天空を旅する星空図鑑 美しい星図を眺めながら神話と芸術と科学の歴史を楽しむ(エレナ・パーシヴァルディ シカ・マッケンジー)|翔泳社の本
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天空を旅する星空図鑑 美しい星図を眺めながら神話と芸術と科学の歴史を楽しむ

原著
翻訳

形式:
書籍
発売日:
ISBN:
9784798183558
定価:
2,970(本体2,700円+税10%)
仕様:
B5・208ページ
カテゴリ:
ホビー
キーワード:
#趣味,#生活情報,#芸術その他,#イラスト集・作品集
紙の書籍

16~19世紀、それは星図の黄金時代ーー
歴史上の偉大な天文学者、哲学者や芸術家、地図制作者らは、どのように宇宙や星座を「星図」にしてきたか。
ロマン溢れる空想や神話、芸術と科学の融合を、眺めて楽しむビジュアルブック。

古代から人類は宇宙の秘密を解き明かそうと、夜空の観察と研究、表現に挑んできました。満天の星に驚嘆し、科学的な説明を試みて、神話の要素を用いながら天空を描き続けたのです。

16世紀以降になると、星図は至高の名作の数々が生み出されました。19世紀に望遠鏡の技術の進歩によって現代的な星図制作が可能になるまでは、美しく珍しい、芸術と科学的知識を融合させた星座早見盤が描かれていました。

本書は、そんな16~19世紀の「黄金時代」に描かれた貴重な星図と共に、それを描いた天文学者や芸術家らが、当時どのように地球外の現象を解釈していたか、宇宙の研究に心血を注いだ人生についても紹介します。

神話や叙事詩に影響を与えた有名な星図なども掲載し、星座や神話、占星術、天文学ファンはもちろん、自由研究や、様々な物語やキャラクター創作にも役立つ1冊です。

■著者紹介
エレナ・パーシヴァルディ(Elena Percivaldi)
中世研究家、エッセイスト。BBCヒストリーなど歴史に関する定期刊行物の数々にジャーナリストとして協力。歴史やアート、考古学に関する展示やニュースレターの刊行、歴史記念イベントの運営も手がける。イタリア中世史定期刊行物諮問委員会など、様々な機関にも会員として所属。古文書や古い書籍の研究に情熱的に取り組み、天空や過去の暦、宇宙論の変遷についての講演や記事の執筆、出版に携わる。9世紀~10世紀のアイルランド語の文書『Navigatio Sancti Brandani』のラテン語を併記したイタリア語翻訳で、2009年度中世イタリア賞受賞。著書は本書『Celestial Atlas A Journey in the Sky Through Maps』の他、多数。

■訳者紹介
シカ・マッケンジー
関西学院大学社会学部卒業。フリーランスの通訳者、翻訳者。ロサンゼルスで俳優活動後、東京俳優・映画&放送専門学校勤務。2020年にフロリダ州認可単科大学Barbara Brennan School of Healingプロフェッショナルスタディーズ課程修了。現BHSブレナンヒーリングサイエンスプラクティショナー。陸上自衛隊予備自衛官。訳書に文化庁日本文学普及事業作品『The Tokyo Zodiac Murders』(英訳、共訳)、フィルムアート社『ヒロインの旅』(M・マードック著、2017)、『クリエイターのための占星術』(C・ケナー、2015)、翔泳社『うつくしい西洋占星術の世界』『うつくしい魔法の世界』(共にカルロッタ・サントス著、2023)の他、多数。

16~19世紀、「星図の黄金時代」ーー歴史上の天文学者、哲学者や芸術家、地図制作者らによる美しい星図の傑作を、眺めて楽しむビジュアルブック。
ロマン溢れる空想や神話、芸術と科学の融合と、その歴史を楽しむ1冊。

人類は古代から宇宙への理解と描写を試みてきました。最初は紀元前4000年頃にシュメール人が、星の配置の名前と機能を特定しています。未知の宇宙や世界を表現する「星図」は、神話や伝説の影響を色濃く受けながら、様々な技法で描かれ発展し、16世紀以降に黄金期を迎えます。

