フレデリック・ケレスト 原著
酒井 章文 翻訳
朝倉 祐介 解説
朝倉祐介推薦!「とことんリアルを描いた誠実な一冊だ」
本書は創業からIPOまでの流れを網羅的に扱った起業家のバイブルです。
スタートアップ経営をしていく上でどういった場面でいかなる問題に直面するのか。これらをリアルに知り、未来を先取りできる時間軸で構成されています。
また、資金調達や営業、取締役会の乗り切り方などテクニカルな話と、起業家が陥りがちな苦悩に寄り添うメンタリティの話が良い塩梅でミックスされおり、読み物としての面白さも充実しています。
さらに、著者一人の成功体験だけではなく、幅広い分野の投資家・起業家との対話で得られたヒントもふんだんに取り入れた複眼的な知恵と戦略が凝縮された内容です。
日々の意思決定に悩まされている次の方々にとっては必読の一冊となるでしょう。
・起業家
・投資家
・スタートアップにかかわるビジネスパーソン
・大企業のオープンイノベーション担当者
・新規事業担当者
〈目次概要〉
イントロダクション
第1章 起業家になるべきか?
第2章 アイデア
第3章 チーム
第4章 資金調達
第5章 営業
第6章 企業文化
第7章 リーダーシップ
第8章 成長
第9章 大失敗
第10章 自己管理
第11章 取締役会
第12章 上場
第13章 その先へ
賛辞
献辞
日本語版序文――朝倉祐介
イントロダクション
心に刻むべき3つのルール
第1章 起業家になるべきか?
必要なものはそろっているか?
――創設者に欠かせない性質のチェックリスト
起業家の動機とは?
――創設者の口から直接語られた知恵
創設者と海軍特殊部隊が似ている理由
――すべては「時間をかけて集中する」こと。
創設者は天才少年、という神話を打ち壊す
――偉大な創設者の大半は、大学を中退した20歳の若者ではない
第2章 アイデア
観葉植物のようにアイデアを扱う
――日光をたっぷり与える
将来の輝かしい展望でビジネスがうまくいくわけではない
――未来を見据えすぎることがある
構造は発明の母
――無数の新興企業の母でもある
思いきりやるか、やらないか
――10%よくなるだけでは足りない
すばらしいアイデアはどこから生まれるか
――教室から生まれることもあれば、刑務所から生まれることもある
第3章 チーム
1ほど孤独な数字はない
――ひとりでやろうと考えているなら考え直したほうがいい
隣にいる共同創設者
――10組の創設者の出会い
困ったときに助けてくれる人を見つける
――候補者の評価の仕方がわからないときは、評価できる人を探そう
平等に分配する
――共同創設者が平等に株を受けとったほうがいい理由
最初から包括的な雇用戦略を立てる
――最初の10人の雇用で、その後の雇用の方向性が決まる
応募者の裏をとる
――少なくとも3人、推薦者リストに載っていない人から話を聞く
スタートアップ企業の採用の基本
――どのようにして(誰を)採用するかについてのアドバイス
解雇の成功事例
――解雇にはいいやり方と悪いやり方がある
第4章 資金調達
資金を調達する準備ができているか?
――ベンチャー・キャピタルを探す前に、このチェックリストを吟味しよう
投資家の吟味の仕方
――単なるお金の問題ではない
冷静さを保つ
――居心地の悪さに慣れる
ベンチャー・キャピタルの城で重要な点
――投資家に話をもちかける前に必要な4つの準備
自社の物語の名人になる
――「何も伝えられないのなら、何も売れません」
クズと信念は隣りあわせ
――不屈の技法
共謀は実際に起こるが、証明するのは難しい
――ベンチャー・キャピタルにはほかの交渉相手を絶対に明かさないこと
過小評価される創設者が不利な状況をくつがえすには
――暗黙の偏見にあらがう5つの方法
なんとなく資金調達をしない
――身を守るためにもしない
エンジェル投資家を忘れるべからず
――成長しても切り捨てない
資金がじゅうぶんある。次はどうする?
