シェアする美術 森美術館のSNSマーケティング戦略 電子書籍(洞田貫 晋一朗)|翔泳社の本
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シェアする美術 森美術館のSNSマーケティング戦略


形式:
電子書籍
発売日:
ISBN:
9784798162843
価格:
1,760(本体1,600円+税10%)
カテゴリ:
経営・マーケティング
キーワード:
#経営,#起業・開業,#人材・組織,#ビジネス教養
電子書籍

2018年美術展覧会「入場者数」1位・2位を達成した秘密がここにある

美術館でインスタグラマーが写真を撮り投稿する「#empty」という試みが普及しています。
日本では、2017年4月森美術館が「N・S・ハルシャ展」ではじめて実施し話題を集めました。
今では様々な日本の美術館でアートのシェアが一般化しつつあります。

森美術館は2018年美術展覧会「入場者数」1位・2位を達成しました。
その背景には、日本の美術館・博物館の中で最大規模のSNSフォロワー数を活用したデジタルマーケティング戦略があります。
本書では、森美術館がこれまで取り組んできた展覧会におけるさまざまなSNSの取り組みを紹介しています。
現代アートにおけるプロモーションの最前線を知っていただきながら、
アートとSNSの相性のこと、多少の失敗談など、楽しみながら読んでもらえる内容になっています。

目次
イントロダクション 「レアンドロ・エルリッヒ展」成功の舞台裏
第1章 「撮影OK」の波がアートを変える
第2章 海外の美術館の最新SNS事情
第3章 森美術館のユニークなSNS運用例
第4章 「森美術館流」インスタ&ツイッター活用術
第5章 テクニックよりはるかに大切なこと

美術館で撮影・投稿OK。「#empty」の波がアートを変える
2018年美術展覧会入場者数1位・2位を達成したプロモーションの最前線

「入場者数ランキング」躍進の秘密がここにある

開館時間をきちんと伝えるなど、「基本情報をきちんと言っていくこと」を怠らないようにしている(⇒67ページ)

開館時間をきちんと伝えるなど、「基本情報をきちんと言っていくこと」を怠らないようにしている(⇒67ページ)

投稿する写真につけるテキストの1行目は、これはどんな投稿なのかという「タイトル」にしている(⇒81ページ)

投稿する写真につけるテキストの1行目は、これはどんな投稿なのかという「タイトル」にしている(⇒81ページ)

SNSの話題に上がっているトレンドを作品に紐づけて投稿している(⇒102ページ)

SNSの話題に上がっているトレンドを作品に紐づけて投稿している(⇒102ページ)

はじめに
 「入場者数ランキング」躍進の秘密がここにある
 日本の美術館の中で最大規模のフォロワー数
 最高のテクニックはSNS運用の本質を理解すること

イントロダクション 「レアンドロ・エルリッヒ展」成功の舞台裏
 美術館の集客も「紙」から「デジタル」へ
 「インスタ映え」を狙っているわけではない
 「撮影OK」が「入場者数ランキング」に及ぼしたもの
 失敗から学んだ「ハッシュタグ」の正しい使い方
 前代未聞の試み「プール割り」の効果
 「eスポーツ」で学んだ見えない相手への意識

第1章 「撮影OK」の波がアートを変える
 「文化や芸術は、経済より上にあるべきもの」
 「中の人」は接客の最前線
 「撮影OK」に挑戦し続ける森美術館
 大切なのは撮影・投稿を促すムード作り
 フォロワー数より大切な「エンゲージメント率」
 求められているのは「面白い投稿」ではない
 SNSの投稿は「川に短冊を流すようなもの」
 SNSをウェブサイトの誘導口にしてはいけない
 刺さるのは「温度」と「気持ち」が伝わる投稿
 SNSは「秒の戦い」
 「言わない勇気」が核心を伝える
 予算がなくても効果を発揮する「SNS」という魔法

第2章 海外の美術館の最新SNS事情
 「シェア」は美術館のルーツでもある
 グローバル企業より影響力がある海外の美術館SNS
 広告や販促ではない投稿に人は心をひらく
 安易なSNSキャンペーンは「見せかけアカウント」を生む
 計画性+臨機応変=拡散
 「インスタ映え」を意識してモノを作らない
 話題になったメニュー「ブラックホールかきあげ丼」
 知っているからこそ本物を「体験」したくなる!

第3章 森美術館のユニークなSNS運用例
 日本初の試み「#empty」の持つ可能性
 「インフルエンサー・マーケティング」の最高な形
 どうしても実現させたかった《流星刀》の展示
 SNSの「生中継」はフットワークが命
 SNSはリサーチにも使える!

第4章 「森美術館流」インスタ&ツイッター活用術
 フォロワー数急増の秘訣は「特殊な広告」にあり
 「キーワード検索」からユーザーの声を聞く
 炎上しないための「4S」と「チェック機能」
 特徴を把握してSNSを使い分ける
 インスタで重視される「統一感」と「リアリティ」
 これからは動画の時代!
 動画を投稿したいなら「ストーリーズ」に
 40パーセントの浮動層の背中を押すには?

第5章 テクニックよりはるかに大切なこと
 個人アカウントでの「実験」が仕事にもつながる
 SNS疲れのときこそ「無想の一撃」のチャンス
 「中の人」が人気者になる必要はない
 目的の先にある「志」にフォロワーは集まる
 「どれだけ見てもらえたか」が最大の指標
 ネガティブな反応を恐れず、ユーザーと対峙する
 「外」と「内」に発信して理解を得る
 「中の人」にできることはまだたくさんある

おわりに
 「中の人」がいる大切さ

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感想・レビュー

さん

2020-10-30

森美術館の「中の人」によるSNS活用策。主にInstagramを中心とした発信により、美術館に足を運んでもらうための試行錯誤や大事にしていることを記載。 記憶に残ったポイントは下記。 ・開館情報など基本情報を定期的に発信 ・最初の数行で読むかが決まる。動画も然り。 ・Instagramは画像の統一感を重視 ・会期中は序盤、中盤、終盤と載せる情報を変える ・スタバのように投稿は、値段ではなくサービスのある暮らしを想起させる 他館との連携、#emptyの取組も興味深かった。早速フォローし今後にも注目したい。

山のトンネル さん

2021-02-05

★★SNS運用の心構えとtips的なことが学べる本。Twitterに関しては"フロー型"SNSであるという特徴を意識できているかどうかが肝。意外と忘れがち。また、instagramやFacebookといった、それぞれのSNSの特徴を押さえた投稿形式を心がけているかどうかも大事。そして運用者は、「基本情報とは何か?」を問い、"基本"について考る習慣をつくりたいものである。本書から得られた知見を個人に転用する方法については、復習する際に考えたい。

tomosaku さん

2020-10-26

同館のSNSは「堅実だな」と思いこそすれ突飛な印象はなく、しかし多くのフォロワーを抱えているのだが、まさに「やるべきことを堅実に」やった結果なのだなぁと分かった。それが如何に難しいかはよく知っている。基本的に地味で地道、トライ&エラーを繰り返すのが広報という仕事だが、その中でSNSに於いても最適解を探る諦めない姿勢が大事だな、と。コンテンツの宝庫である美術館をどのように切り出していくのか、それを考え続ける重要性を思う。/また、森美術館を作った森稔氏の理念が記され、それも良い。