河野 鉄平 著
「学ぶ」という言葉の語源が「まねぶ」にあるように、
人は何かを学ぶとき「まねる」ことから始めます。
もちろん写真もそうです。
まねるべきお手本は、実は身の回りにたくさんあります。
それは、いたるところに写真上達のための「まねポイント」が
隠れているということでもあります。
また写真上達に役立つお手本は、写真だけではありません。
絵画や漫画のような視覚表現にも「まね」られるポイントはたくさんあります。
本書は、単にお手本写真を見せて撮り方を解説するのではなく、
お手本にすべき素材を名画やアート写真、広告や雑誌、CDジャケットなど、
さまざまなジャンルの手本をとりあげて、そこから学べるポイントを、
「構成」「アイデア」「光の扱い方」「ポーズ」の4章にわけて、
実例を見せながら解説していきます。
簡単そうに見えるものでも、いざそれをまねしようとすると、
なかなかうまくいないことがあります。このとき、
しっかりとまねるべきポイントをつかむことが上達につながります。
ぜひ、楽しみながら、実際にまねてみることで、
写真を撮ることの奥深さに触れてみてください。
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(翔泳社)
本書のテーマである“まねる”という言葉には、もともといろいろなニュアンスが含まれています。ここで使う“まねる”とは、主に「模倣する」「見習う」「手本にする」などの意味に近いです。イメージしやすいのが、絵画の模写。模写は典型的なまねる作業です。絵画は模写することで、描くテクニックを深く学ぶことができます。
①構図②光③トーン(色や明るさなど)。順番は関係ありませんが、まずこの3項目に注目することが大事です。
お手本写真がどんな特徴を持っているのか、じっくり観察しながら研究します。
“まねるポイント”をピックアップします。
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冬佳彰 さん
2021-09-06
日曜、散歩中に書店で購入。副題にあるように、アート写真から名画、広告フォト、ファッション誌、レコードジャケットなどの、構図や光の加減、トーン、フォーカスといった要素を真似て、写真の腕を上げようという本。面白かった。名作と言われるコンテンツが先にあり、著者が手元の道具やモデルさん(家族を含む。これがほのぼのとして良い)、近場の街を素材に、真似ている。その際のカメラの設定やレタッチの方法、フラッシュの当て方などを解説してくれる。ははあ、そういう要素を調整して、こういう写真を撮るんだ、と大変勉強になる。
無謀庵@Reader さん
2021-10-16
たしかに真似は基本だろうと言われれば思えるんだけど、実際にやってみようとはできてなかった。静物からポートレート、風景など真似対象も多岐にわたるから、あまり詳しくないジャンルに着手するきっかけにも、また定番的な作法とは少し外した作風と真似方も紹介されていて、一歩広げるのにも使えそう。