広江 朋紀 著
社内外を問わず、人に熱意と情報を伝えて協力してもらうこと、
すなわちプレゼン力は、最重要ビジネススキルです。
自分の思惑どおりに人を動かしたいと思うと、
どうしても「伝えよう」としてしまいがちです。
でもそうすればするほど、
相手の協力は得られなくなってしまいます。
そこで本書が提案するプレゼン成功の秘訣は、
相手が本当に求めていることを見極めるために
徹底的に「聞く」ことです。
「聞く」姿勢で臨むと、
相手も自然とこちらの話を聞いてくれる姿勢になるのです。
本書ではプレゼンの規模やリアル・オンラインを問わずに
「聞く」プレゼンを実践できるようになるための
30個のスキルを紹介します。
次のような悩みを持っている方には、とくにおすすめの一冊です。
・自分の話を聞いてもらっていないと感じる
・オンラインでのプレゼン作法がわからない
・プレゼン力をもっと高めたい
・相手の行動に直結するプレゼンスキルを知りたい
〈目次概要〉
序章 聞くことが圧倒的に大切な理由
第1部 自分に聞く技術
第1章 自分が本当に伝えたいことを明確にする
第2章 自分自身をよく聞ける状態にもっていく
第2部 相手に聞く技術
第3章 相手の人間観を聞く
第4章 相手が手にしたい目的を聞く
第3部 場に聞く技術
第5章 場に働く力を知る
第6章 つかみどころのない場を捉えるには
第4部 自分、相手、場に影響を与えるプレゼンスキル30
第7章 プレゼンスキルを凝縮したピラミッドモデル
第8章 印象(プレゼンス) ~場に影響を与える自身の印象を整える~
第9章 構造(ストラクチャー) ~場にインパクトを与える順序、構成~
第10章 内容(コンテンツ) ~場の共感を紡ぐキラーメッセージ~
第11章 伝え方(デリバリー) ~場の心をわしづかみにする表現技術~
第12章 つながり方(インタラクション) ~双方向の開かれた関係性~
第5部 プレゼン現場で役立つQ&A集
はじめに
序章 聞くことが圧倒的に大切な理由
なぜいま「聞く」なのか?
語源はプレゼント。大切なのはfor youの視点
聞くプレゼン術は3つの要素で捉える
自分に聞く
相手に聞く
場に聞く
第1部 自分に聞く技術
第1章 自分が本当に伝えたいことを明確にする
自分が心から信じている「動機」から始めよう
自分の「動機」とつながるチェックイン
第2章 自分自身をよく聞ける状態にもっていく
未完了を完了させることで相手や場に100%の意識を向ける
いまここにいることでリラックスする
第2部 相手に聞く技術
第3章 相手の人間観を聞く
相手への純粋な好奇心と興味を持つ
自分のモチベーションタイプを診断してみよう
相手のモチベーションタイプの見抜き方
モチベーションタイプ別アプローチ法
第4章 相手が手にしたい目的を聞く
ドリルを売るなら穴を売れ
相手の「真の目的」を知るためのリフレーミング質問
「聞く」ことは浄化(クリアリング)
第3部 場に聞く技術
第5章 場に働く力を知る
名人の落語
組織の問題は人ではなく、間に生じる
第6章 つかみどころのない場を捉えるには
場で起こっている変化に気づくための視点
シグナルの紐解き方
場を捉える観見の目付
第4部 自分、相手、場に影響を与えるプレゼンスキル30
第7章 プレゼンスキルを凝縮したピラミッドモデル
自分、相手、場に影響を与えるピラミッドモデルとは?
