村上 由美 著
大人になってから発達障害の症状に悩む人が増加しています。
ここ10年で「発達障害」の知名度が飛躍的に上がったことで、
「もしかして自分も…」と成人になってから気づく人が増えたのが
最大の要因と思われます。
発達障害の人には、「同時並行作業力が弱い」「段取りが取れない」
「ケアレスミスをする」「コミュニケーションが苦手」といった特徴があり、
これらの特徴が日々の暮らしを送ることを阻害しています。
本書では、そうした症状に悩む人のために、上手に日常生活を過ごす方法を解説します。
本書で紹介する解決法は、デジタルを使ったやり方や、100円ショップのアイテムで
実践できる内容など、ちょっとした工夫で実践できるアイデアばかりです。
【本書の特長】
・発達障害の特徴に苦しむ社会人のための暮らしのアイデアを紹介する本
・発達障害の特徴をカバーする暮らしのアイデアが満載で、暮らしづらさが解消できる
・発達障害あるあるの悩み→その原因→具体的な解決アイデアの手順で解説
・PCスキルやメモ・付箋・手帳の使い方など、解決方法に多くのページを割いている
上智大学文学部心理学科、国立身体障害者リハビリテーションセンター(現・国立障害者リハビリテーションセンター)学院聴能言語専門職員養成課程卒業。重症心身障害児施設や自治体などで発達障害児、肢体不自由児の言語聴覚療法や発達相談業務に従事。現在は、自治体の発育・発達相談業務のほか、音訳研修や発達障害関係の原稿執筆、講演などを行う。著書に『声と話し方のトレーニング』(平凡社新書)、『アスペルガーの館』(講談社)、『ことばの発達が気になる子どもの相談室』(明石書店)、『仕事がしたい! 発達障害がある人の就労相談』(明石書店、共著)、『発達障害の人が活躍するためのヒント』(弘文堂、共著)がある。
本書で紹介している「家計簿集計表(Excelファイル)」「掃除計画表(Exceファイル)」「ラベルシール(Wordファイル)」をご提供いたします。
第1章 発達障害は生活障害
・生活の悩み-たとえばこんなこと
・三次元は面倒くさい-段取りや設定の必要性
・仕事との類似点・相違点
・自立へのキーポイント
・パソコン、スマートフォン、インターネットは発達障害者の三種の神器
・ライフスキルとは?
第2章 「時間管理ができない」を何とかしたい
・待ち合わせ時刻によく遅れる
・時間のやりくりがうまくできない
・手帳やスケジュールアプリの使い方がわからない
・身支度に時間がかかる
・毎週のごみ出しを忘れてしまう
第3章 お金の悩みを解決したい
・無駄遣いをしてしまう
・貯金ができない
・急な出費に慌てる
・カードを使いすぎてしまう
・外食費がかさむ
・引き落とし日を忘れて残高不足
第4章 「片付けられない」を何とかしたい
・物をどこに置いたかがわからない
・物をどこに置けばいいかわからない
・物を捨てられない
・ごみの捨て方がわからない
・趣味のものがたまってしまう
・必要なものがすぐ取り出せない
第5章 コミュニケーションの問題を解決したい
・連絡を忘れる
・つい余計なことを言ってしまう
・話し合いが上手くできない
・セールスなどの勧誘によく声を掛けられる
・上手に相談ができない
・恋人ができない
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刷数は奥付(書籍の最終ページ)に記載されています。
書籍の種類:
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本書に誤りまたは不十分な記述がありました。下記のとおり訂正し、お詫び申し上げます。
対象の書籍は正誤表がありません。
発生刷 | ページ数 | 書籍改訂刷 | 電子書籍訂正 | 内容 | 登録日 | ||||
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1刷 | 021 下段7行目 |
2刷 | 済 |
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2018.03.09 | ||||
1刷 | 148 2段目17~18行目 |
2刷 | 済 |
|
2018.03.07 |
ごへいもち さん
2019-11-12
ここまで書けるのなら障害の程度はかなりボーダーだと思う。ただ項目によっては書かれていることの深さがバラバラなのがこういう人たちの特性かも
ゆか さん
2019-10-14
セールスなどの勧誘によく声を掛けられるは、参考になりました。感情や理由を交えずに「私はいらない」と言った方が良い。理由もなく約束した以外の人物が現れたら席を立っても構わない。日本では「場の雰囲気を悪くしない」ことを強調されがちだが、それを悪用してくる相手に対しては身を守る術を身につけることも重要とのこと。また、コミュニケーションとして、会話の際に「ありがとう」「お願いします」といった相手の言動に正のフィードバックをするような言葉をかけることから、始めてみよう。とありました。
mukimi さん
2018-06-22
発達障害でなくても面白いこのシリーズ。アドバイスがどこまでも具体的なのがありがたい。具体的なアプリまで紹介されているので、こんなんあるんだ便利そうーで終わらず、一回ダウンロードしてみるステップにすぐに行ける。そして、観念論ではなく、体力が大事と言ってくれる。私は、人との関わりを必要最低限にしたがっていながら人との繋がりを求めている…と自省。正のフィードバックを送るマメさ、それを維持できるだけの体力、を意識して保たなければ、つまらない年の取り方をして扱いづらい人間になってしまうな…と反省。