浅井 拓久也 著
「すぐに落ち込むので、どう注意していいかわからない」
「いつも指示待ちで、仕事を任せるより自分でやった方が楽」
「話し方に不安があり、安心して保護者対応を任せられない」
新人育成を担当すると、一度はこうした悩みにぶつかるのではないでしょうか。
そこで本書では、「仕事ぶりに不安が残る新人・後輩」を
「安心して仕事を任せられる保育者」に育て上げるための
ノウハウを3つの視点から解説しています。
1)育成担当者として身につけておくべき、指導のスキル・心構え
2)全45パターン!よくある場面別で使える具体的な声がけの方法や指導のコツ
3)新人が勝手に育つ園にするための、制度や仕組みの作り方
園長、主任保育者の方はもちろん、
はじめて後輩を持つ中堅保育者の方にもおすすめの一冊です!
【書籍の概要】
■第1章 必ず押さえたい「新人育成10の鉄則」
自分が新人の頃と比較しない/新人指導にはテマヒマがかかると理解する/
育て上手、育てられ上手の関係を作る など
■第2章 場面別 新人が育つ指導のコツ(1)保育の基本スキル編
読む力のスキル(保育の専門書は難しいから苦手、本の真似をするだけになっている など)/
書く力のスキル(読みにくく何が言いたいのかよくわからない など)/
話す力のスキル(何を話しているかわからない、質問することが苦手 など)/
聞く力のスキル(話を理解できていない、会議中の発言がずれている など)/
考える力のスキル(スマホで調べたことをそのまま真似する など)/
■第3章 場面別 新人が育つ指導のコツ(2)心構え・メンタル編
いつも慌ててバタバタしている/何回も同じ失敗をする/
指導すると落ち込む/積極性が足りない など
■第4章 場面別 新人が育つ指導のコツ(3)チーム力・人間関係力編
人に相談せず仕事を抱え込んでしまう/指示・依頼したことしかしない/
議事録が作れない/チームメンバーの関係が悪い など
■第5章 新人がもっと伸びる!育成の仕組み・制度のつくり方
育成計画を作成する/評価に人材育成への貢献を盛り込む/
信念よりも理論や実例に基づいた指導や助言を徹底する/
どのような人材がほしいのかを明確にした採用を行う など
新人育成の悩みをエピソードとともに紹介し、助言や指導がなぜうまくいかないのか、そして、どう対応すればよいのかを端的に解説しています。
ついつい ってしまいがちなNGな対応や声がけを理由とともに紹介しています。
保育者育成が上手な先輩が、新人にどう助言や指導をするのかを再現しています。時運なりにアレンジして、日々の新人育成で実践してみましょう。
助言や指導を行う際の補足や注意点などを解説しています。
最後に要点をもう一度まとめています。
「できる先輩はこう教える!」の内容は、伝え方のイメージがわくように、実際に新人に説明するような口調で書かれています。自分なりに言葉や伝え方をアレンジして、ぜひ、日々の新人 育成に役立ててください!
序章 あなたならどうする!? 新人育成力チェック
ケース1 すぐに落ち込む新人への接し方がわからない
ケース2 いつも指示待ちで、自分で考えて行動してくれない
ケース3 私が新人の頃に比べてできないことが多すぎる
ケース4 報告や相談を受けても、話がわかりにくくて困っている
ケース5 細かいことにこだわりすぎて、仕事がなかなか進まない
Chapter1 必ず押さえたい「新人育成10 の鉄則」
1 自分と新人を比較しない
2 保育者の育成には手間暇がかかると心得る
3 育て上手、育てられ上手の関係を作る
4 ロールモデルになることを心がける
5 新人だけでなく、自分の成長を大切にする
6 新人の立場に立って考える
7 5つの関わり方を使い分けて新人に接する
8 目標は2段階に分けて提示する
9 新人に対する期待値をコントロールする
10 オーダーメイドな助言をする
【STEP UP】正論は問題を解決しない~人の感情は複雑なもの~
Chapter2 場面別 新人が育つ指導のコツ(1)保育の基本スキル編
〈読むスキル〉
1 教科書で学ぶような保育の基本を理解していない
2 保育の専門書は難しいと言って読まない
3 そもそも本を読むことに苦手意識をもっている
4 本に書いてあることに納得して終わってしまう
5 読んだ内容をすぐに忘れてしまう
〈書くスキル〉
6 文章を書くのが本当に苦手
7 何が言いたいのかよくわからない文章を書く
8 言いたいことはわかるけれど、文章が読みにくい
9 エピソード記録や連絡帳が上手に書けない
10 文例集をそのまま使おうとする
〈話すスキル〉
11 何について話そうとしているのかわからない
12 話の内容がわかりにくい
13 報連相が遅い(ない)
14 自分の意見をまるで事実であるかのように話す
15 話すことに苦手意識をもっている
〈聞くスキル〉
16 話をきちんと理解できていない
17 話がかみ合わない
18 指示を出しても間違えることが多い
19 質問や相談をするタイミングが悪い
20 会議中の発言がいつもずれている
〈考えるスキル〉
21 いつまでたっても行動に移らない
22 あまり考えないで行動して失敗してしまう
23 すぐにスマホで調べてしまう
24 やることに無駄が多い
25 なかなか決断できない
【STEP UP】立ち話を大事にする~短く、何回も会話する~
Chapter3 場面別 新人が育つ指導のコツ(2)心構え・メンタル編
1 仕事を抱え込んでしまう
2 指示や依頼したことになかなか取り組まない
3 指示や依頼をしたことしかしない
4 1つのことにとてもこだわる(完璧主義志向が強い)
5 リーダーシップを発揮できない
6 苦手なことが多くて任せられる仕事が限られる
7 チームミーティングについてこられない
8 議事録が作れない
9 チームメンバーとの関係が悪い
10 新人や後輩をしっかり育てることができない
【STEP UP】チーム力は掛け算で決まる!~新人が育つと園全体の保育力がアップする~
Chapter4 場面別 新人が育つ指導のコツ(3)チーム力・人間関係力編
1 いつも慌ててバタバタしている
2 同じ失敗を何回も繰り返す
3 助言や指導したことが身につかない
4 助言や指導をするとひどく落ち込む
5 保育の見直し、点検が十分ではない
6 新しい発想や考えがなく、毎回同じような提案になっている
7 すぐにできないと言う(すぐにあきらめる)
8 何事にも積極性が足りない
9 締め切りや期日を守れない
10 指示を理解したつもりになっている
【STEP UP】園内研修と園外研修の目的をはっきりさせる~研修を保育者の成長につなげるために~
Chapter5 新人がもっと伸びる!育成の仕組み・制度のつくり方
1 保育者を育成する計画を作る
2 全職員が評価者になる(360 度評価をする)
3 職員の評価項目に「保育者育成への貢献」を追加する
4 研修会のテーマを見直す
5 新人が学んできたことと園のやり方をつなげる
6 保育者が定着しない原因を退職者のせいにしない
7 様々な可能性を考え合う環境を作る
8 会議を効率化して残業を減らす
9 質問や相談をしやすい雰囲気を作る
10 本当にすべき保育や研修を絞り込む
【STEP UP】3つのLを大事にする~LOOK、LOVE、LAUGH~
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