「心が満たされるおいしさとは何か
しあわせな食事とは何か。豊かな暮らしとは何か。
それをしっかりと教えてくれる教科書 」-松浦弥太郎
松浦さんも推薦!台湾のベストセラーレシピ本、翻訳版の登場です。
本書は二十四節気ごとの旬な食材を保存する方法を、
美しい写真とイラストで紹介している1冊です。
紹介されるのは、砂糖漬けや塩漬け、油漬け、
酢漬け、酒漬け、天日干などなど。
季節のおいしさをとじこめ、風土を大切にする台湾食文化、
客家(はっか)文化の知恵が詰まっています。
〇毎日の「食」を見つめ直したい方
〇健康的な食事をしたい方
〇台湾文化や暮らしに興味がある方
〇保存食や発酵食品に興味がある方
〇見ていて楽しくなる本を探している方に
台湾が教えてくれる
「季節と風土を大切にする
健康的な食文化」
「台湾版丁寧な暮らし」をお楽しみください。
[前付より]
その昔、冷蔵庫も防腐剤もなかった頃、
人は食材を保存する方法を考えました。
その方法は風土や時代とともに変化しながら
受け継がれ、やがて台湾人が[醤菜(しょうさい)]と呼ぶ
独自の食文化に発展しました。
保存食は、素材の新鮮さを保つだけでなく、
食材の風味を引き出します。
時間をかけ、発酵し、育まれていく美味しさ。
食べ物がもつ単純さ、美しさを見つめ直す。
そんな台湾の『暮らしの知恵』をお届けします。
[著者紹介]
種籽設計/Seedesign
台湾のデザイン事務所。グラフィックデザイン、WEBデザイン、
プロダクトデザインなどを手掛けるほか、体験をデザインする
「ストーリーテリングデザイン」を提供。
「Seed節氣食飲研究」として、土地や歴史に根付いた食、
農業や伝統的レシピ、自然の中の動植物などについて研究・発信している。
二十四節気や食に関する書籍を台湾にて多数刊行しているほか、
イベント企画や食品・料理の提供など、風土や食に関わる体験を
総合サービスとして提供している。
本書は二十四節気ごとの旬な食材を保存する方法を、美しい写真とイラストで紹介している1冊です。
美しい写真と手描きイラストが組み合わされた紙面デザイン。台湾発の自由なデザインにハッとします。
大根、苺、檸檬、パイナップルなど、日本でなじみのあるものや龍眼、からすみ、梅干菜、腐乳など台湾ならではの食材も登場。
食材の保存方法だけでなく、産地についての知識や台湾ならではの食文化を知ることもできます。
保存食の展開レシピもグラフィカルに紹介されています。眺めているだけでも楽しめます。
松浦弥太郎さんに推薦文をお寄せいただきました。
巻末には日本オリジナルの副読本が付いています。台湾の地理や食材についての解説もしっかり。
小寒[しょうかん]
白玉大根の塩漬け/ハイリカンのシロップ漬け/干し筆柿
大寒[だいかん]
彩りパプリカのオイル漬け/苺の砂糖漬けシャーベット/塩豚
立春[りっしゅん]
長葱のオイル漬け/マーコットの皮とクローブの天日干し/塩鯖
雨水[うすい]
香椿オイル/玉葱の赤ワイン漬け/芥子菜の塩漬け・梅干菜
啓蟄[けいちつ]
乾燥トマトと破布子のオイル漬け/紫蘇の砂糖漬け/福菜
春分[しゅんぶん]
らっきょうの酢漬け/メロンの漬物/古干し大根
清明[せいめい]
にんにくの塩漬け/薔薇の蜂蜜漬け/鼠麹草
穀雨[こくう]
葉野菜の浅漬け/黒米の砂糖漬け/バニラシュガー対ハーブソルト
立夏[りっか]
筍の塩漬け/しめじのオイル漬け/乾燥グアバ
小満[しょうまん]
西瓜のピクルス/苦瓜のピクルス/腐乳
芒種[ぼうしゅ]
緑竹筍の塩漬け/ドライマンゴーの黒砂糖漬け/東方美人
夏至[げし]
パイナップルソース/パパイヤのジャム/冬瓜の塩漬け
小暑[しょうしょ]
釈迦頭のカレーペースト/干し葡萄/鮫の燻製
大暑[たいしょ]
なつめの酒漬け/蓮の実のシロップ煮/檸檬酒
立秋[りっしゅう]
マーガオの塩漬け/龍眼の黒糖漬け/
干しブロッコリー+干しキャベツ+干しサヤインゲン+干し筍+芥子菜漬け
處暑[しょしょ]
カボチャの漬物/パッションフルーツとココナッツのジャム/豆鼓
白露[はくろ]
忘れ草のオイル漬け/文旦のジャム/白菜の漬物
秋分[しゅうぶん]
フライドエシャロットの油漬け/金木犀のシロップ/豆板醤
寒露[かんろ]
生姜入り茶油/蜜林檎の天日干し/丸鯵の醤油炒め
霜降[そうこう]
オリーブの酒漬け/台湾みかん酢/芥子菜の漬物
立冬[りっとう]
桜海老のミックスソルト/金柑のシロップ漬け/筍の醤油漬け
小雪[しょうせつ]
キャベツのピクルス/ローゼルの砂糖漬け/日干し菊花
大雪[たいせつ]
唐辛子のピクルス/黒胡麻/白胡麻 二色ダレ/からすみ
冬至[とうじ]
さつま芋の天日干し/小豆の粒あん/塩漬け卵
巻末[副読本]
台湾の地名について/二十四節気とは/
本書に登場する食材・用語の説明/
台湾食材の入手について/食材 索引/
著者・訳者紹介
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僕素朴 さん
2019-12-02
実用度は低いけど、台湾の食とおしゃれセンスが感じられて楽しい本。洗って干した白玉大根1本を塩50g、氷砂糖300gで軽くもみ、米酢100ccと粉末ウコン20gで1日置いて冷蔵庫1wで食べ頃。台湾の苗栗県公館で生のナツメが食べられる。豆鼓は3秒湯通ししてから炒め物の炒め終わる直前に入れるか、蒸し魚にニンニクと炒めて熱いうちにかける。台湾の白菜漬けは酒粕入り!台湾流の粒あん、洗って水きって一晩凍らせた小豆300gを、鍋にかぶるくらいの水入れて沸いたら弱火30~50分、氷砂糖入れて水分なくなるまで煮詰める。→
渡"邉恵'里' さん
2021-11-03
2019年刊行。台湾のデザイン事務所と台湾に縁が深い翻訳者などによって作られた保存食のレシピ本。季節ごとの旬の素材を使って、漬けたり乾かしたり煮込んだりして作る手作りの保存食と、それを使った料理。それらがある風景や、作者たちの思いを綴った短い文章に触れると心が豊かになる。素朴で温かみのあるイラストは見ていて癒される。意外な食材の組み合わせはどんな味がするのだろうか?一つ一つ手間をかけて丁寧に暮していくよさが伝わってくる。巻頭には小さい子どもも参加し、全身で人生を楽しんでいる様子が微笑ましい。おしゃれ料理本