昨今のマーケティング業界では、
「顧客から共感の得られる事業のあり方」
「SDGsへの配慮やソーシャルグッドの実現」
が重要視されるようになりました。
企業が自社のブランドの価値と社会課題の解決をつなげ、両立する、
トレードオフな事業のあり方が模索される中、
ブランドのパーパス(目的・存在意義)を軸とした実現の手段として
「パーパスドリブン・マーケティング」が注目されています。
本書では、パーパスドリブン・マーケティングの実践において
「直面しうる課題」「具体的な対策」「成果への結びつけ方」を、
マンガのストーリーと用語解説、コラムを通じてわかりやすく解説しています。
【ストーリー】
マーケター森崎理子ある日突然、社長直轄の新規事業開発プロジェクトに任命される。
過去には青年海外協力隊に参加していたこともある森崎は、
マーケティング知識はないものの熱意は人一倍ある後輩の新海、
要領がよい水口、優しい上司の山口といったチームメンバーと協力しながら
ブランドの価値と社会課題の解決を両立する事業開発に取り組んでいく──。
【監修者紹介】
監修/原案/コラム:
ひろもり
某企業マーケティング系部署で主にデジタル系プランニングを担当した後、現在はCSR系部署に在籍中。
監修/用語解説:
新井 範子(アライ ノリコ)
上智大学経済学部経営学科教授
専門研究領域:マーケティング、消費者行動研究。
コミュニティにおける価値創発のマーケティングを中心に研究。
また、シニア市場や、障害者授産施設製品の市場形成などの研究も行っている。
著書に『応援される会社』(光文社新書、2018年)、
『変革のアイスクリーム』(ダイヤモンド社、2015年)など。
●目次
第1話
マーケティングはだれのため?何のため?
【4P・STP・ブランドパーパス】
第2話
ソーシャルグッドと事業の両立は可能か?
【SDGs・ブランドパーパス】
第3話
社会へ自社が提供すべき「パーパス」の見つけ方
社会課題×共通の悩み×自社の強みを重ねる
第4話
多くの課題が顕在化したSDGs時代に求められる企業姿勢とは?
【CSV経営】
第5話
パーパスを体現したコンセプトだけでは商品は売れない?
【リーン・スタートアップ】
第6話
ユーザーは何の「ジョブ」のために、製品を「雇用」するのか?
【ジョブ理論】
第7話
社会課題の解決とビジネス成長を両立するために必要なこと
【トレード・オン】
第8話
新事業はきれいごとでは進まない。反対派を仲間に取り込むには?
【チームビルディング】
第9話
学生は企業に何を求めている?現役大学生へのアンケート結果を公開!
【Z世代の価値観】
第10話
ブランドパーパスの策定からマーケティング施策に落とし込む
【パーパスドリブン・コンパス】
第11話
持続可能なビジネスの成立とパーパスを追求する姿勢を両立させるには?
【新規事業への挑戦】
第12話
発売後にスルーされがちなパーパスを伝えるための仕組みとは?
【共感の引き出し方】
第13話
イチ組織にこだわらない。社会参加への実感を生む鍵とは
【コレクティブ・インパクト】
第14話
「モノではなく場」パーパスドリブンな事業に投資する意義とは
【価値共創の場づくり】
第15話
“パーパス”はきれいごと?継続がもたらす交流と業態転換の機会
【コミュニティの活性化】
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