心理学に基づく質問の技術(大谷 佳子)|翔泳社の本
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心理学に基づく質問の技術 発売予定


形式:
書籍
発売日:
ISBN:
9784798185460
定価:
1,848(本体1,680円+税10%)
仕様:
A5変・192ページ
カテゴリ:
介護・福祉
キーワード:
#社会,#ビジネス教養,#スキルアップ,#人材・組織
紙の書籍

やりがちな質問あれこれ。
×(ダメな質問)→○(良い質問)への言い換えで
相手の反応が驚くほど変わる!

相談、助言、面談、コーチング、1on1 等の場面では、相手に投げかける「質問」が重要です。
なにをどう問いかけるかによって、相手の反応が劇的に変わるからです。

本書は、さまざまな現場で、さまざまな人の相談にのる方のため、心理学をベースとした質問の技術を×◯形式中心に解説します。なんとなくわかった気になるだけで終わらない、すぐに使って効果が実感できる本を目指しました。目次にある×の台詞から自分が言いそうな質問のクセを見つけたら、本書を参考に言い換えてみてください。日々、少し気を使って言い換えるだけでも、相手の反応は変わってきます。

質問の持つ6つの力と、心理学的テクニックを意識して使ってみれば、単なる質問が情報収集の技法としてだけでなく、相手の話したいことを引き出す、あるいは気づきをもたらすコミュニケーション・ツールへと変化することがおわかりいただけると思います。

■適当に質問していない? 良い質問に言い換えてみて
×「最近いかがですか?」
×「質問はありますか?」
×「何かよいアイデアはありませんか?」
×「いつも○○するのは、どうして?」
×「言っている意味わかりますか?」

■意識して使いたい! 質問の6つの力
1)情報収集する、2)確認する、3)人間関係をつくる、4)会話を豊かにする、5)思考を深める、6)相手に気づきをもたらす

■心理学テクニックの例
反応バイアス/誤前提暗示/べき思考/特定質問と拡大質問/未来質問/過去質問/スケーリング・クエスチョン/チャンクダウンする質問/例外探しの質問/解決志向アプローチ/コーピング・クエスチョン/ディソシエートとアソシエート/メタファー/リフレーミング

■著者
大谷佳子
Eastern Illinois University, Honors Program心理学科卒業、Columbia University, Teachers College教育心理学修士課程修了。
現在、NHK学園社会福祉士養成課程講師。医療、福祉、教育の現場の援助職を対象に、コミュニケーション研修及びコーチング研修、スーパービジョン研修などを行う。主な著書に「対人援助の現場で使える便利帖」シリーズの『聴く・伝える・共感する技術』『質問する技術』『承認する・勇気づける技術』『〈言葉〉以外で伝える技術』『傾聴する・受けとめる技術』(翔泳社)など。

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第1章 まずはここから! 質問の癖を見直そう
●大丈夫ですか?
QUESTION 1 心配事を確認したい   ×「準備は大丈夫ですか?」
QUESTION 2 忙しそうな人に気遣いの言葉をかけたい   ×「大変そうだね。大丈夫?」
●○○はありますか?
QUESTION 3 わからないことがないか確認したい   ×「質問はありますか?」
QUESTION 4 トラブルがないか確認したい   ×「問題でもあるのですか?」
●ちゃんと○○しましたか?
QUESTION 5 適切にできたか確認したい   ×「先方に、ちゃんと説明しましたか?」
QUESTION 6 チャレンジした手応えを聞きたいとき   ×「ちゃんとできた?」
●わかりましたか?
QUESTION 7 説明が理解できたか確かめたい   ×「ここまで、わかりましたか?」
QUESTION 8 言いたいことが伝わったか知りたい   ×「言っている意味わかりますか?」
●がんばっていますか?
QUESTION 9 仕事の話題で会話するとき   ×「お仕事、がんばっていますか?」
QUESTION 10 勉強の話題で会話するとき   ×「勉強がんばってる?」
やりますか? やりませんか?
QUESTION 11 意思を引き出したい   ×「やるの? やらないの? どっち?」
QUESTION 12 意見を聞きたい   ×「それについては賛成? それとも反対?」
●どうするべきだと思いますか?
QUESTION 13 個人的な考えを聞きたい   ×「どうするべきだと思いますか?」
QUESTION 14 行動を振り返ってもらう   ×「何をすべきだった?」
●なぜ? どうして?
QUESTION 15 失敗の原因をたずねる   ×「どうして、失敗したのですか?」
QUESTION 16 行動の理由をたずねる   ×「なんで、そんなことしたの?」
〈使える質問フレーズ集1〉原因・理由をたずねる質問
●ノーアンサー・クエスチョン
QUESTION 17 意欲があるか知りたい   ×「やる気はありますか?」
QUESTION 18 作業が滞っている人に言葉をかける   ×「いつまでやっているの?」

