
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発生刷 | ページ数 | 書籍改訂刷 | 電子書籍訂正 | 内容 | 登録日 | ||||||
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1刷 | 005 「雪ひょう」の「たんじょうび」 |
4刷 | 済 |
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2016.12.28 | ||||||
1刷 | 079 「布のもようのパターン」2行目 |
7刷 | 済 |
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2018.10.15 | ||||||
1刷 | 092 「タネまきと、草むしり」の「草むしり」の命令 |
7刷 | 済 |
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2018.10.15 | ||||||
1刷 | 108 左段、下から2行目 |
3刷 | 済 |
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2016.07.14 |
ごへいもち さん
2017-12-16
いまいち楽しめなかった
ふじ さん
2019-02-19
良い本だ。文系からシステム屋の世界に入りヒーコラしていた自分が読みたかった!心から。特にアクティビティの部分。プログラミングを21世紀の教養と位置づけ、コーディングで表現できるようにという主旨の元、クラウドファウンディングで作られた、プログラミングの概念をわかりやすく書いた児童書。噛み砕き方が適度に現実に沿っていて、知らない人も想像しやすいと思う。同時に、アルファベットが共通言語ゆえの、日本人小学生の不利な面も感じました。
ネコタ さん
2017-02-02
プログラミング言語Rubyが女の子のキャラクタールビィになってプログラマー的思考法というのを教えてくれる絵本。前半はルビィが計画をたて宝石を探しに出かける。その過程で問題に出会い解決していく。後半は練習問題としてプログラマー的思考で課題を解決するといった本。プログラムのコードを学ぶ本ではない。用語も易しく解説してある。クラウドファンディングで制作されたというのも興味深い。