あたらしい近代服飾史の教科書 衣服の標本で見る、着るものの歴史と文化(長谷川 彰良)|翔泳社の本
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あたらしい近代服飾史の教科書 衣服の標本で見る、着るものの歴史と文化 新刊


形式:
書籍
発売日:
ISBN:
9784798178271
定価:
4,620(本体4,200円+税10%)
仕様:
B5・448ページ
カテゴリ:
一般書
キーワード:
#生活情報,#芸術その他,#家事・住まい,#ビジネス教養
紙の書籍

数百年前の美しい衣服を介して、当時の文化や芸術に触れる

私たちが着ている洋服は、長い歴史的変遷を経て生まれたものです。例えば、男性のスリーピース・スーツは1666年がルーツ。当時、男性はシャツに丈が短くタイトな「ダブレット」という上着を着て、「ブリーチズ」という短いズボンを履いていました。英国国王チャールズ2世が「衣服改革宣言」を出し、「コート(上着)・ズボン・ベスト」に「シャツ・タイ」というスリーピースのスタイルが生み出されたのです。また、現代につながるシックでシンプルな男性的着こなしが生まれるのは、フランス革命後。それまでは男性も華やかなレースやリボン、刺繍をふんだんに用いた衣服を着ていたのです。今では「女性的」と思われるような装飾性の高い衣服も当時は富の象徴であり、男性の美しさを誇示するものでした。

女性のドレスもフランス革命を経て大きく変わっていきます。ロココの典型的なドレスが「ローブ・ア・ラ・フランセーズ」です。背中にはヴァトープリーツという大きなひだがつき、柄が織られた高価な絹織物を用い、レースやリボン、刺繍を過剰なほど施していました。フランス革命後は、まるで下着のような白いシュミーズ・ドレスが好まれるなど、美意識と価値観が変化。衣服は簡素になり、堅苦しくない機能性を求めるものへ変わっていきます。

この本では、衣服標本家として数百年前の衣服を分解して標本をつくり、構造美や着心地を研究する著者が、1700年代半ばから西洋の衣服がどのようなもので、どのように変化していったか、豊富な写真を添えて解説します。生地のアップや裏側、ステッチ、ボタンや刺繍など、博物館でも見られないディテールと、分解した衣服のパーツを並べた衣服の標本で、衣服の内部構造を覗きみることができます。なぜドレスや紳士服が美しいのか、衣服の美しさとは何か、ということが浮かび上ってきます。男性ではウエストコート、ジュストコール、アビ・ア・ラ・フランセーズ、アンクロワイヤブル、カルマニョール、Mノッチ・テイルコート、ラウンジ・スーツなど、女性ではローブ・ア・ラ・フランセーズ、ローブ・ア・ラングレーズ、シュミーズ・ドレス、クリノリン、ジゴ・スリーブ、ヴィジット、バッスルなど約50着を掲載。服飾好きな方はもちろん、歴史や美術が好きな方、クリエイターにもおすすめの1冊です。

〈著者紹介〉
長谷川彰良(はせがわ・あきら)
衣服標本家。「半・分解展」を主宰。「半・分解展」では「100年前の感動を100年後に伝える」ことを表現し、衣服を介して歴史と芸術を追体験し、美の根源を探究する場を生み出している。古い西洋の衣服を分解して「標本」にし、衣服の「構造美」や「着心地」を研究。型紙を起こして現代に数百年前の衣服の美しさを具現化することで、服飾の美を触って体験できるものにしている。
X:@rrr00129
Instagram:@akira__hasegawa

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シルエットの変遷

1700年代半ばから1900年代初頭まで、紳士服と婦人服のシルエットがどのように変化したか、わかりやすくまとめています。この本を読むうえで知っておきたい、近代服飾史の基本についても紹介。

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31着の紳士服を掲載

紳士服はウエストコート、アビ・ア・ラ・フランセーズ、カルマニョール、アンクロワイヤブル、Mノッチ、コーティー、肋骨服、ラウンジ・スーツなど31着を掲載。

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この本でしか見られない服の細部

衣服の全体像は立体で前後左右から撮影し、それぞれディテールも掲載しています。生地のアップや裏側、ステッチ、ボタンや刺繍など、博物館や美術館の展示でも見られないディテールを撮影し、多数掲載しています。

画像06

ドレスのディテールも

ドレスは、ローブ・ア・ラ・フランセーズ、ローブ・ア・ラングレーズ、シュミーズ・ドレス、クリノリン、ジゴ・スリーブ、ヴィジット、バッスルなど19着。

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標本から衣服の構造を考える

分解した衣服のパーツを並べた標本で、衣服の内部構造を覗きみることができます。図解付きで丁寧にそれぞれの構造や造形のポイントを解説。衣服の美しさとは何か、ということが浮かび上ってきます。

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著者が取り組む活動に迫る

最後の章では、著者が取り組む衣服の修復・分解・復元という活動に迫ります。「半・分解展」でもその様子に触れることができますが、ここでは日々の地道で丁寧な作業を取材してまとめました。

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最終更新日:2025年01月28日
発生刷 ページ数 書籍改訂刷 電子書籍訂正 内容 登録日
1刷 011
左の段/下から11⾏目
20世紀
19世紀
2025.01.22
1刷 011
左の段/下から9⾏⽬
1800年代
1890年代
2025.01.22
1刷 011
右の段/上から13⾏⽬
ウエストコートの裏側
表地
2025.01.22
1刷 011
右の段/下の画像のキャプション
1884
1854
2025.01.22
1刷 020
右上の画像キャプション
ボタンを閉めたとき(左)と開けたとき(右)
ボタンを閉めたとき(右)と開けたとき(左)
2025.01.28
1刷 038
左の段/上から⾏⽬
ボリュームゾーン
ボリュームゾーンを
2025.01.22
1刷 040
上の画像のキャプション
⾒頃
身頃
2025.01.22
1刷 058
左の段/下から3⾏⽬
⽣地
生地が
2025.01.22
1刷 084
左の段/下から5⾏⽬
ふけて
ふけって
2025.01.22
1刷 101
下の画像のキャプション
塗って
縫って
2025.01.22
1刷 110
上の画像のキャプション
けが
⽑が
2025.01.22
1刷 114
上の画像のキャプション
⼿織り
ており
2025.01.22
1刷 132
下の画像のキャプション
テープ
リボン
2025.01.22
1刷 144
左の画像
2025.01.24
1刷 170
上の画像のキャプション
レフ版
レフ板
2025.01.22
1刷 180
左の段/上から6⾏⽬
⾒え
⾒える
2025.01.22
1刷 212
下の画像のキャプション
前橋
前端
2025.01.22
1刷 226
タイトル下の情報欄
名称/ウール
素材/ウール
2025.01.22
1刷 229
上の画像のキャプション
ボックス上
ボックス状
2025.01.22
1刷 236
本⽂
フロック・コート
フロックコート
2025.01.22
1刷 314
右の段/上から3⾏⽬
だだし
ただし
2025.01.22
1刷 326
上の画像
2025.01.24
1刷 369
標本画像の右下

(画像クリックで拡大)

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2025.01.22
1刷 423
下の画像のキャプション
バックを下げて
バッグを提げて
2025.01.22
1刷 428
右の段/下から3⾏⽬
ネオ・クラシズム
ネオ・クラシシズム
2025.01.22