リチャード・シェリダン 著
原田 騎郎 翻訳
安井 力 翻訳
吉羽 龍太郎 翻訳
永瀬 美穂 翻訳
川口 恭伸 翻訳
官僚主義や長時間労働、顧客との信頼問題、社員間の関係の崩壊など、
過剰な市場競争のもとでは企業のブラック化を止めるのは困難極まります。
「見える化」やリーン、シックス・シグマなどの解決手法を導入しても、
持続できずにむしろ悪化させてしまうケースがほとんどです。
しかし、米国で最も幸せな職場と言われるメンロー・イノベーションズ社は
「働く喜びの追求」を経営の柱にし、このような問題を解決しました。
本書では同社の創業者かつCEOであるリチャード・シェリダン氏が、
職場に喜びをもたらす知恵や経営手法だけでなく、顧客も巻き込んで
より良い製品を作り、事業を継続させる手法も惜しみなく紹介しています。
【手法の一例】
・階層がない組織: 上司が存在しない
・ペアでコンピュータを共有: 常に二人一組で作業を行う
・ショウ&テル: 二週間ごとに進捗と状況を報告する顧客との合同イベント
・デイリースタンドアップミーティング: 毎朝10時の全員参加の民主的会議
・地下駐輪場を使った仕切りのないオフィスでワイワイガヤガヤ働く
・仕事内容や進行、給料までオープンにして、信頼を生む
こうした手法の一つひとつが社員に安心と成長の機会を与え、
働く喜びと目覚ましい成果を生み出すのです。
人員採用から職場環境、プロジェクト管理まで、すべての業務に
良い変化を起こすための、経営者必携の1冊です。
推薦者まえがき(玉川 憲)
イントロダクション
1章 僕が喜び(Joy)にたどり着くまで
2章 スペースとノイズ
3章 自由に学ぶ
4章 会話・儀式・道具
5章 インタビュー・採用・立ち上げ
6章 観察のもつ力
7章 恐怖と戦い、変化を抱擁する
8章 ボスではなくリーダーを育てる
9章 カオスを終わらせ、曖昧さをなくす
10章 厳密、規律、品質
11章 持続可能性と柔軟性
12章 スケーラビリティ
13章 説明責任と結果
14章 アライメントー向きを揃える
15章 問題
16章 まとめ――喜びのなかへ
エピローグ――ひらめき
お勧めの先生たち
推薦者あとがき(川鍋 一朗)
本書に寄せて(ケリー・パターソン)
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書籍の種類:
書籍の刷数:
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発生刷 | ページ数 | 書籍改訂刷 | 電子書籍訂正 | 内容 | 登録日 | ||||||
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1刷 | 085 6行目 |
2刷 | 済 |
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2017.01.20 | ||||||
1刷 | 086 「ノイズなだけじゃない絶え間ない会話」7行目 |
2刷 | 済 |
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2022.02.07 | ||||||
1刷 | 153 「ハイテク人類学者を見つけるには」2行目 |
2刷 | 済 |
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2017.01.20 | ||||||
1刷 | 158 右から7行目、「サンクコストによる思考停止を避ける」最終行 |
2刷 | 済 |
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2017.01.20 | ||||||
1刷 | 162 2行目 |
2刷 | 済 |
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2022.02.07 | ||||||
1刷 | 220 4~5行目 |
2刷 | 済 |
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2017.01.20 | ||||||
1刷 | 232 6行目 |
2刷 | 済 |
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2017.01.20 | ||||||
1刷 | 233,234 233ページ「ビジョンが鍵」1行目、234ページ 3~4行目 |
2刷 | 済 |
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2017.01.20 | ||||||
1刷 | 239 「柔軟性は必要に応じて使えるキャパシティーを生む」4~5行目 |
2刷 | 済 |
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2017.01.20 | ||||||
1刷 | 261 3~4行目 |
2刷 | 済 |
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2022.02.07 | ||||||
1刷 | 262 3~4行目 |
2刷 | 済 |
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2022.02.07 | ||||||
1刷 | 265,266,267 265ページ 節見出し、 266ページ 9行目、 267ページ 10行目と最終行 |
2刷 | 済 |
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2017.01.20 | ||||||
1刷 | 272 「自由さの報酬」左から2行目~4行目 |
2刷 | 済 |
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2017.01.20 | ||||||
1刷 | 280 左から6行目 |
2刷 | 済 |
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2022.02.07 | ||||||
1刷 | 284 右から2~3行目、左から2行目 |
2刷 | 済 |
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2017.01.20 | ||||||
1刷 | 285 「揃うことの効果」1行目、左から3行目 |
2刷 | 済 |
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2022.02.07 | ||||||
1刷 | 308 7行目 |
2刷 | 済 |
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2022.02.07 | ||||||
1刷 | 309 9行目 |
2刷 | 済 |
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2017.01.20 | ||||||
1刷 | 318 8行目、10行目 |
2刷 | 済 |
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2022.02.07 | ||||||
1刷 | 330 左から5行目 |
2刷 | 済 |
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2022.02.07 | ||||||
1刷 | vii 目次 上段の右から1行目、下段の左から1~2行目 |
2刷 | 済 |
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2022.02.07 |
Tenouji さん
2017-03-08
エクストリームプログラミングやアジャイル・スクラムの実践の書なのだが、仕事に喜びを感じるには、という視点で語られている。そうなんだよね、仕事は人間と社会をつなぐ場なんだけど、そこになぜ心の話を持ち込んだらいけないんだ、ってことなんだろうね。ペアプログラミングと、カードによるタイムスロット管理を強調してるけど、社内プロジェクトがうまくいかないと書いてあるのが意外だった。
monotony さん
2017-03-20
ハイテク人類学者って言葉が妙に刺さる。ITや技術に興味はあってもバリバリのエンジニアではない、それでもITや技術で世の中に役立つことをしたい、人を喜ばせたい。自分が目指したいものはコレなのかも。そう思えた。そんなハイテク人類学者やエンジニア、マネージャーが一体となって「喜び」を追求するIT企業メンロー・イノベーションズの取り組みを創業者自らが語る。追求しているのは「幸せ」ではなく「喜び」。やってることはアジャイルの徹底・拡張。ペア行動をエンジニアだけじゃなくてマネージャにも適用しているのが印象に残った。
monotony さん
2017-05-31
ハイテク人類学者をもう少し深堀してみたいと思ってKindle版で再読。改めて読んでみるといわゆるUI/UXデザイナーに近い役割なのかなとも思えてきて自分の指向性との違いも見える。そもそも人類学者という言葉自体がふわっとしてるので、その辺は状況によって解釈は変わるのだろうけど。いずれにしてもJoy,Incは企業のあり方の理想の一つとして興味深い。