坂田 幸樹 著
[本書で紹介する失敗例の一部]
・「心理的安全性」を確保するために相談しやすい雰囲気をつくったのに、離職率が上昇した~心理的安全性~
・「効率化」のためにリモートワークを導入したのに、チームのエンゲージメントが低下した~効率化~
・「数値化・言語化」された日報を読んでも、現場の問題に気づけなかった~数値化・言語化~ etc.
●多くのマネージャーが陥る思考の落とし穴
皆さんは、上記のような問題に直面したことはないでしょうか?
マネジメントに役立つ「心理的安全性」や「数値化・言語化」などのマネジメント術がありますが、それらを使いこなすのは簡単ではありません。
それらを使いこなすためにはまず、「マネージャーの思考術」を身につけていることが大前提です。
たとえエース級のプレイヤーがマネージャーになっても、同じように活躍できるとは限りません。
なぜならマネージャーになると、現場のすべての事象を直接見ることが難しくなり、間接的に入ってくる情報をもとに判断しなくてはならないからです。
本書を読んで、抽象化/具体化の思考を上手く切り替えて現場をマネジメントする思考術を身につけましょう。
●本書の特長
本書では問題解決によく活用される11のマネジメント術を取り上げ、その“落とし穴”に陥ってしまった人の失敗事例を紹介します。
失敗事例は、著者自身の経験や、国内外で大企業から中小企業、スタートアップまでを支援する中で実際に見聞きしたものを再現しました。
その失敗要因は往々にして抽象化/具体化の思考法にあることがわかり、本書を通して実行性の高い問題解決のための思考法が身につくでしょう。
各節には演習問題「思考のトレーニング」があるので、知識の定着に役立ちます。
本書の読者特典として、本書で扱っている11のマネジメント術を活用するための「チーム運営に役立つ11のマネジメント術チェックリスト」をプレゼント。
[目次]
序章 マネージャーになった途端に成果が出ない理由
第1章 場をつくる
1 チームの心理的安全性
2 メンバーの多様化
3 効率化
第2章 問題を発見する
4 数値化・言語化
5 三現主義
6 仮説思考
第3章 解決策を考える
7 即断即決
8 アジャイル化
9 標準化
第4章 適切な解像度で伝える
10 上司への報連相
11 現場へのフィードバック
はじめに
序章 マネージャーになった途端に成果が出ない理由
・マネージャーの思考術を身につけなければ、マネジメント術は使いこなせない
・マネージャーになったら、問題発見・解決法、伝え方、場のつくり方を変えなければならない
・デジタル革命で複雑性と重要性を増すマネージャーの役割
・会社は抽象化でできている
・正しい問題解決では抽象と具体を行き来させる
・よく間違える11 のマネジメント術の使い方
第1章 場をつくる
1 チームの心理的安全性
・働きやすい環境をつくる「チームの心理的安全性」
・事例:相談しやすい雰囲気を作ったが離職率が上昇した
・事例:メンバーを毎日褒め続けたら他責思考が蔓延した
・リアルタイムに情報共有できていたか?
2 メンバーの多様化
・さまざまな背景を持つ人材を雇用する「メンバーの多様性」
・事例:多様なメンバーを採用したが、チームがまとまらなかった
・事例:顧客や協力会社と連携して新しいモノを生み出せなかった
・チームの価値観を定義できていたか?
3 効率化
・個別タスクの生産性を上げる「効率化」
・事例:リモートワークでチームのエンゲージメントが低下した
・事例: IT で効率化したらメンバーから意見が出なくなった
・「無目的」の場を設計できていたか?
思考のトレーニング
第2章 問題を発見する
4 数値化・言語化
・目標設定に欠かせない「数値化・言語化」
・事例:日報を読んでも、現場の問題に気づけなかった
・事例:会議でKPI を確認しているのに、売上が未達だった
・事例:公平に評価したつもりが、メンバーの不満が高まった
・仮説を立てて情報を見ていたか?
思考のトレーニング
5 三現主義
・現場をよく観察する「三現主義」
・事例:現場の声をもとに全社に指示を出した
・事例:工場視察では問題を見つけられなかった
・俯瞰して現場を見ていたか?
思考のトレーニング
6 仮説思考
・仮説を立ててから検証する「仮説思考」
・事例:プレイヤー時代の経験をもとに問題を指摘してしまった
・事例:社長の自社評価を鵜呑みにしてしまった
・判断軸を持って現場を見ていたか?
思考のトレーニング
第3章 解決策を考える
7 即断即決
・瞬発的にチームを動かす「即断即決」
・事例:現場の声をすぐに実行したのに業績が悪化した
・事例:新たなツールを次々に導入したら離職率が上昇した
・一般解を考えられていたか?
思考のトレーニング
8 アジャイル化
・メンバーに権限を与えて試行を繰り返す「アジャイル化」
・事例:自部門にシステムを最適化したが使ってもらえなかった
・事例:サプライヤーに自社の都合を押し付けてしまった
・全体最適な解決策を考えられていたか?
思考のトレーニング
9 標準化
・成果の質を保つためのルールをつくる「標準化」
・事例:学んだフレームワークを使ったが何も生まれなかった
・事例:半数以上の店舗で施策による成果が上がらなかった
・一般解を現場に合わせていたか?
思考のトレーニング
第4章 適切な解像度で伝える
10 上司への報連相
・プロジェクトを円滑に進めるための「上司への報連相」
・事例:入念に準備しても上司の賛同を得られなかった
・事例:上司の能力不足で案件がとん挫してしまった
・駒ではなく、棋士の視点で考えていたか?
思考のトレーニング
11 現場へのフィードバック
・メンバーの成長を促す「現場へのフィードバック」
・事例:現場がマニュアル通りにしか動かなくなった
・事例:気合と根性による指導では現場が全く育たなかった
・適切な「What」を伝えていたか?
思考のトレーニング
おわりに
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