第2章 押さえておきたい! 基本の質問
●クローズド・クエスチョン
QUESTION 19 挨拶での緊張を和らげたい   ×「こんにちは」
QUESTION 20 雑談で何を話したらよいか困ったとき   ×「そういえば、最近忙しくて、毎日大変なんですよ」
●選択肢つきクローズド・クエスチョン
QUESTION 21 テンポよく会話を進める   ×「次回の面談はどうしますか?」
QUESTION 22 速やかに希望を聞き出す   ×「飲み物は何がいい?」
●オープン・クエスチョン
QUESTION 23 話に関心を示す   ×「ふ~ん、そうですか」
〈使える質問フレーズ集2〉5W1Hをつかったオープン・クエスチョン
QUESTION 24 感想を引き出す   ×「楽しかった?」
●前置きつきオープン・クエスチョン
QUESTION 25 近況をたずねる   ×「最近はどうですか?」
QUESTION 26 目標をたずねる   ×「あなたの目標は何ですか?」
●肯定質問
QUESTION 27 期日に遅れそうな報告を受けたとき   ×「どうして、間に合わないのですか?」
QUESTION 28 「説明がよくわかりません」と相手に言われたとき   ×「何がわからないのですか?」
〈使える質問フレーズ集3〉肯定質問
●未来質問
QUESTION 29 事後報告されたとき   ×「なぜ、もっと早く報告できなかったのですか?」
QUESTION 30 計画通りに進んでいないとき   ×「今まで、何をしていたのですか?」
〈使える質問フレーズ集4〉未来質問

第3章 使ってみたい! 技あり質問
●スケーリング・クエスチョン
QUESTION 31 自信のほどを知りたい   ×「自信はどれくらいありますか?」
QUESTION 32 進捗状況を確認したい   ×「どれくらい進んだ?」
〈使える質問フレーズ集5〉スケーリング・クエスチョン
●仮定の質問
QUESTION 33 アイデアを求める   ×「何かよいアイデアはありませんか?」
QUESTION 34 やりたいことをたずねる   ×「あなたのやりたいことは何ですか?」
●チャンクダウンする質問
QUESTION 35 発言のなかの抽象的な言葉を明確にしたい
      ×「「コミュニケーションがとれていない」って、コミュニケーション不足ってことですか?」
QUESTION 36 気後れして行動できない人を励ましたい   ×「チャレンジしなければ何も始まらないでしょ?」
〈使える質問フレーズ集6〉チャンクダウンする質問
●例外探しの質問
QUESTION 37 相手が望ましくない行動を繰り返すとき   ×「いつも遅れるのは、どうしてですか?」
QUESTION 38 人前であがってしまう人の相談にのる   ×「人前で緊張することは、よくあるのですか?」
●コーピング・クエスチョン
QUESTION 39 困難を経験した人に言葉をかける   ×「そんな経験をするなんて、大変だったでしょう?」
QUESTION 40 相手をやる気にさせる   ×「あなたもやればできるはずです」
〈使える質問フレーズ集7〉自己効力感を高める質問
〈使える質問フレーズ集8〉コーピング・クエスチョン
●ディソシエートする質問
QUESTION 41 多角的に考えることを促したい   ×「あなたなら、どうしますか?」
QUESTION 42 自分自身を見つめ直してほしいとき   ×「今の自分をどう思う?」
〈使える質問フレーズ集9〉ディソシエートする質問
●メタファー質問
QUESTION 43 わかるように説明してほしい   ×「「その場の雰囲気がよくなかった」って、どうよくなかったの?」
QUESTION 44 相手とイメージを共有したい   ×「その担当者は、どんな感じの人でしたか?」
●リフレーミング質問
QUESTION 45 否定的な自己評価をする人に言葉をかける   ×「そんなことはありませんよ」
QUESTION 46 思いがけない経験も糧にしてほしい   ×「この経験は、よい学びになりましたね?」
〈使える質問フレーズ集10〉リフレーミング質問

第4章 質問すると上手くいく! 12のコミュニケーション
●教えないで気づかせる方法
METHOD 1 ヒントを与えて質問する   ×「そのままではダメでしょ」
●受け入れやすくなる指示の方法
METHOD 2 指示は依頼形で伝える   ×「絶対に自分一人で判断しないでください」
●効果的なアドバイスの方法
METHOD 3 選択肢+発問で助言する   ×「そういうときは、はっきり断ればいいんだよ」
●歩み寄るためのアサーション
METHOD 4 発言を促す質問をする   ×「それをするのは難しいです。ご理解いただけませんか?」
●頼み事をするときに相手をイラっとさせない方法
METHOD 5 語尾に困ったら質問する   ×「これをお願いしたいのですが……」
●双方向のフィードバック
METHOD 6 行動の意図を問いかける   ×「そのような行動は、すぐ改めたほうがいいですね」
●本当のやる気を引き出す方法
METHOD 7 心が動く質問をする   ×「始めたからには、最後までしっかりがんばって」
●自尊心に働きかけるアクノレッジメント
METHOD 8 “教えてほしい”質問をする   ×「すごいですね」
〈使える質問フレーズ集11〉内発的動機づけにつながる質問
〈使える質問フレーズ集12〉承認する質問
●アンコンシャス・バイアスへの対策
METHOD 9 質問して思い違いを防ぐ   ×「そんなこと言われたら、誰だってムカつくよね」
●最適解を導き出す論理的帰結
METHOD 10 質問で意思決定を支援する   ×「A社とB社なら、絶対にA社がいいよ」
〈使える質問フレーズ集13〉意思決定をサポートする質問
●成長につながるリフレクション
METHOD 11 振り返り質問が学びを促す   ×「次は、同じ失敗をしないようにしてくださいね」
●セルフ・クエスチョンの潜在能力
METHOD 12 自分への問いかけ方が思考を方向づける   ×「なんで、未経験者の私にそんなことをさせるのかな?」

第5章 質問力を高める! 7つのポイント
POINT 1 質問は一度に1つ
POINT 2 質問は短く、シンプルに
POINT 3 質問は具体的に
POINT 4 答えたくなる一言をプラス
POINT 5 予備知識でレベルアップ
POINT 6 相手の考える時間を保証する
POINT 7 訊いたら、聴く
聴き方チェックリスト
聴き方チェックリスト 対策

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