Wladston Ferreira Filho 著
小山 裕司 監修
小山 裕司 翻訳
【本書の内容】
もはやコンピュータなしには生活が立ち行かなくなるレベルにまで到達しつつある現代社会。その圧倒的なパワーを問題解決に援用するためには小手先の知識だけでは追いつきません。かといって行き当たりばったりで、全方位に知識を求めるには、その世界は広大にすぎますし、効率が悪すぎます。
本書はコンピュータサイエンスが扱う「基礎」「効率」「戦略」「データ」「アルゴリズム」「データベース」「コンピュータ」「プログラミング」という8つのジャンルにしぼり、そのエッセンスと背景となる考え方を紹介します。
どのジャンルであれ、トップクラスのエンジニアを目指すにはコンピュータサイエンスが不可欠ですが、「どこから手を付ければいいのかわからない」「砂を噛むような分厚い理論書は敬遠したい」というステップアップしたいエンジニアやその予備軍、あるいは現役だけれどももう少しライトに全体像を俯瞰したい学生にも最適な1冊です。
【本書のポイント】
・コンピュータサイエンスの全体像を俯瞰できる
・自身が手がける問題領域の解決の方向が定まる
・理論と実践の橋渡しが強固になる
・問題の抽出とその解決策が見出しやすくなる
【対象読者】
・技術に対する選球眼を磨きたい開発者
・計算機科学というコトバにアレルギー反応を起こす方
【目次】
第1章:基礎
第2章:効率
第3章:戦略
第4章:データ
第5章:アルゴリズム
第6章:データベース
第7章:コンピュータ
第8章:プログラミング
CHAPTER 1 基礎
1.1 解決案
1.2 論理
1.3 カウント
1.4 確率
CHAPTER 2 計算量
2.1 時間のカウント
2.2 O記法
2.3 指数関数
2.4 メモリのカウント
CHAPTER 3 戦略
3.1 反復処理
3.2 再帰処理
3.3 総当たり攻撃
3.4 バックトラック戦略
3.5 発見的解法
3.6 分割統治法
3.7 動的計画法
3.8 分枝限定法
CHAPTER 4 データ
4.1 抽象データ型
4.2 基本の抽象表現
4.3 データ構造
CHAPTER 5 アルゴリズム
5.1 ソート
5.2 探索
5.3 グラフ
5.4 オペレーションズリサーチ
CHAPTER 6 データベース
6.1 リレーショナル
6.2 非リレーショナル
6.3 分散データベース
6.4 地理情報
6.5 シリアライゼーション
CHAPTER 7 コンピュータ
7.1 アーキテクチャ
7.2 コンパイラ
7.3 記憶階層
CHAPTER 8 プログラミング
8.1 言語学
8.2 変数
8.3 パラダイム
CHAPTER 9 おわりに
附録
I 記数法
II ガウスの逸話
III 集合
IV カーデンのアルゴリズム
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くとほん さん
2020-05-22
ざっくりとした概念を知るには平易でいい。これを取りかかりに、興味ある分野のより専門的な書籍に移るのが望ましいだろう。個人的には探索法などのアルゴリズム部分を理解するために読んだが、いまいちだった。疑似コードやモデルだけではなく、実際に手を動かさなければやはり分からない。
富士獣 さん
2019-11-04
アルゴリズム、データ構造、アーキテクチャ、プログラムパラダイムといったコンピュータサイエンスの基礎を解説した比較的薄めの本。 解説が平易ではなく、初学者が概観するために読むとか他の本への足がかりにするために読むには向かない気がする。コンピュータサイエンスを学んだことないエンジニアや、情報系の学部生やが全体像を復習するために読むならいいかもしれない。挿絵や言い回しは結構好き。
ellica さん
2021-03-06
さらっと読める入門書。コンピュータサイエンスの取扱う領域は広いので、自分の興味のある分野を探して次に進むために読むといいと思います。