櫻井 大典 監修
翔泳社の実用書シリーズ「暮らしの図鑑」。
今回は、「漢方薬」がテーマです。
最近では、ドラッグストアでも
いくつかの漢方薬が販売されており、
「葛根湯」は「かぜ」の常備薬にしている
という人も多いのではないでしょうか。
漢方薬局や漢方クリニックを目にすることもあり、
漢方薬が気になっている人もいるでしょう。
とはいえ、陰陽五行説や「気血水」など
聞きなれない用語も多く、
「漢方薬ってむずかしそう」
「自分に合うものをどう見つけたらいいかわからない」
と思って、なかなか取り入れられない人もいます。
また、漢方薬を取り入れている人でも、
「いまいち効果がわからない」
「自分に合っているのかわからない」
ということもあるでしょう。
一般的なイメージが誤っていることもあります。
例えば、「葛根湯」=「かぜの薬」
というイメージがありますが、
すべてのかぜの症状に効果があるわけではありません。
本書では、まずは自分の心身が
どういう状態なのかを知るところからスタート。
熱があるのか、それとも冷えているのか。
のどは痛いのか、お通じはあるのか、ないのか。
シンプルに自分の状態を見ていきながら、
現在の不調に合った漢方薬を選べるように紹介していきます。
漢方の基礎知識や、毎日できる養生アイデアも掲載しています。
<著者紹介>
櫻井大典(さくらい・だいすけ)
国際中医相談員、日本中医薬研究会会員、漢方コンサルタント
漢方薬局の三代目として生まれ、
アメリカ・カリフォルニア州立大学で
心理学や代替医療を学び、帰国。
イスクラ中医薬研修塾で中医学を学んだ後、
中国・首都医科大学附属北京中医医院や
雲南省中医医院での研修を修了し、
国際中医専門員A級資格取得。
日本中医薬研究会に所属。
年間5000件以上の相談をこなし、
中医学の振興に努めている。
ゆるくもわかりやすい養生法と
やさしいメッセージを発信しているTwitterも人気で、
フォロワーは15万人以上。
公式Twitter @PandaKanpo
最近では、ドラッグストアでもよく目にするようになった漢方薬。とはいえ、「漢方薬って難しそう」「自分に合うものをどう見つけたらいいかわからない」と、なかなか取り入れられない人も多いもの。この本では、まずは自分の心身の状態を知るところから始め、それぞれの不調に合った漢方薬を紹介しています。
〔一章〕漢方薬図鑑その一
◆かぜ
葛根湯/銀翹散/桂枝湯/麻黄湯/小青竜湯/参蘇飲/香蘇散/
防風通聖散/小柴胡湯/柴胡桂枝湯/白虎加人参湯/麦門冬湯
◆胃腸の不調
六君子湯/安中散/桂枝加芍薬湯/小建中湯/人参湯/真武湯/
藿香正気散(勝湿顆粒)/参苓白朮散(健脾散エキス顆粒)/
麻子仁丸/大黄甘草湯/桃核承気湯/大承気湯/乙字湯
〔二章〕漢方の基礎知識
漢方薬とは?
漢方薬の選び方(1)まずは寒熱を見極める
漢方薬の選び方(2)証を見極める
COLUMN|舌を見てみよう
COLUMN|漢方薬とのつき合い方
作用一覧
基礎用語(1)気血水
基礎用語(2)五臓六腑
COLUMN|子午流注
基礎用語(3)邪気
〔三章〕漢方薬図鑑その二
◆痛み
呉茱萸湯/川芎茶調散(頂調顆粒)/苓桂朮甘湯/
桂枝茯苓丸/桂枝加朮附湯/釣藤散/香砂六君子湯/
四逆散/芍薬甘草湯/独活寄生丸/疎経活血湯
◆疲れ
補中益気湯/十全大補湯/帰脾湯/四物湯/
生脈散(麦味参顆粒)/清暑益気湯
◆心の不調
逍遙散/加味逍遙散/加味帰脾湯/酸棗仁湯/半夏厚朴湯/
柴胡加竜骨牡蛎湯/桂枝加竜骨牡蛎湯/抑肝散
◆女性の不調
当帰芍薬散/婦宝当帰膠/血府逐丸/折衝飲/
帰調血飲第一加減/六味丸/知柏地黄丸
◆その他の不調
杞菊地黄丸/八味地黄丸/防已黄耆湯/牛車腎気丸/
猪苓湯/竜胆瀉肝湯
〔四章〕毎日の養生アイデア
「養生」とは
季節の養生
水分は冷たくないものをひと口ずつ
小腹が空いたらナッツを食べる
むくみが気になるときは豆を食べる
しょうが、しそ、みょうが 薬味を使おう
イライラ、ソワソワは緑茶を飲んで
不眠や不安を感じたら茶碗蒸しを
「首」のつく部分を回す
歩いてアンチエイジング
風を防ぐアイテムを身に着ける
好きな香りでリフレッシュ
お風呂につかって体を温める
スマホを手放す時間を作る
昨日より10分早く寝る
昼寝をする
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本書に誤りまたは不十分な記述がありました。下記のとおり訂正し、お詫び申し上げます。
対象の書籍は正誤表がありません。
旅するランナー さん
2021-10-28
Twitterをフォローしている、漢方コンサルタント櫻井大典さん監修による漢方薬本。豊富なイラストで分かりやすく漢方薬について解説されています。陰陽、虚実、表裏、寒熱と気血水、五臓六腑を物差しにして漢方薬を選んでいきます。読書家さんには「飲む目薬」と言われる杞菊地黄丸(六味丸にクコの実と菊花を加えたお薬)がオススメです。目の働きを改善しますし、アンチエイジングにも役立つそうです。
はるき さん
2022-01-11
西洋医学に偏りがちですが、西だの東だの言わずに、良い物はどんどん取り入れよう。漢方に興味津々です。
ERIN さん
2022-02-07
最近漢方検定の勉強を始めたので息抜きに読んでみようと手に取った。漢方薬の基本的な選び方と症状の段階に合わせた服用の仕方がわかりやすい。イラストデザインも内容とマッチしていてとても見やすかった!