やってみよう! あなたのプレゼンスキル診断
第8章 印象(プレゼンス) ~場に影響を与える自身の印象を整える~
第一印象は言い訳できない
スキル(1) 笑顔で始めて笑顔で終わる
笑顔の効能
笑顔をつくるウイスキー発声
スキル(2) 本番前2分のパワーポーズで緊張を和らげる
ハイパワーポーズとローパワーポーズ
ポーズをとるときのポイント
スキル(3) 話す内容と身体表現を一貫させる
言行一致が信頼の基本
表情のトレーニング法
スキル(4) 目線は相手の目とカメラ、心は参加者に寄せる
アイコンタクトのポイント
(1)視界を広く取る
(2)シャドウを置く
(3)ワンセンテンス・アイコンタクトを実践する
スキル(5) 声の通る姿勢を保ち、聞き手を心地よくさせる
声を武器にする
声が出るしくみ
スキル(6) バーチャル背景よりも、リアルな背景で信頼を高める
包括的に見る日本人
バーチャル背景のポイント
第9章 構造(ストラクチャー) ~場にインパクトを与える順序、構成~
構造は内容の器
スキル(7) 1:2:1の三幕で構成する
構成が伝わり方を大きく左右する
三幕構成の主なバリエーション
スキル(8) メインメッセージをサブメッセージで補強する
メッセージはメインとサブで構成する
サブメッセージを整える方法
スキル(9) 接続詞で話の展開を予期させる
接続詞のバリエーション
接続詞を使うタイミング
スキル(10) 6つの感情を盛り込んで相手の心をゆさぶる
ストーリーで相手を引き込む
スキル(11) 3分以内でワンパート、ワンメッセージ
相手を飽きさせないことが重要
サブメッセージは3分以内
スキル(12) 話の最後に相手に何をしてほしいかを呼びかける
ご清聴ありがとうございましたはNG
ジョブズの呼びかけ方
第10章 内容(コンテンツ) ~場の共感を紡ぐキラーメッセージ~
メッセージは心から大切だと思うことを
スキル(13) 開始後90秒以内に仕掛ける
PUNCHでつかむ
スキル(14) ギャップで仕掛ける
BeroreからAfterへの変化の度合いを大きく
スキル(15) キラーメッセージは13文字以内
一番伝えたいことは何か
スキル(16) 相手に起こしてほしい行動をタイトルにする
プレゼンタイトルの付け方
スキル(17) 色のイメージとメッセージ内容を合わせる
効果的な色の使い方
図やイラストを使うときのヒント
スキル(18) 重要なメッセージにさりげなく音を添える
聴覚が最も素早く反応する
ソニックブランディング
第11章 伝え方(デリバリー) ~場の心をわしづかみにする表現技術~
相手の心のど真ん中に届ける
スキル(19) 前置きは不要。文尾は言い切る
言葉の細部が重要
プレゼン中に気を付けるべき言葉のひげ
スキル(21) 流行り言葉ではなく、自分の言葉を使う
借り物の言葉では伝わらない
知識の呪い
スキル(21) 比喩を使って記憶に焼き付ける
5つの比喩を使い分ける
オノマトペを効果的に使う
スキル(22) 声のトーン、ボリューム、テンポ、間を操り相手を引き込む
声そのものが武器になる
声に抑揚をつけるときのコツ
スキル(23) ジャスチャーはおへそから上を縦に使う
ふるまい方で印象を強くする
ジェスチャーには4つのゾーンがある
スキル(24) インクルーシブな言語で誰も除外しない
多様性の時代にふさわしい言葉を選ぶ
バイアスに陥らないためのヒント
第12章 つながり方(インタラクション) ~双方向の開かれた関係性~
相手とつながりを感じられるプレゼンを目指して
スキル(25) 心からの「ありがとう」は必ず伝わる
うわべだけの感謝は見抜かれる
正直にさらけ出す
スキル(26) 「3秒スイッチ」で気持ちを切り替える
Q&Aで失敗してしまう場合
自分なりのルーティンをもつ
スキル(27) 質疑応答(Q&A)は5つのステップで信頼を築く
Q&Aは相手への想像をふくらませる時間
スキル(28) こまめに相手の反応を伺う
参加者が反応できる余白を設ける
チャット機能を活用する
スキル(29) 相手の反応がなくても会話調で呼びかける
沈黙を恐れない
問いかけることのメリット
スキル(30) 「聞く」プレゼンのためのチームを組む
任せられることは任せてしまう
第5部 プレゼン現場で役立つQ&A集
Q1.緊張してアガらないためにはどうすればよいでしょうか?
緊張を緩和する6つの原則
Q2.第一印象をよくする方法はありますか?
第一印象をよくする4つのポイント
Q3.三幕構成以外に、聞き手の心を動かす構成はありますか?
英雄の旅とは何か
英雄の旅をビジネスに応用する
Q4.短い時間で成果を出す伝え方はありますか?
ピッチの構造を習得しておく
Q5.斬新な切り口のプレゼンを発想するヒントはありますか?
6種の動物の視点から考えてみる
Q6.プレゼン中の質問やQ&Aの時間で沈黙を防ぐことはできますか?
沈黙が起きる原因を知っておく
Q7.ひとりよがりなプレゼンを防ぐポイントはありますか?
身体は嘘をつかないと心得る
Q8.プレゼンで使ってはいけない言葉はありますか?
ポジティブな言葉は前向きな行動を促す
Q9.相手の背中を押すクロージングのメッセージはありますか?
影響力の武器を持つ
Q10.プレゼンで引用できそうな格言はありますか?
普段から書き溜めて引き出しを増やしておく
おわりに
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