Richard Elliott Friedman 著
伊藤 恵子 翻訳
伊藤 恵子 原著
ひとつの物語としてとらえると、そこには神が人類の前から消えてゆく奇跡が描かれていた。なぜ人類は神と決別するに至ったのか。それから二千年の時を経て、ニーチェに「神の死」を語らせたものは何か。そして20世紀の宇宙科学論「ビックバン」とユダヤの神秘思想「カバラ」の奇妙な一致は何を意味するのか。聖書、ニーチェの生涯、現代宇宙論を通して、神と人間のかかわりの歴史を解き、人類のすすむべき道を探る。
神の消失は、神と人間との力関係に由来する複雑な現象である。聖書において、神は、神の姿に似せて人間をつくり、彼らを従属させる。人間は、神に憧れても神に至ることはできず、神が身近にいることに耐えられず、神の下位に置かれることが我慢ならない、神は命令し、人間は反抗する。・・・人間は神に従いたくない。神のようになりたいのである。
―本文より
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