――節約しよう。ただし、次の5つは除く
第5章 営業
人は人からものを買う
――関係性が重要なことを示す一例
営業の準備
――顧客候補を特定し、口説き落とすための基本原則
パイロット版を無料にしない
――無料がいい印象を与えない理由
了承を得られたあと
――契約を結ぶ3つの手順
営業チームの雇用と管理方法
――たいせつなルールから始めよう
第6章 企業文化
自社の運営システム
――コアバリューを策定するときの注意事項
「ボールベアリング賞」をもらう
――仕事を円滑にする人を称える
最初から社会的影響を組み込む
――それがよい戦略であり適切なこと
悪いおこないは公に非難する
――だが、特定の個人をおとしめないように
正しいリスクをとること
――リスクテイクを促進する方法
第7章 リーダーシップ
優先順位をつける基本
――ドワイト・D・アイゼンハワーの助けを借りる
情報が乏しいなかでの意思決定の基本
――常に勘を頼りにしなくてはならないから
自分のコピーをつくる必要はない
――だが、自分の仕事を手放す必要はある
勝敗を決めるシュートを打つ
――生死を分ける瞬間を見極め、意識を向ける
立ちあがって、歩きまわる
――現場に足を運ぶ価値
2006年のイーグルスではなく、2008年のスティーラーズになる
――フィラデルフィアのファンには申しわけないが
2種類のリーダーシップ
――社員のタイプによってモチベーションはさまざま
対立をはっきりさせる
――問題が起きそうな気配がしたら、それを公にする
第8章 成長
まず、成長戦略をもつ
――それから、全員が実践できるようなシステムを必ず構築する
「完璧」に反対する
――合格点でよい根拠
ボトルネックに注意
――それが何かを交換しなくてはならない兆候
顧客にプロダクトを具体化させる
――無理のない範囲で
顧客に寄り添う
――そう、あなたが創設者なのだ
競合を無視する
――相手は自分より詳しくない
テック系の中心地に拠点を移すべきか?
――必ずしもそうではない
第9章 大失敗
ビジネスにおける唯一の許されざる罪
――ヒント:大事なのはお金
大失敗の記録1 ユーダシティのピボット
――間違った顧客を追いかける
大失敗の記録2 オクタのピボット
――ターゲットにする企業の規模を間違える
大失敗の記録3 ラウドクラウドの場合
――資金が枯渇しかける
大失敗の記録4 タイニースペックが実際に終わった出来事
――あきらめるタイミングを知っておく
役職を退く
――CEOを辞任するタイミング
第10章 自己管理
流行を追わない
――同じ会社はない
創設者の憂鬱
――思っているよりよくあること
どのようにして起業家は挑戦的な姿勢を維持するのか
――距離をとり、ぼーっとして、広い視野を取り戻す
ときには締め切りを遅らせる
――ときに成り行きにまかせる場合
第11章 取締役会
取締役会の基礎
――知っておくべき基本
強力な取締役会のつくり方
――マーベル作品のアベンジャーズを思い描く
取締役会と協力する方法
――すべては会議の議題から始まる
教訓となる話
――間違った使命を課された正しい取締役会
まじめな話、諮問委員会は省略しよう
――時間もお金もかける価値がない
第12章 上場
上場するかしないか
――上場のメリットとデメリット
ロードショー
――小心者には向いていない
上場にかわるもの
――上場にはほかの方法もある
第13章 その先へ
謝辞
本書内容に関するお問い合わせについて
会員特典データのご案内
著者略歴・訳者略歴・寄稿者(日本語版序文)略歴
会員特典はこちら
内容についてのお問い合わせは、正誤表、追加情報をご確認後に、お送りいただくようお願いいたします。
正誤表、追加情報に掲載されていない書籍内容へのお問い合わせや
その他書籍に関するお問い合わせは、書籍のお問い合わせフォームからお送りください。
本書の書影(表紙画像)をご利用になりたい場合は書影許諾申請フォームから申請をお願いいたします。
書影(表紙画像)以外のご利用については、こちらからお問い合わせください。