本書ではそんな黄金期の傑作の数々を、それを描いた天文学者や哲学者、芸術家など制作者らの人生を辿りつつ、当時の時代背景、世界観、宗教観などを解説します。神話や叙事詩、星座、占星術や天文学ファンにもおすすめの1冊です。

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16~17世紀:美しい星図の傑作とその制作者たち

本書では、16世紀~17世紀の星図としてはペーター・ビエネヴィッツ・アピアン『皇帝天文学』(1540)、ヨハン・バイエル『ウラノメトリア』(1603)、ユリウス・シラー『キリスト教星図』(1627)、アンドレアス・セラリウス『大宇宙の調和』(1660)、ヨハネス・ヘヴェリウス『プロドロムス・アストロノミア』(1690)を掲載。

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18~19世紀:美しい星図の傑作とその制作者たち

続いて、ジョン・フラムスティード『天球図譜』(1729)、ヨハン・ガブリエル・ドッペルマイヤー『新編星図』(1742)、ヨハン・エレルト・ボーデ『ウラノグラフィア』(1801)、アレクサンダー・ジェイミソン『ジェミーソン星図』(1822)、『ウラニアの鏡』(1824)、イライジャ・ヒンスデール・バリット『宇宙の地理学』(1833)を掲載。

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星図を描いた天文学者や哲学者、芸術家たちの人生

美しく繊細で壮大な世界を星図として表現した制作者たちの人生も、解説しています。黄道12宮をキリスト教の12使徒に合わせて名付け直した法律家や、古典的傑作を生んだ地図製作者、自ら恒星のサイズを計算した天文学者などの、様々な人生を辿ります。

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卓越した技術と美しさで描かれた天空と星座

それまで未知だった夜空の星々も、探検家らの天空の観測によって明らかにされ、全星座が天空図に収録されていきます。

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神話や伝説、当時の科学情報や宗教観

星図には神話の神々や天使、教皇などが描かれましたが、ガリレオ・ガリレイらによる望遠鏡での観測から得られたデータなど、当時の最新の科学情報も読み取れます。

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天動説に基づく天球図

プトレマイオスの宇宙論が遠近法で示された天球図なども収録。地球が宇宙の中心で、その周囲を(太陽を含む)惑星と黄道星座が回るという宇宙観や、当時の地球の様子(まだ未発見の大陸もあった)もわかります。

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天体の位置を予測する回転盤「ヴォルヴェル」

1540年刊行の『皇帝天文学』から、ヴォルヴェルという紙製の美しい回転盤も掲載。盤面に重ねたパーツを回転させると月の満ち欠けや天文学的な距離が算出できました。この書物は神聖ローマ帝国皇帝カール5世と、その弟のハプスブルク家のフェルディナント1世に捧げられました。

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帝国地理学者ドッペルマイヤーの『新編星図』

星図の美しさが出色といわれ、天文学的に長い正式タイトルを持つ『新編星図』も掲載。惑星の運動や1706年観測の日蝕の解説と太陽系の図、月面図や月の理論など、多種多様な天空図が収録されています。

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150年間、謎に包まれた32枚の星図カード『ウラニアの鏡』

「天文学の手引き」という冊子が添えられた、ポケットサイズの星図カード集『ウラニアの鏡』(1824)も掲載。天体の部分に穴が空いており、光にかざすと星の配置が美しく眺められる仕掛けでした。当時大ヒットしましたが、長い間、作者不明で様々な憶測が飛び交いました。

はじめに
ペーター・ビエネヴィッツ・アピアン 『皇帝天文学』 (1540)
ヨハン・バイエル 『ウラノメトリア』 (1603)
ユリウス・シラー 『キリスト教星図』 (1627)
アンドレアス・セラリウス 『大宇宙の調和』 (1660)
ヨハネス・ヘヴェリウス 『プロドロムス・アストロノミア』 (1690)
ジョン・フラムスティード 『天球図譜』 (1729)
ヨハン・ガブリエル・ドッペルマイヤー 『新編星図』 (1742)
ヨハン・エレルト・ボーデ 『ウラノグラフィア』 (1801)
アレクサンダー・ジェイミソン 『ジェミーソン星図』 (1822)
『ウラニアの鏡』 (1824)
イライジャ・ヒンスデール・バリット 『宇宙の地理学』 (1833)

本書は付属データの提供はございません。

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